2026年8月23日、Meathax氏が開発するセガのアーケードゲーム『OutRunners(アウトランナーズ)』向けMiSTer FPGAコア「Sega System Multi 32: OutRunners for MiSTer FPGA」の公開が確認されました。アーケード版で使用されていた二系統の映像を再現し、1台のモニターにふたり分の画面を横並びで表示できるサイド・バイ・サイドモードを搭載しているのが大きな特徴です。
●Sega System Multi 32: OutRunners for MiSTer FPGA(GitHub)
https://github.com/meathax/s32multi
『OutRunners』は、1993年に稼働したセガのアーケードレースゲームです。アーケード版では「Multi 32」と呼ばれるハードウェアを採用しており、ふたり分の映像をそれぞれ別の画面へ出力する構成になっていました。
今回公開された「s32multi」では、このMulti 32の二画面映像をMiSTer FPGA上で再現。画面Aまたは画面Bを個別に表示できるほか、二画面を左右に並べて1台のモニターへ出力するサイド・バイ・サイド表示にも対応しています。
そのため、家庭では用意するのが難しいアーケード版の二画面環境を、一般的な1台のディスプレイで楽しめるようになっています。
ふたり分のアナログ操作にも個別対応
映像だけではなく、操作系についても『OutRunners』のふたりプレイを意識した実装になっています。
P1とP2のステアリングはそれぞれ独立しており、アナログホイールやアナログスティック、パドル、スピナーなどから操作可能。アクセルとブレーキについてもアナログ軸に対応しているほか、デジタル入力を代替操作として利用できます。
コア内部では、Multi 32の二系統の映像処理に加え、ふたつのコックピットI/O、アナログボード、MultiPCM音源なども実装されています。また、128バイトの93C46 EEPROMによる設定やハイスコアの保存にも対応しています。
World、US、Japanの3地域版に対応
現在用意されているMRAは、以下の3種類です。
- OutRunners(World):
orunners - OutRunners(US):
orunnersu - OutRunners(Japan):
orunnersj
いずれも同じ本番用RBFを利用する構成になっています。
動作環境はMiSTer FPGAのDE10-Nanoで、128MB SDRAMモジュールを対象としています。なお、ゲームのROMデータはコアには含まれていません。実際に利用するには、対応したMAME ROMセットをユーザー自身で用意する必要があります。
汎用のSystem 32コアではなく『OutRunners』専用
注意しておきたいのは、今回のコアが単純に既存のSystem 32コアへ『OutRunners』の対応を追加したものではないという点です。
READMEでは、現在の本番プロファイルについて『OutRunners』専用であることが明記されており、ほかのSystem 32、Multi 32、AS-1用ゲームには対応していません。
Meathax氏は別途、System 32向けのMiSTer FPGAコアも開発していますが、今回は二画面構成などを持つMulti 32版『OutRunners』に特化した実装となっています。
また、オリジナル基板をあらゆる部分で完全に再現していると主張しているわけではありません。開発者によれば、タイミングやアナログ回路、PLD、プロテクションなどについては未解明の部分が残っており、基板レベルやサイクル単位での完全な精度を保証するものではないとされています。
なお、本コアはセガ公式の製品や公式エミュレーションではなく、コミュニティによって開発されているFPGAコアです。
via.GenerationAmiga















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