初代Xbox向けに発売されたレースゲーム『Project Gotham Racing』をPCで動作させる非公式移植プロジェクト『pgr1-recomp』の最新版となるv1.4が、2026年11月4日に公開されました。
今回のアップデートでは、ゲームをPC向けにビルドする仕組みが大幅に変更されています。これまで必要だった約1.4GBのビルドツールが不要になり、高速なPCでは約12秒でビルドが完了するなど、導入までの手間が大きく軽減されています。
そのほか、ゲームの動作速度に関する問題の修正や、画質を調整するための新たな設定項目なども追加されました。
●pgr1-recomp v1.4(GitHub)
https://github.com/hk21x/pgr1-recomp/releases/tag/v1.4
■約1.4GBのビルドツールが不要に! 導入までの時間を大幅に短縮
『pgr1-recomp』は、開発者のhk21x氏が手掛ける非公式のPC移植プロジェクトです。初代Xbox向けに発売された『Project Gotham Racing』のゲームコードを再コンパイルし、PC上でネイティブ動作させることを目的としています。
従来のバージョンでは、ゲームをPC向けにビルドするために約1.4GBのツール群をダウンロードする必要がありました。しかし、今回公開されたv1.4ではビルドの仕組みが変更され、こうした大容量のツール群が不要になっています。
新たな方式では、使用するゲームディスクに対応した約72MBのパッケージをダウンロードするだけで、必要なビルド処理を実行できるようになりました。
開発者の説明によると、高速なPCでは約12秒でゲームのビルドが完了するとのことです。ただし、これはあくまでも高速なPCでの目安であり、すべての環境で同じ時間で処理が終わるわけではありません。
新規導入時は専用ランチャー『PGR1Launcher.exe』をダウンロードし、ゲームデータを指定することでビルドを進められます。
また、v1.2以降を使用している場合は、ランチャーからアップデートすることも可能です。既存のセーブデータや設定を維持したまま新しい方式に移行でき、移行後は不要になった旧ビルドツールを削除することもできます。
■フレームレート低下時の動作や映像設定も改善
今回のアップデートでは、ゲームの動作に関する改善も行われています。これまでのバージョンでは、フレームレートが低下するとゲーム全体の進行速度も遅くなる問題がありました。v1.4ではゲーム内の時間管理方式を変更することで、この問題の改善が図られています。
また、フレームレートの上限を60fpsより高く設定した場合に、ゲームの進行速度まで速くなってしまう問題も修正されました。ただし、現時点で60fpsを超えるフレームレートでの動作に正式対応したわけではなく、こちらは今後のアップデートで対応する予定となっています。
映像関連では、ゲーム内のオプションメニューに新たに『RECOMP』という項目が追加されました。ここでは、アンチエイリアシング技術のSMAAをはじめ、映像のシャープネスや低遅延化など、PC向けの各種設定を変更できます。
さらに、F12キーを押すことで、ゲーム画面をフル解像度のPNG形式で保存するスクリーンショット機能も追加されています。
プレイには正規に所有するゲームデータが必要
『pgr1-recomp』はマイクロソフトによる公式移植ではなく、有志によって開発されている非公式プロジェクトです。配布されているファイルにはゲーム本体のデータは含まれておらず、利用するには正規に所有している初代Xbox版『Project Gotham Racing』のゲームデータが必要です。
現時点では、欧州版の1.0および1.1、米国版の1.0に対応したパッケージが用意されています。なお、残響やフィルターなど一部の音響効果は再現されておらず、分割画面でのプレイについても未検証となっています。
今回のアップデートによって、従来は大容量のツールが必要だったビルド作業が大幅に簡略化されました。ゲームそのものの動作改善に加えて、導入のハードルが下がったことも、今回のバージョンアップにおける大きなポイントといえそうです。




















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