ディスクイメージの変換や管理が行えるツール『CHD Studio』のアップデートが、2026年11月4日~5日にかけて相次いで公開されました。
今回公開されたのは、v3.12.0、v3.13.0、v3.13.1の3バージョンです。親子関係を持つCHDファイルの取り扱いやCloneCD形式への対応が強化されたほか、大量のCHDファイルを検証する際に画面が固まりやすくなる問題も改善されています。
『CHD Studio』は、ゲームなどのディスクイメージをCHD形式に変換したり、ファイルの内容を検証したりできるユーティリティです。Windows、macOS、Linuxに対応しており、複数のディスクイメージをまとめて管理する際に役立ちます。
●開発者GitHub
https://github.com/purelogiccode/CHDStudio
●GitHub Releases(更新履歴・ダウンロード)
https://github.com/purelogiccode/CHDStudio/releases
差分CHDやCloneCD形式の取り扱いが強化
11月4日に公開されたv3.12.0では、親CHDと子CHDを利用した差分イメージの取り扱いが強化されました。
CHDは、CD-ROMなどのディスクイメージを圧縮して保存できるファイル形式です。レトロゲームのディスクイメージを整理する用途などでも利用されています。
今回対応が強化された差分CHDは、元になる親CHDと共通するデータを参照しながら、変更された部分などを子CHDとして管理する仕組みです。共通するデータを重複して保存する必要がなくなるため、条件によっては保存容量の節約につながります。
v3.12.0では、こうした親子関係を持つCHDの検証や展開、再圧縮などに対応しました。さらに、親CHDへの依存関係を解消し、単独で扱えるCHDへ変換する機能も追加されています。
これにより、差分CHDを利用して保存容量を抑えるだけでなく、必要に応じて独立したファイルとして管理することも可能になります。
続く11月5日公開のv3.13.0では、CloneCD形式への対応が拡張されました。CloneCDはディスクイメージを保存するための形式のひとつで、.ccd ファイルなどを使用します。
今回のアップデートでは、このCloneCD形式に関連する変換処理が改良されており、CHD以外のディスクイメージを扱う際の利便性も向上しています。
大量のCHDファイルを検証しても画面が固まりにくく
11月5日には、さらにv3.13.1が公開されました。こちらは主に、大量のCHDファイルを検証する際の動作を改善するアップデートとなっています。
従来は多数のCHDファイルをまとめて検証すると、処理中にアプリの画面が応答しにくくなる場合がありました。
v3.13.1では、検証処理をユーザーインターフェース(UI)から切り離すなどの修正が行われています。これにより、検証作業中でも画面の応答性を維持しやすくなりました。
大量のディスクイメージを保存している場合、ファイルが正常に読み取れるかをまとめて確認する機会もあります。今回の修正は、そうした用途での使い勝手を改善するものといえそうです。
なお、『CHD Studio』はエミュレーターではなく、ディスクイメージの変換や抽出、検証などを行うためのツールです。当サイトで以前紹介した『CHD Manager』とは別のソフトウェアとなっています。
対応環境はWindows、macOS、Linuxで、WindowsとLinuxにはx64およびArm64向け、macOSにはIntelおよびApple Silicon向けの構成が用意されています。利用する際は、配布ページに記載されている実行環境の条件も確認しておきましょう。
CHD形式で保存しているディスクイメージの整理や、異なる形式への変換を行いたい人にとって、『CHD Studio』は選択肢のひとつとなりそうです。




















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