Apple Silicon搭載Mac向けに開発されているエミュレーター「OpenEmu-Silicon」で、RetroAchievementsのコンプライアンス評価を目的とした新たなレビュー用ビルドが公開されました。GitHub上では2026年9月22日06:24公開と表示されており、内部のアプリバージョンは「1.3.1 Release Candidate」となっています。
今回のビルドは、一般ユーザー向けの「OpenEmu-Silicon 1.3.1」正式版ではありません。開発側も「一般向けのOpenEmu-Siliconリリースではない」と明記しており、アプリの通常更新に使われるSparkle/appcastにも配信されない、RetroAchievementsの評価に特化したPre-releaseという位置付けです。
●OpenEmu-Silicon Releases:RetroAchievements review build 2026-09-22
https://github.com/OpenEmu-Silicon/OpenEmu-Silicon/releases
PSPやセガ32X、MSXなど9系統を新たに検証
今回のRetroAchievementsレビュー用ビルドでは、新たに9系統のシステムが検証対象として追加されています。組み合わせとしてはColecoVision向けにふたつのコアが用意されているため、システム/コアの組み合わせは合計10種類です。
追加されたシステムとコアは以下の通りです。
- Atari 7800:ProSystem 1.5.3
- ColecoVision:blueMSX 2.9.1294
- ColecoVision:CrabEmu 0.2.1.271
- Magnavox Odyssey 2:O2EM 1.18.2
- MSX:blueMSX 2.9.1294
- PlayStation Portable:PPSSPP 1.14.9
- Pokémon Mini:PokeMini 0.6.1
- Sega 32X:Picodrive 1.93.1
- Vectrex:VecXGL 1.2.3
- Watara Supervision:Potator-Core 0.1.1
この中でも、日本のユーザーにとって注目度が高そうなのがPSP、セガ32X、MSXあたりでしょう。なお、ColecoVision用のCrabEmuについては、公式にサポートされているコアではないものの、動作することが開発側から報告されています。
ゲーム認識からHardcore Modeまで動作を確認
開発側では今回追加された各システムについて、実際のRetroAchievementsアカウントを使用したローカル検証も行っています。ゲームがRetroAchievements側で正しく認識されるか、実績が通常のゲームプレイで解除されるか、解除した実績がRetroAchievementsのユーザープロフィールへ反映されるかといった項目が確認されています。
さらにHardcore Modeについても、チートや巻き戻し、セーブ関連など、本来制限されるべき機能が正しく制限されるかをチェックしています。RetroAchievementsのHardcore Modeでは、ロードステートやチート、巻き戻し、スローモーションなどのエミュレーター機能に制限が設けられており、対応エミュレーターにはこれらのルールを正しく適用することが求められています。
RetroAchievementsは、対応したレトロゲームをプレイしながら、あらかじめ設定された条件を満たすことで実績を獲得できるサービスです。各ゲームには複数の実績が用意されており、対応エミュレーターと連携することで、ゲーム内の状況に応じて実績が解除される仕組みになっています。
8月に続くRetroAchievements対応拡大のためのレビュー
OpenEmu-Siliconでは、2026年8月23日にもRetroAchievementsのコンプライアンス評価用ビルドが公開されています。このときはAtari 2600、Atari Lynx、Neo Geo Pocket、ニンテンドーDS、PCエンジン、PC-FX、セガサターン、SG-1000などが新たな検証対象となっていました。
その後、9月7日に公開された正式版「OpenEmu-Silicon 1.3.0」では、これらのシステムに対するRetroAchievements対応が組み込まれています。今回登場した9月22日版は、その流れを引き継いでPSPやセガ32X、MSXなど次のシステム群を検証するためのビルドといえそうです。
現時点ではあくまでRetroAchievementsのコンプライアンス評価を目的とした「1.3.1 Release Candidate」であり、「OpenEmu-Silicon 1.3.1」正式版が公開されたわけではありません。また、正式版の公開時期についても今回のリリースページでは案内されていないため、今後の動向を待ちたいところです。















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