Anbernicより、発売された縦型の携帯ゲーム機『RG 477V』のサンプルをレビュー用に提供していただきました。本機は、SoCに5Gのスマートフォンなどにも採用されている「Dimensity 8300」を搭載。OSにAndroid 14を搭載しており、ゲームなどのアプリだけではなくPlayStation 2やセガサターン、Wii Uなど高負荷の掛かるエミュレーターにも対応しています。
そしてもうひとつの特徴が、ここ最近のトレンドのひとつにもなっている前面に一体型ガラスパネルを採用しているところです。定価は3万5499円からと少々お高めになっていますが、実際に触ってみた印象では派手さはないもののしっかりとした作りになっており、ある程度自分のやりたいことが実現可能なマシンに仕上げられているということでした。
ということで、今回はこの『RG 477V』のレビューをお届けします。
RG 477Vのスペック
『RG 477V』の同梱物は、本体のほかマニュアルと充電用のUSBケーブルのみという構成になっています。今回は液晶の保護シートなどは付属していないため、気になる人は別途用意しておいたほうがいいでしょう。

まず本体のサイズ感ですが、初めて見たときの印象は「思っていたよりも大きいな」ということでした。比較でいうと、ゲームキューブのソフトよりも少しだけ大きい程度だと思えばいいでしょう。
前面部分はボタン類が並んでおり、下側にアナログスティックが配置されています。このアナログスティックは、いつものようにカラフルに点灯させることができるほか、何気にかっこよく見えたのがその上に「SELECT」と「START」の文字が青く光るところでした。



背面側にはL1L2とR1R2ボタンが並んでいるほか、大きめの通気口が付けられています。少しヘビーなタイトルを動かすとファンが回り少し大きな音が出ますが、通気口が背面側に付けられているのでそこまでは気になりません。

右側のサイド面には電源ボタンとボリュームボタンが並んでいます。その反対側には、microSDカードの挿入口が設置されているほか、その上にファンクションキーが設置されていました。ここがポイントで、今回は前面中央にあるボタンはリターンキーになっており、いわゆる「Anbernicボタン」ではないため、こちらを押してもAndroidのホーム画面とRGランチャーを切り替えることはできません。
このふたつの画面を切り替えたいときは、このファンクションキーを押すことになります。このあたりは、若干微妙に感じるところでもあります。


本体は手に持つと結構ずっしりと感じるぐらいの重量があります。公式では約334グラムと記載されていましたが、実際に測ってみたところ339グラムだったことがわかりました。

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 画面 | 4.7インチ LTPS インセルタッチディスプレイ |
| カラーバリエーション | ブラック、レトログレー |
| 解像度 / リフレッシュ | 1280×960 ピクセル / 最大 120Hz |
| CPU | Dimensity 8300 |
| GPU | Mali-G615 MC6 |
| RAM / ストレージ | 8GB+128GB または 12GB+256GB |
| OS | Android 14 |
| 拡張ストレージ | TFカード最大 2TB 対応 |
| ネットワーク | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
| バッテリー | 5500mAh(約8時間) |
| ジョイスティック | 大角度3Dホール効果ジョイスティック |
| その他 | 3.5mmジャック、USB-C出力、6軸ジャイロ、振動モーター |
| サイズ | 153mm×105.7mm×23mm |
| 重量 | 約334g |
| 価格 | 8GBモデル 3万5499円~ / 12GBモデル 4万1899円~ |
専用ケースもラインナップ
この本体とは別に、公式のストアでは専用のケース『ANBERNIC 保護カバー RG 477V 用』(1599円)も販売されています。今回は少し大きめのサイズのマシンになっているということもあり、なかなかちょうどいい大きさのケースを見つけるのは難しいと思いますが、どうせ購入するならこちらも合わせて入手しておくといいでしょう。




RGランチャーでセットアップも楽々
OSがAndroid 14が採用されているということもあり、内部のストレージも利用することができますが、可能ならばデータはmicroSDカードで管理したいという人もいることでしょう。本機は先ほどご紹介したmicroSDカードに入れてゲームのROMを呼び出すことができるようになっています。


セットアップに関してはいつもと同じで、RGランチャー側で行うことができます。こちらのセットアップに関しては、以前動画で『RG476H』をベースにご紹介しているので、これが初めてという人は参考にしてみてください。
エミュレーターは、Androidのホーム画面からアプリを選んで起動することもできますが、包括的にセットアップも行えるRGランチャーを利用した方が快適にゲームを遊べるようになります。RGランチャーの呼び出し方は、画面上部を下方向にスワイプして呼び出す「クイック設定」を利用するか、先ほどもご紹介したファンクションキーを押すことで表示が切り替わります。

ネットワークを利用した機能もあり
相変わらず技適マークは付いていないため日本では使いにくいネットワーク周りの機能ですが、本機でもそちらを利用したものがいくつか用意されています。ちなみに、Wi-Fiが使えない状況であっても、USB Type-CのLANアダプターは問題なく使えたので、そちらを利用するといいでしょう。
●UGREEN USB-C LAN 有線LANアダプター
2099円

まずはストアですが、『RG DS』ではなぜかカットされていたものの、今回はGoogle Playとアプトイデが復活しています。ここら辺はお好みで利用することができます。また、それとは別に、本体のアップデートを行うための専用アプリも用意されていました。こちらは更新があれば表示され、即アップデートをすることができます。


また、AI機能で翻訳したりゲームについて色々と調べることができる「Anbernic AI」も利用することができます。こちらも同社のハイエンドなマシンではすっかりおなじみの機能になりつつありますが、暇つぶしとしても面白いですよね。


デフォルトにはないPCゲームのエミュレーターも遊べる?
ということで、さっそくパフォーマンス面もチェックしてみることに。といっても、いつものように普通にエミュレーターを動かしても全く面白くありません。そこで、真っ先に試したのがSteamなどのPCゲームが遊べるようになる「GameHub」です。
●GameHub
https://gamehub.xiaoji.com/

このサービス自体大丈夫なのか? などいろいろ怪しいところもあるので、詳しいセットアップなどの詳細は省きますが、こちらでAndroid向けのapkを入手してインストール。続いてSteamのアカウントと連動させてPCゲームをいくつかインストールしてみました。雑感としては、動くものもあれば動かないものもあるといった感じで、実際にためしてみないとわからないという印象です。

Steam Deckなどをイジっていた人にはおなじみのProtonなどのバージョンを選ぶなど細かいセットアップも行えるものの、それ以前にインストールに1時間以上かかってしまうため、それほど多くのタイトルを確かめるのは難しいかもしれません。

今回試したものでは、『CONTROL』や『ディビジョン』、『サイバーパンク2077』などはゲームは遊べず。逆に問題なく遊べたのは『都市伝説解体センター』でした。HD-2D版の『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』も起動することができましたが、パフォーマンスはやや低めです。
ただし、動かないものも含めてセットアップによってもパフォーマンスが変化する可能性もあります。
アプリの進化は感じられないもののエミュレーターの動作は概ね良好
いきなり変化球からチェックしてみましたが、本来のエミュレーターの動作も確かめてみることにしました。最初にためしたのは、これまで他のゲーム機でも不具合があったゲームです。
たとえハード側が進化を遂げたとしても、肝心なエミュレーターの不具合が修正されていなければ、動かないものは動かないということになってしまいます。ということで、まずはNINTENDO64の『ファミスタ64』を起動。
こちらはバッターボックスの画面に切り替わった瞬間、何故か背景が真っ黒になってしまうという不具合がありましたが……やはりまだ修正は行われていませんでした。

もうひとつ気になっていたのが、ゲームキューブの『Star Wars – Rogue Squadron III』です。まともにゲームがプレイできれば、アーケード版の『スター・ウォーズ』が遊べるのですが、残念ながら起動の時点で画像が乱れ、その後エラーで進まなくなってしまいました。


また、不具合というわけではありませんが、パフォーマンスが今ひとつだったのがWii U版の『ゼルダの伝説 風のタクトHD』です。こちらはフレームレートがかなり低めになっていました。

それ以外のエミュレーターとしては、ファミコンやスーパーファミコン、ゲームボーイ、セガサターン、PlayStation 2、ドリームキャストなどでチェックしてみました。いずれもパフォーマンス的に不満が出たところはありません。




ゲームによっては操作がしにくいなどはあるものの、これは単純にコントローラーの違いによる慣れ程度の問題だと思います。また、せっかくアスペクト比が4:3であるのにも関わらず、ファミコンやスーパーファミコンのソフトを起動するとオーバーレイが表示されてしまいます。こちらもRetroArchの設定でオフにすることが可能です。





いずれにせよ、エミュレーターを遊ぶ環境としてはまずまずの満足度のゲーム機だといって過言ではないでしょう。そうしたことも含めて、今回の評価は星4を付けたいと思います。














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