『MC2SIO』は想像していたよりも快適だった? 改造なしでmicroSDからPS2のゲームが起動できる話題のアイテムをレビュー&セットアップガイド

『MC2SIO』は想像していたよりも快適だった? 改造なしでmicroSDからPS2のゲームが起動できる話題のアイテムをレビュー&セットアップガイド

こちらのサイトで紹介して以来、思っていた以上に大きな注目を集めていた『MC2SIO』。こちらは、ハードディスクが内蔵できないスリムタイプのPlayStation 2(以下、PS2)に最適なソリューションとなっており、メモリーカードスロットを通してMicroSDカードに保存したゲームを読み込んで遊ぶことができるアイテムとなっています。

ゲームテックで2月25日に注文しましたが、思ったよりも早く3月7日に到着。2日間かけて、セットアップと様々なテストを行いとわかったことがあるので、こちらではそのレビューをお届けします。

まずはセットアップのための下準備から

今回購入したのは、『MC2SIO』に加えてセットアップに使用する『Free MCBoot』も一緒に購入しています。これ以外にも実際にセットアップを始める前にUSBメモリー(それほど大きなサイズでなくてもOK)と、空のMagicGate付きのメモリーカードも用意しておきましょう。

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▲左のなぜか真・三國無双のシールが貼られているほうが『Free MCBoot』、右が『MC2SIO』。

●MC2SIOの購入リンク
https://www.heldergametech.com/shop/ps2/mc2sio-microsd-iso-loader/

●Free MCBoot with Real MagicGate Memory Cardの購入リンク
https://www.heldergametech.com/shop/ps2/free-mcboot-with-real-magicgate-memory-card/

『MC2SIO』を使えるようにするために、最初に空のメモリーカードに『Free MCBoot』と『Beta Open PS2 Loader(OPL)』をセットアップするという作業が入ります。ゲームテックで購入した『Free MCBoot』は、主にこの最初にセットアップに利用します。

準備が整ったら、下記よりファイルをダウンロードして解凍しましょう

●OPLとFreeMCBootのインストール用ファイルはこちらからダウンロード

USBメモリーをFAT32でフォーマットし、上記のファイルを解凍してできた4つのフォルダをUSBメモリーのルートにコピーします。

ゲームテックで購入した『Free MCBoot』をPS2のスロット1に、空のメモリーカードをスロット2に、PS2のUSBポートにUSBメモリーを設置して電源を入れます。

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『Free MCBoot』をセットアップ

電源を入れたら、メニューにいつもとは異なるものが追加されています。その中から、「LaunchELF」を選択しましょう。ちなみに、決定ボタンは基本は○ですが、途中から×に変わるところがあります。

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「FileBrowser」→「mass」→「FreeMcBoot 1.966 Installer」に移動し、「FMCBInstaller.elf」を選んでインストールを開始します。

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メインメニューが表示されたら、「インストール(標準)」を選択。次に「Slot 2」を選び、「はい」を選択。インストールタイプは「標準」を選ぶと、インストールが開始されます。

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インストールが完了したら、「OK」と「終了」、「OK」を選び、一旦電源を切りましょう。

ここでゲームテックで購入した『Free MCBoot』はお役御免。スロット1から取り外し、スロット2に差してあったメモリーカードをスロット1に差し換えて電源を入れます(※USBメモリーは差したまま)。

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メニューが表示されたら、「LaunchELF」→「FileBrowser」→「mass」まで移動します。表示されている4つのフォルダの中から「OPL」を選択した状態でR1ボタンを押すとサブメニューが表示されるので、「Copy」を選びましょう。

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△ボタンを押すと、ドライブ選択画面に移動します。続いてmc0に移動してR1ボタンを押してサブメニューを表示。「Paste」を選び先ほどコピーしたファイルを貼り付けます。コピーが終わったら、△ボタンを押してドライブ選択画面に移動しましょう。

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ここでSCPH-75000以降のモデル(SCPH-90000系は非対応)の場合と、それ以前のモデルとでは異なる作業が入ります。今回はSCPH-70000以前のモデルだったため、そちらでセットアップを行っています。

●SCPH-75000以前のモデル
「mass」→「Primary OPL for BOOT Folder」の中にある「OPNS2LD.ELF」を選択した状態でR1ボタンを押して「Copy」を選択。

●SCPH-75000以降のモデル
「mass」→「Slim 750XX+ OPL for BOOT Folder」の中にある「OPNS2LD.ELF」を選択した状態でR1ボタンを押して「Copy」を選択。

△ボタンを2回押して「MC0」→「BOOT」フォルダ内でR1ボタンを押して「Paste」を選びましょう。コピーが終わったら、一旦再起動します。

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Beta Open PS2 Loader(OPL)のセットアップ

再起動後、メニューから「Free MCBoot Configurator」を選択しましょう。

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続いて×ボタンを押します。ちなみに、これ以降×ボタンが決定になります(※決定ボタンを○にするか×にするかの設定のようなので、○を選ぶとそちらが決定になるのかも!?)。

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Free McBoot Configuratorの画面が表示されたら、「Configure OSDSYS Options」を選択します。

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上から2番目にある「Configure Item 1」に移動し、十字キーで「HD Loader」を表示。×ボタンを押して上書きしましょう。Item 3 Settings画面に切り替わり、「Name:HD Loader」が選択されている状態の画面が表示されます。ここでXボタンを押して、名前をOPLに変更します。

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続けてその下に表示されている「Path1」を選択。「mc0」→「BOOT」に移動します。

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ここで「OPNS2LD.ELF」ファイルを選択しましょう。

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Return→Returnで移動。「Save CNF to MC0」を選択して、画面上部に「Saved mc0:/SYS-CONF/FREEMCB.CNF」の文字が表示されたら成功です。

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Exitで抜けて再起動し、メニューに「OPL」が追加されていれば成功です! ※USBメモリーはここでお役御免となります。

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microSDの準備

『MC2SIO』を利用する上で、最も肝となるのがmicroSDカードです。『MC2SIO』ではPS2のメモリーカードスロットを利用しますが、最大1.6~2MBの帯域幅でデータの転送が可能です。USBドライブは1.2MB/秒でそちらよりは高速ですが、HDDやSMBほどの速さはありません。しかし、『Free MCBoot』で利用する分には十分な速度といえます。

さて、この『MC2SIO』ではmicroSDカードを利用するのですが、これはなんでもいいというわけではなく、むしろものによってはまったく利用できない場合もあります。ためしに対応していないと言われていたSanDiskのmicroSDカードを購入しましたが、たしかにゲームを読み込むことはできませんでした。

フォーラムの情報によると、最もオススメできるのは『TOSHIBA EXCERIA』とのこと。こちらは、毎回14.5MB/秒の安定した書き込み速度を得ることができたそうです。うまく動かないときや、動作が今ひとつと感じた場合は、まずはmicroSDカードを疑ってみた方がいいかもしれません。

micorSDカードはFAT32でフォーマットして利用します。ISOファイルのサイズが700MB以内の場合はCDフォルダに、それ以上の場合はDVDフォルダを作り、ファイルをコピーしておきましょう。ここで問題になってくるのが、FAT32によるファイルサイズの制限です。FAT32では4GB以上のファイルを扱えないため、分割する必要があります。

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▲ゲームによっては、このようにリッピング後のファイルサイズも大きく異なります。

4GB以上のISOファイル分割に便利なツール『USBUTIL』

FAT32でフォーマットしたmicorSDカードには、4GB以上のファイルはコピーできません。そのためISOファイルを分割する必要がありますが、そのときに便利なのが『USBUTIL』というツールです。

●『USBUTIL』のダウンロード

使い方は簡単です。アプリを起動してファイルメニューから「Create GAME from ISO」を選択。Sourceに分割元のISOファイルを、Destinationに出力先のフォルダを指定。「Name for new game」でゲーム名を入力することができます。

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あとは「Create」を選べば分割作業が開始されます。

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▲こちらが分割後のISOファイル。

先ほどファイルサイズによって、miroCDカードにコピーする場所が異なるという話をしましたが、筆者がはまってしまったのはこちらの分割したファイルの置き場所でした。分割したファイルはCDやDVDのフォルダに入れるのではなく、microSDカードのルートに入れておきましょう。

分割したISOファイルは、microSDカードのルートに入れますが、ここで疑問に思うのは複数のゲームを入れると「ul.cfg」ファイルを上書きしてしまうのでは? ということでした。こちらを管理するときも、先ほどの『USBUTIL』を利用します。「ul.cfg」は、分割したISOに関する情報が書かれたファイルですが、『USBUTIL』で分割したファイルを一括で管理することで「ul.cfg」ファイルの内容も更新され、複数の分割ファイルが利用できるようになります。

新たにISOを分割して追加するときは、ファイルメニューから「Open game list [ul.cfg]」を選んでから作業を進めましょう。

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▲分割したISOファイルを追加したとこ。

事前に聞いてた話よりもゲームプレイは快適

今回のテストで試したソフトは以下の通り。先に結果からいうと、一部動作が不明瞭なものはありましたが、ほとんどの場合ゲームプレイに影響があるものはありませんでした。とくに動画の再生などでは音が途切れてしまうのではないか? と思っていたのですが、そうしたこともまったく感じないレベルでした。

タイトル動作
3年B組金八先生 伝説の講談に立て!問題なし
スター・ウォーズ エピソード3 シスの復習問題なし
ぼくのなつやすみ 2問題なし
あしたのジョー ~真っ白に燃えろ!~問題なし
アタック25最初は動いたがその後動作せず!?
ドラゴンクエストV 天空の花嫁問題なし
METAL GEAR SOLID 2問題なし

チェックした上記7本のうち、分割したゲームは『3年B組金八先生 伝説の講談に立て!』、『スター・ウォーズ エピソード3 シスの復習』、『METAL GEAR SOLID 2』の3本。当初は分割したISOの起動方法で悩みましたが、その問題が解決して動作確認したところ、まったく問題なく遊ぶことができました。

かなり初期に動くことが確認できた『アタック25』でしたが、その後ファイルを追加するなどしていった後、最後にチェックしたときよりなぜか動かなくなってしまいました。こちらは原因が不明のため、現在は調査中です。

また、冗談のような話ですが『あしたのジョー ~真っ白に燃えろ!~』も、当初うまく起動せず、画面が真っ白な状態になってしまいました。こちらもmicroSDカードを変更するなどしてチェックしたところ、問題なく動くことがわかりました。

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▲『あしたのジョー ~真っ白に燃えろ!~』。

ちょっと話が前後してしまいましたが、実際にゲームを遊ぶときは、PS2のスロット1に先ほど作った『Free MCBoot』を、スロット2にmciroSDカードにゲームを入れた『MC2SIO』をセットして起動。メニューから「OPL」を選択します。

初回起動時だけインデックスが作成されるため時間が掛かりますが、2回目以降はサクッとゲームリストが表示されます。

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スロット1に『Free MCBoot』挿してゲームを起動しますが、セーブデータはこちらのスロットに挿しているものと交換する形で、別途保存用のメモリーカードを用意しておきましょう。ゲーム起動後に挿し換えてもいいかもしれません。

まとめ:セットアップはややめんどうなもののコストパフォーマンスはまずまず

というわけで最後にまとめですが、上記で説明したように改造自体は不要なものの、少しだけセットアップに手間が必要です。また、microSDカードの相性もそこそこシビアなので、いろいろと試してみる必要はありそうです。しかしながら、比較的簡単にドライブレスでゲームが起動できる環境が構築できるのはすばらしいのではないでしょうか。

たとえば、カテゴリーごとにmicroSDカードを分けておくことで、ゲームの管理もより簡単にできるというメリットもあります。現状は品切れ状態が続いている『MC2SIO』ですが、ある程度PCのリテラシーがある人ならばオススメしたいアイテムです。


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