『RG351M』レビュー! 第5世代&第6世代ゲーム機エミュを中心にパフォーマンスをチェック【PR】

『RG351M』レビュー! 第5世代&第6世代ゲーム機エミュを中心にパフォーマンスをチェック

TOMTOPより、今年の頭にリリースされた中華エミュ機『RG351M』をご提供していただきました。本機は、以前発売された『RG351P』の後継機種にあたるもので、Wi-Fiなどが追加されたもののようです。というわけで、今回はこちらのレビューをお届けします。

本来なら『RG351P』との比較をすべきなのかもしれませんが、すでに似たような情報は溢れているため割愛します。スペックだけ見ると、以前ご紹介した『RK2020』とほぼ同等の性能の用にも見えますね。まぁ、ぶっちゃけ中華エミュ機は頻繁に新しいモデルが出るということもあり、劇的な進化を感じることはあまりないのかもしれません。

RG351MRK2020
CPURK3326クアッドコアRK3326クアッドコア
GPUMALI-G31MALI-G31
RAMDDR3L 1GBDDR3L 1GB
TFカード最大256GBまでサポート最大256GBまでサポート
液晶3.5インチ(320×480)IPS液晶3.5インチ(320×480)IPS液晶
ボディアルミ合金シェルアルミ合金シェル
バッテリー3500mAh2600mAh
重量257g204.5g

『RK2020』も、ボディは同じアルミ合金シェルが採用されていますが、バッテリー容量の違いからか、『RG351M』はやや重量感があります。普段使う分にはあまり気にするほどのレベルではないかもしれません。

どちらのゲーム機も、電源を入れるといきなりマルチエミュレーターの『RetroArch』が起動するところは同じです。グラフィカルなUIで表示されるので、純粋にゲーム機として遊びやすい作りになっています。

ユニークな点は、『RG351M』の場合、電源を入れると本体が振動します。これは、振動機能に対応したというアピールなのかもしれません。

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▲同梱物は、本体とマニュアルのほかType-CのUSBケーブルが付属。

前面に取り付けられたボタン類は、オーソドックスで使いやすくなっています。スピーカーは下側側面にあり、中央にはSDカード用のスロットとリセットボタンが配置されています。ちなみにゲームのデータはこのSDカードに入れるのですが、フォーマットがLinuxのext4であるためそのままウィンドウズでは読み書きすることができません。

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▲SDカード自体のアクセスは簡単なものの、フォーマットが異なるためウィンドウズなどではそのまま読み込めないのがやや面倒。

『RK2020』ではショートカットボタンでシステム的な操作を行う必要がありましたが、『RG351M』ではリセットなど物理的なボタンが付けられているのはありがたいところです。とくに、側面右側にはボリュームボタンがあり、こちらで自由に音量の調整も行えるようになっています。

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▲側面にボリュームが。これでいきなり大きな音が出たときでも、びっくりせずにすむ!?
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▲側面左側には電源ボタン。
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▲背面はおなじみのスタイル。

ソフトの入れ替えですが、基本はなんらかの形でSDカードを読み書き可能にするか、あるいはネットワーク経由で本機にアクセスして行う必要があります。先ほどもWi-Fiが搭載されていることに触れましたが、「技適マーク」がないためそのままでは国内で使用することができません。

どちらにしても無線より有線のほうが楽ちんなので、LANアダプターを付けようとしたところ・・・・・・そう、本機にはType-Cのスロットはふたつあるものの、Type-Aがありません。そのためWi-FiアダプターやLANアダプターなどが接続できないのです。

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▲本体上部側面にあるのは、USB Tupe-Cスロットがふたつ。他のサイトではType-AのWi-Fiアダプターをオススメしているのを見かけましたが、当然のことながらそのままでは使用できません。

そこで購入したのが、『UOEOS USB-C LANアダプター』です。1099円とお手頃な値段で入手できるところも素晴らしいですね。

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基本的な使い方は、『RK2020』でご紹介したものと同じです。LANアダプターで有線接続した後で、ウィンドウズのネットワークに表示されている「RG351P」のアイコンをクリックします。「ネットワーク資格情報の入力」のウインドウが表示されるので、IDに「root」、パスワードに「emuelec」と入力することでアクセスが可能になります。ここで該当するフォルダにROMを入れていきましょう。

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▲「RG351M」ではなく「RG351P」として表示されるのは面白いところ?

ショートカットキー

ゲームを快適にそうさするためには、いくつかのショートカットキーを覚えておいた方がいいでしょう。

R3+L2:早送り
R3+R1:セーブステート(好きなタイミングでセーブ)
R3+L1:ロードステート(好きなタイミングでセーブしたデータの呼び出し)
R3+→:セーブステートのカードスロットの選択
R3+R2:フレームレート(FPS)の表示
R3+↑:ボーリュームを上げる
R3+↓:ボリュームを下げる
A+Start:PSP、ニンテンドーDS、MAME利用時にゲームを終了する
R3+L3:RetroArchのメニューを表示する(ゲームを終了するときにも利用)

実機と比べてどれぐらいのパフォーマンスが出てるのか?

本機は20種類以上のエミュレーターに対応しているそうですが、すべての機種は比較できないので、今回は第5世代のPlayStationとNINTENDO64、第6世代のドリームキャスト、PSP、ニンテンドーDSについてパフォーマンスのチェックを行ってみました。

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PlayStation(第5世代)

PlayStationのエミュレーターは、第5世代のゲーム機としてはなかなか良好です。アクションゲームではありませんが、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』はFPSも60を超えることがあり、かなり快適に遊べます。

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『リッジレーサー』も同様に、FPSは60を上回ることがあります。しかし、若干パフォーマンスかリソースが足らないのか、音などが途切れ気味に感じることも。

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NINTENDO64(第5世代)

やや音切れは目立つモノの、そこそこ良好だったのが『ゼルダの伝説 時のオカリナ』です。FPSも60近く出ており、ゲームとしてはまぁまぁのクォリティで遊ぶことができます。

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『ゴールデンアイ 007』は、やや音切れが目立ちます。動作自体は問題なさそうなものの、それよりも困難だったのが操作。キーの割当の関係か、移動すると画面の下を向いてしまい、エイムもままなりません。少なくとも、このソフトは本機と相性があまり良くなさそうです。

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ドリームキャスト(第6世代)

『スペースチャンネル5』は、音は途切れ気味であるもののゲームはギリギリプレイ出来そうなパフォーマンス具合です。FPSは30を切っており、滑らかさはありません。

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『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』ですが、こちらも音切れが目立ちますが、ゲームとしてはそこそこ遊ぶことができます。可能なら、もう少しハードウェアのパフォーマンスが欲しいところですね。

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PSP(第6世代:携帯機)

『クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-』は、ムービー部分とアクティブに操作する部分のどちらも、概ねFPSは30程度です。しかし、RPGというゲーム性もあり、あまり気にならない程度かもしれません。

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ニンテンドーDS(第6世代:携帯機)

ニンテンドーDSのエミュレーターは、元が2画面であるため、ボタンできりかえながら操作を行う必要はありますが、概ねよくできているという印象です。『ニュー・スーパーマリオブラザーズ』は、若干動作が重く感じますが、ゲームプレイにはギリギリ支障がないといったレベルです。

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『タイムホロウ 奪われた過去を求めて』では、ふたつの画面情報が重要になるため、そのときは同時出力に切り替えるのが良さそうです。基本的に、アクションゲームはやや重く感じることがありますが、それほど激しい動きの無いゲームなら十分すぎるレベルだと思います。

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総括:第5世代以上のエミュレーターは遊べるけどもうひと頑張り欲しい

というわけで、第5世代と第6世代のゲーム機のエミュレーターにフォーカスを当ててチェックして見ましたが、総じて言えることは「そこそこ遊べる」ということです。贅沢をいえば、ハードウェアのパワーがもう少しい欲しいといった感じです。

単にエミュレーターを快適に遊びたいだけなら、高性能なゲーミングPCでも購入してセットアップしたほうが幸せになりますが、1万円台の携帯ゲーム機でこれだけ遊べることを考えれば十分すぎるかもしれません。