まさか『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をニンテンドー3DSで動かそうとしていた人がいたとは――。
海外の3DS Homebrewコミュニティで、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をニンテンドー3DS向けに作り直した謎のファンデメイクが発掘され、話題になっています。
このデータは2026年8月17日ごろ、Redditの「r/3dshomebrew」に投稿されたもの。投稿者のStandard-Brick-2776氏によると、あるサーバーで知り合った人物がこの3DS向けビルドを所有しており、数年間にわたってHDDの中に保存されていたそうです。誰が開発したものなのかは現在も分かっていません。
ただのマップではなく、オープニングやNPCまで存在
公開された映像や投稿者の説明を見る限り、これは単に『ブレス オブ ザ ワイルド』風のマップを3DS上に表示しただけの技術デモではないようです。
オープニングシーンや会話が収録されているほか、ゲーム開始後にはNPCである老人も登場し、実際にインタラクションすることができます。サウンドエフェクトや環境音、音楽なども含まれているとのことです。
Redditでは実際にプレイしたユーザーから、塔へ到達した際のカットシーンではオリジナル版の映像が使用されている一方、その後にゼルダがリンクへ語りかける場面についてはゲーム内で描画されているとの報告も出ています。
どこまでゲームが作られているのかについては、発掘した投稿者自身も完全には確認できていません。
そのため、現段階では『ブレス オブ ザ ワイルド』全編を3DS向けに再現した作品ではなく、開発途中で放棄された可能性があるファンメイド作品と考えておくのがよさそうです。

残念ながら3DS実機では動かない
ここで注意しておきたいのが、このファンデメイクは現在のところニンテンドー3DS実機では動作しないという点です。
投稿者は当初「port」と表現していましたが、後にこれを訂正。実際にはファンメイドの「demake(デメイク)」であり、実機ではなく3DSエミュレーター上でのみ動作すると説明しています。
投稿者は3DSエミュレーター「Azahar」へCIAファイルをインストールして動作させていたことも明らかにしています。
スタート画面には「New」シリーズを示すロゴが存在することから、投稿者はNewニンテンドー3DS系ハードを想定して作られていた可能性も推測していますが、現時点で実機動作が確認されたわけではありません。

以前発見された「ニンテンドーDS版BotW」とは別物
『ブレス オブ ザ ワイルド』のデメイクと聞いて、以前話題になったニンテンドーDS向けのプロジェクトを思い出した人もいるかもしれません。
2024年には、AliExpressで購入されたDS用フラッシュカートから『ブレス オブ ザ ワイルド』を再現した謎のデモが発見され、話題になりました。
しかし今回のReddit投稿者によれば、今回発掘されたものはそのDS版とは別のプロジェクトとのこと。以前のDS版が主に地形を歩き回る技術デモ的な内容だったのに対し、今回の3DS向けビルドには建造物やNPC、オープニングなども存在しています。

誰が、いつ、何のために作ったのか?
もっとも気になるのは、これほどのものをいったい誰が作ったのかというところです。
現在のところ開発者は判明しておらず、制作時期についても「数年間HDDに保存されていた」という情報しかありません。Redditでは、消滅したGitHubページらしきものを見たというユーザーや、Discordコミュニティで以前からデータを見たことがあると主張するユーザーも現れていますが、プロジェクトの正確な出自は確認できていません。
8月18日には海外レトロゲームメディアTime Extensionもこの謎のプロジェクトを紹介。Xでは実際に動作している映像も広まり、「そもそも動いていること自体がすごい」と驚きの声が上がっています。
もちろんNintendo Switch/Wii U向けのオリジナル版を、そのまま3DSへ移植したものではありません。
映像を見てもかなり簡略化された部分があり、完成したゲームとして遊べる状態とはいえませんが、『ブレス オブ ザ ワイルド』の世界を3DS向けに再構築しようとした形跡が残っていること自体が非常に興味深いところです。
誰が、いつ、そして何のためにここまで作ったのか。数年間HDDの奥に眠っていたという経緯も含めて、ちょっとしたゲーム考古学のような謎を秘めたプロジェクトといえそうです。
via.Reddit















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