CHD一括変換「BatchConvertToCHD 3.7.1」公開!MDS/MDFの名前違いやNASの一時切断に強く

CHD一括変換「BatchConvertToCHD 3.7.1」公開!MDS/MDFの名前違いやNASの一時切断に強く

ディスクイメージをCHD形式へまとめて変換できるWindows向けツール「BatchConvertToCHD」の最新版となるバージョン3.7.1が、2026年9月16日に公開されました。

今回のアップデートでは、Alcohol 120%などで使われるMDS/MDF形式のファイル探索処理が強化されています。これまではMDSとMDFのファイル名や配置によっては正しく認識できないケースがありましたが、バージョン3.7.1では多少名前が異なる場合や、MDFがサブフォルダーに置かれている場合にも対応できるようになりました。

さらにNASやSMB共有フォルダーなど、ネットワーク上に保存したディスクイメージを大量に変換しているときの安定性も改善されています。一時的なネットワーク障害が発生しても、すぐに一括変換全体が失敗しにくくなっているのがポイントです。

●BatchConvertToCHD 3.7.1 Release
https://github.com/purelogiccode/BatchConvertToCHD/releases/tag/release_3.7.1

MDSとMDFの名前が完全一致していなくても検出可能に

今回のアップデートで大きく改善されたのが、MDSファイルから対応するMDFファイルを探し出す処理です。

たとえば「Game.mds」に対して、ディスク本体が「Game (USA).mdf」といった名前になっている場合でも、一定の条件を満たしていれば対応するファイルとして認識できるようになりました。

ただし単純な前方一致ではなく、「Game 2.mdf」のように別タイトルや別ディスクの可能性がある名前を「Game.mds」と誤って組み合わせないように判定されています。

また、MDSと同じフォルダーではなく、その1階層下のフォルダーにMDFが置かれているケースにも対応。完全一致する候補がひとつだけ存在する場合に限り、自動的に検出する仕組みになっています。

複数のMDFが存在してどれを使用すればいいのか判断できない場合は、無理に変換を実行せずスキップされます。たとえば「Game.mds」に対して「Game (Disc 1).mdf」と「Game (Disc 2).mdf」が存在するといったケースでは、誤ったディスクを選択するのではなく「データファイルが見つからない」として処理を停止します。

分割された「.i00」ファイルやUnicodeの違いにも対応

分割されたディスクイメージで利用される「.i00」「.i01」といったファイルの探索処理も改善されています。

同じフォルダー内に複数の分割セットが存在している場合でも、ベースとなるファイル名を元に正しいセットを探し出せるようになりました。

さらに、見た目には同じファイル名でも内部的なUnicode文字の構成が異なるケースについても、同じ名前として扱えるようになっています。

たとえばアクセント付き文字などは、OSや作成したソフトによって文字の持ち方が異なる場合があります。こうしたファイル名の細かな違いが原因でMDFを見つけられないトラブルも減らせそうです。

NASの一時的な切断でも最大4回まで再試行

もうひとつの大きな改善点が、NASやSMB共有フォルダーなどネットワークストレージを利用しているときのエラー処理です。

ネットワーク越しにアーカイブなどを読み込んでいる最中に、一時的なI/Oエラーが発生した場合、コピー処理を最大4回まで再試行するようになりました。再試行時には徐々に待ち時間を延ばす仕組みも導入されています。

NASに大量のディスクイメージを保存し、そこからまとめてCHD化しているような環境では、Wi-FiやLANの瞬間的な通信不良によって長時間のバッチ処理が失敗するリスクを抑えられるというわけです。

一方で、元ファイル自体が存在しない場合など、再試行しても解決しないエラーについては繰り返し処理されません。

ネットワーク障害の判定方法についても改善されており、Windowsが返すWin32エラーコードを利用する方式になりました。これにより、英語版以外のWindowsでもエラーメッセージの文言に左右されず、ネットワーク関連の障害を判別できるようになっています。

そもそもCHDとは?

CHDは「Compressed Hunks of Data」の略で、MAMEで利用されている圧縮ディスクイメージ形式です。CD-ROMやDVD、ハードディスクなどのメディアイメージを圧縮した状態で扱うことができます。

「BatchConvertToCHD」は、こうしたCHDへの変換作業をWindows上からまとめて行えるツールです。複数のディスクイメージを整理するときに、ひとつずつコマンドを入力する手間を減らせるのが特徴となっています。

今回の3.7.1は、CHD形式そのものに新しい機能やフォーマットが追加されたアップデートではありません。あくまでも「BatchConvertToCHD」側のファイル探索やエラー処理が強化されたものです。

とくにMDS/MDF形式のディスクイメージを大量に保管している人や、NAS上のゲームデータをまとめてCHD化している人にとっては、地味ながらも使い勝手に直結するアップデートといえそうです。

このほか、デスクトップコンポジションを無効化している一部のWindows環境で発生していた起動時の例外への対策や、不要な自動バグ報告の削減なども実施。テスト数も前バージョンの835件から842件へと増やされています。

ABOUT US
アバター画像
retrogamer