スーパーファミコンの音源をCD並のクオリティにする「MSU-1オーディオ」っていったいなんだ!?

最近もMiSTer FPGAのアップデートでありましたが、レトロゲーム関連でちょくちょく目にすることがある、「MSU-1オーディオ」。スーファミのゲームの音質をアップしてくれるなんか程度の認識でしたが、そもそもこれは一体どんなものなのでしょうか？　ということで情報を調査したので、そちらをご紹介していきたいと思います。

MSU-1 audio is working now. Hop on over to the MiSTerFPGA Discord server and grab the latest mister-main and snes cores to check it out.
— Porkshop Express (@MisterAddons) May 13, 2022

このMSU-1は、元々スーパーファミコン用の拡張チップとしてbyuu氏によって開発されたもので、フラッシュカートリッジのSD2SNESやFXPAK PRO（EverDrive）、MiSTer FPGA、POLYMEGA（ポリメガ）、そして一部のエミュレーターでサポートされています。

このMSU-1の目的は、ゲームプレイ中にスーパーファミコンにストリーミングできる最大4GBのデータ可能にするというもので、これは90年代では不可能な技術でした。これにより、スーパーファミコンに驚くべき機能を追加することができます。

たとえば『ドラゴンズレア』のようなフルモーションビデオや、PCエンジンROM2やメガCDなどで使われていたCD温室のオーディオの再生が可能になります。基本的には既存のゲームROM（ヘッダー付きの.SFCファイル）にIPSパッチを当てるものとなっています。軽くチェックしてみたところそのほとんどがUSA版のみの対応になっているようです。また、IPSファイルが用意されているゲームも（おそらく）ごく一部に限られています。

豪華な音楽に置き換わったゲームがいいのか悪いのかという意見はあると思いますが、技術的にはなかなか興味深いものがありますね。

●Programming the MSU1
http://helmet.kafuka.org/msu1.htm