GitHubユーザーのalondero氏が開発を進めている、NINTENDO64用レースゲーム『エアロゲイジ(AeroGauge)』の非公式PC移植プロジェクト「AeroGauge Recomp」がアップデートされました。2026年9月13日午前5時29分ごろ(日本時間)にv0.2.0が公開され、コントローラパックの保存や振動機能、ターボ操作を簡単にする補助機能などが追加・改善されています。
さらに同日午前8時21分ごろにはv0.2.1も公開。こちらでは、ゲーム起動時にイントロ音楽で発生していた音割れの修正が行われています。なお、本プロジェクトはアスキーや任天堂による公式移植ではありません。
●GitHub「AeroGauge Recompiled v0.2.0」
https://github.com/alondero/aerogauge-recomp/releases/tag/v0.2.0
●GitHub「AeroGauge Recompiled v0.2.1」
https://github.com/alondero/aerogauge-recomp/releases/tag/v0.2.1
ゲームを終了してもコントローラパックのデータを保持可能に
今回のv0.2.0で大きな改善点のひとつとなっているのが、コントローラパックのデータを永続的に保存できるようになったことです。32 KiBのMPKファイルを利用する仕組みが導入され、『エアロゲイジ』側のコントローラパックを利用した保存データを、PC版を終了したあとも保持できるようになっています。
READMEによれば、タイムアタックのゴーストデータなどもゲーム本来のコントローラパック機能を使って保存・読み込みが可能です。単にゲームをPC上で動かすだけではなく、継続して遊ぶための環境がひとつ整えられた形です。コントローラパック機能については、設定から無効化することもできます。
衝突やターボが振動で伝わるように
対応するゲームパッドを使用している場合は、新たに振動によるフィードバックも利用できるようになりました。マシンが何かに衝突したときには比較的強めの短い振動が発生し、ターボ使用中にはそれよりも軽い振動が伝わる仕組みになっています。
こちらも単なる映像面の強化とは異なり、プレイ時の感触そのものに関わる変更です。開発者の説明では、オリジナルのレース中の物理処理を利用したPC移植版独自の機能となっており、振動だけを無効化することもできます。
Easy Turboは専用ボタン化。ドリフトもそのまま使えるように
操作面では、任意で有効にできる補助機能「Easy Turbo」も改良されています。Easy Turboを有効にすると、レース中の複雑な操作を簡略化し、N64コントローラのRボタンに相当する専用入力でターボを発動できるようになります。
開発途中ではドリフト用の入力をターボにも利用していたため、Easy Turboを有効にするとドリフト操作ができなくなる問題がありました。v0.2.0ではターボ入力を専用のRボタンへ分離することで、この問題を解消しています。ゲームパッドでは右トリガーまたは右ショルダー、キーボードでは「R」などが利用でき、この補助機能はプレイヤー1向けとなっています。
なお、Easy Turboを利用しても、ターボの持続時間やマシンの発熱、オーバーヒートといったゲーム本来の仕組み自体がなくなるわけではありません。あくまでも、ターボを発動するための操作を簡単にするオプションです。
16:9表示も改善。最新版ではイントロの音割れも修正
v0.2.0では、ワイド画面表示についても調整が進められています。「FINAL LAP」や「WRONG WAY」といったレース中に中央へ表示されるメッセージをはじめ、選手権開始時のイントロ表示や、レース終了後の成績・ポイント画面などが16:9表示に合わせて修正されました。
その後公開されたv0.2.1では、ゲームを起動した際のイントロ音楽で発生していた音割れを修正。開発者によると、音声再生時のバッファ処理を変更することで対処したとのことです。このため、これから試す場合はv0.2.1が最新版となります。
Windows/Linux向けに配布。北米版ROMは自分で用意する必要あり
「AeroGauge Recomp」は、N64Recompを利用した静的再コンパイルによって『エアロゲイジ』をネイティブPCアプリとして動作させるプロジェクトです。Windows x64版とLinux x64版の実行パッケージが公開されています。Linux版を利用する場合はSDL2に加えて、Vulkan対応GPUとドライバーが必要です。
ただし、配布ファイルにオリジナルゲームのデータは含まれていません。起動するには、利用者自身が合法的に用意した北米版ROM「AeroGauge (USA).z64」が必要で、対応しているROMは8 MiBの北米版のみと明記されています。日本版ROMへの対応は案内されていないため注意が必要です。
また、現時点のリリースには「Pre-release quality」と明記されています。クラッシュや音声の不具合、まだネイティブ化されていない処理などが残っている可能性があり、完成版や完全移植という段階ではありません。その一方で、今回の更新ではセーブの保持や振動、操作補助といった実際のプレイに直結する部分がまとめて改善されており、PC上で継続して遊ぶための環境は少しずつ整ってきているようです。















ダンジョンズ&ドラゴンズ ビジュアル大全 半世紀を超えるその歴史とアート









ゲームコンソール2.0