PC移植の導入でディスクイメージの重複を抑制。「Retro Launcher」v0.6.40が容量節約に対応

PC移植の導入でディスクイメージの重複を抑制。「Retro Launcher」v0.6.40が容量節約に対応

RetroPortingToolKitは2026年9月13日、再コンパイル移植の導入や更新などを管理するツール「Retro Launcher」のv0.6.40を公開しました。今回のアップデートでは、ゲームのビルド時にディスクイメージが作業用フォルダーへ重複してコピーされるのを抑え、ストレージ容量を余分に消費しにくくする仕組みが導入されています。

「Retro Launcher」は、利用者のPC上でコードを生成・コンパイルするタイプの再コンパイル移植をまとめて管理するための非公式ツールです。当サイトでも以前、「RetComM Launcher」という名称だった時期に、『Twisted Metal 4』などの再コンパイルプロジェクトとあわせて紹介していました。

●Retro Launcher v0.6.40
https://github.com/RetroPortingToolKit/Retro-Launcher/releases/tag/v0.6.40

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ビルド時のディスクイメージ重複を抑える仕組みを追加

再コンパイル移植では、利用者が所有するゲームから用意したディスクイメージをもとにコードの生成やビルドを行う場合があります。この作業の過程で、元のライブラリーに保存されているディスクイメージとは別に、ビルド用の作業フォルダーにも同じデータがコピーされると、そのぶんストレージを余分に消費することになります。

v0.6.40では、この二重保持をできるだけ避ける仕組みが追加されました。READMEによると、ビルド時にはライブラリー内にあるディスクのトラックを再コンパイラー側の作業フォルダーへリンクし、コード生成に利用するようになっています。これにより、元のディスクデータそのものを改めてコピーせずに処理できる構成になりました。

環境によってリンクを作成できず、やむを得ずファイルがコピーされた場合についても対策されています。その場合はビルド後に作業用として作られたコピーを削除する仕組みとなっており、不要なディスクデータが残り続けるのを防ぐ設計です。

ただし、実際にどの程度ストレージ容量を削減できるかは、導入するゲームやディスクイメージの容量、利用環境などによって変わります。一定の容量削減を保証するアップデートではない点には注意が必要です。

すでに残っているコピーも整理可能

今回の変更は、新しくゲームをインストールするときだけを対象にしたものではありません。すでにRetro Launcherを利用している環境についても、CLIから「retcomm cache gc」を実行するか、画面上に用意されている「Clean up shared caches」を利用することで、既存インストールに残っている不要なコピーを整理できるようになっています。

再コンパイル移植を1本だけ導入している場合はそれほど大きな違いにならない可能性もありますが、複数のタイトルをインストールしている環境では、同じディスクデータをライブラリーと作業フォルダーの双方に保持し続けないという点で実用的な変更といえそうです。

再コンパイル移植の導入や更新をまとめて管理

Retro Launcherでは、対応する再コンパイル移植のカタログからインストールやアップデートを行えるほか、ROMやBIOS、セーブデータなどをライブラリーとして管理できます。利用者側でコード生成やコンパイルを行うタイプのプロジェクトでは、こうした一連の作業をタイトルごとに手動で進める必要がありますが、それらをまとめて扱いやすくするのが本ツールの役割です。

配布されているのは、Windows x64向けのインストーラー版とポータブル版、Linux x86-64向けのAppImage、macOS向けのIntel版およびApple Silicon版DMGです。ソースコードはMITライセンスで公開されています。

なお、Retro Launcherそのものに市販ゲームのデータが含まれているわけではありません。各再コンパイル移植を利用するには、そのプロジェクトが要求するゲームのROMやディスクイメージなどを別途用意する必要があります。

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