ドリームキャスト版『スターグラディエイター2』がついに480p対応!海外版『プラズマソード』にも使えるVGAパッチ公開

ドリームキャスト版『スターグラディエイター2』がついに480p対応!海外版『プラズマソード』にも使えるVGAパッチ公開

2026年8月16日、ドリームキャスト版『スターグラディエイター2 ナイトメア オブ ビルシュタイン』をVGA出力に対応させる非公式パッチが公開されました。これまでVGA非対応タイトルとして知られていた本作を、VGAボックスやVGA信号を利用するHDMI変換ケーブルなどから480pで表示できるようにするものです。

なお、本作は北米と欧州では『Plasma Sword: Nightmare of Bilstein』のタイトルで発売されており、本稿では以下『プラズマソード』と記載します。

●EGA-SKY「PLASMA SWORD / STAR GLADIATOR 2 VGA Patch」配布ページ
https://segasky.itch.io/plasma-sword-star-gladiator-2-vga-patch-for-sega-dreamcast

パッチを制作したのは、ドリームキャストやセガサターンの情報を発信しているSEGA-SKYのRolly氏。日本、北米、欧州向けの製品版に加え、日本の体験版にも対応しています。

Dreamcast 格闘ゲームファンの待ちに待った瞬間がやってきました!9MB以上のバイナリデータと66トラック!🌀

そして…カプコンの『Plasma Sword / Star Gladiator 2』を美しいVGAモードで解き放て!NTSC-J、NTSC-U、PAL、Demo ver.用のパッチも準備万端。

長年VGA出力に対応していなかった『プラズマソード』

ドリームキャストは、別売りのVGAボックスなどを使用することで480pのプログレッシブ出力が可能です。しかし、すべてのゲームがVGA出力に対応していたわけではなく、『プラズマソード』もVGAモードでは起動できないタイトルのひとつでした。

VGA非対応ソフトの中には、ディスクの起動情報にある対応フラグを変更するだけで動作するものもあります。その一方で、本作は単純なVGA強制起動では対応できないタイトルとして知られていました。今回のパッチではゲームの実行ファイルを変更し、VGAモードで正しく起動・表示できるようにしています。

ゲーム内容は変えず、映像出力のみを修正

公開された「PLASMA SWORD / STAR GLADIATOR 2 VGA Patch」を適用すると、対応ディスプレイでVGA出力が強制され、画面の表示サイズも適切になるとのことです。

変更されるのは映像出力に関する部分だけで、ゲームデータ、テキスト、音楽、ゲームシステムには手が加えられていません。高解像度テクスチャなどを追加するリマスター化パッチではなく、オリジナル版の内容を保ったまま、本来は利用できなかった480p出力を可能にするパッチです。

製品版3地域と日本の体験版に対応

パッチには、次の4バージョンに対応したファイルが収録されています。

地域・バージョンタイトル製品番号
日本・製品版Star Gladiator 2: Nightmare of BilsteinT1204M
日本・体験版Star Gladiator 2: Nightmare of Bilstein Taikenban6107181
北米・製品版Plasma Sword: Nightmare of BilsteinT1207N
欧州・製品版Plasma Sword: Nightmare of BilsteinT7003D

日本版を含む製品版の全地域をカバーしているだけではなく、体験版まで対応しているのがポイントです。適用時には、所有しているディスクの地域と製品番号に合ったパッチを選ぶ必要があります。

パッチの適用には自分で吸い出したGDIイメージが必要

パッチはitch.ioで公開されており、配布ファイルはバージョン1.0、容量は2.6MBです。価格は購入者が決める「Name your own price」方式となっています。

導入には、所有しているオリジナルディスクから作成したGDI形式のディスクイメージが必要です。配布元では、以下の2通りの適用方法が案内されています。

Universal Dreamcast Patcherを使う方法

「Universal Dreamcast Patcher」で元のGDIイメージと、対象バージョン用のDCPパッチを指定して適用します。現在のUniversal Dreamcast PatcherはWindows、Linux、macOSに対応しており、GUIからパッチを適用できます。

●Universal Dreamcast Patcher公式GitHub
https://github.com/DerekPascarella/UniversalDreamcastPatcher

GDIBuilderを使う方法

「GDIBuilder v2.1.1」で、パッチに含まれる「1ST_READ.BIN」を置き換えてディスクイメージを再構築する方法も用意されています。ディスク全体が66トラックで構成されているため、この方法ではすべてのオーディオトラックを追加し、GDIファイルの記述も正しく修正する必要があります。基本的には、DCPファイルを扱えるUniversal Dreamcast Patcherを利用するほうが分かりやすそうです。

●GDIBuilder公式ページ
https://projects.sappharad.com/tools/gdibuilder.html

完成したGDIイメージは、GDEMUなどのODE(光学ドライブエミュレーター)から起動します。オリジナルのGD-ROMをドリームキャストに入れるだけで480p化されるものではない点には注意が必要です。

また、このパッチはVGAモードを強制するため、480pに対応していないテレビや15kHz専用のCRTでは正常に表示できません。HDMI変換ケーブルを利用する場合も、ドリームキャストのVGA/480p信号に対応した製品が必要です。

ドリームキャストのVGA非対応タイトルがまたひとつ攻略される

発売から長い年月が経過した現在も、ドリームキャストでは有志による翻訳や映像出力の改善、オンライン機能の復活といったプロジェクトが続いています。

『プラズマソード』は、VGA強制起動が難しいタイトルのひとつとして長く名前が挙がってきました。それだけに、日本・北米・欧州版をまとめて480p化できる今回のパッチは、実機とODEでドリームキャストを楽しんでいるユーザーにとって価値の高いリリースといえそうです。

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