ゲームボーイやゲームボーイアドバンスの通信ケーブルを、インターネット越しに再現する機能が登場しました。開発者のskitzellez氏は2026年10月30日、エミュレーター「RetroArch for Game Vault」のAndroid向けベータ版となるバージョン1.22.2.82を公開しました。
今回のアップデートでは、ゲームボーイ(GB)とゲームボーイアドバンス(GBA)のリンク通信をオンラインで利用する機能が追加されたと発表されています。さらに、Android端末だけではなく、XboxやPCのユーザーとも通信ルームを共有できると説明されています。
●RetroArch for Game Vault Android 1.22.2.82(GitHub)
https://github.com/skitzellez/RetroArch-GameVault/releases/tag/android-1.22.2.82
●RetroArch for Game Vault プロジェクト
https://github.com/skitzellez/Gambatte-GameVault
ゲームボーイの通信ケーブルをインターネット越しに再現
かつてゲームボーイやゲームボーイアドバンスでは、ふたつの本体を専用の通信ケーブルで接続することで、対応するゲームの対戦やデータ交換などを楽しむことができました。
今回発表された機能は、こうした通信ケーブルによる接続を仮想的に再現し、インターネットを介して離れた場所にいるプレイヤー同士で利用できるようにするというものです。
開発者によると、各プレイヤーはそれぞれ自分のゲームデータとセーブデータを使用して通信プレイに参加する仕組みとなっています。ひとつのゲーム画面を共有する一般的なオンライン協力プレイとは異なり、それぞれが独立したゲーム環境から通信する点が特徴です。
また、Android端末同士だけではなく、XboxやPCのユーザーも同じ通信ルームに参加できると説明されています。これにより、異なる機器を使用しているプレイヤー同士でも、GB/GBAのリンク通信を利用できる可能性があります。
通常のRetroArchとは異なる独自の派生版
ここで注意したいのが、今回のアップデートは一般向けに公開されている通常版の「RetroArch」に対するものではないという点です。
「RetroArch for Game Vault」は、ゲームライブラリーを管理する「Game Vault」と連携するために開発された、独自の派生版です。開発元も非公式ビルドであることを明記しており、RetroArch本体の開発チームが提供・サポートしているものではありません。
なお、通常版のRetroArchにも以前からネットプレイ機能は搭載されていますが、今回発表されたGB/GBAのリンク通信機能とは区別する必要があります。
また、Game Vault向けにはゲームボーイの通信機能に対応した「Gambatte for Game Vault」という専用の派生コアも用意されています。こちらは、Game Vaultのオンラインルームからゲームボーイの通信プレイを利用するためのものです。
Android 8以上に対応。タッチ操作のカスタマイズ機能も追加
今回公開された「RetroArch for Game Vault」バージョン1.22.2.82は、64bitのAndroid端末向けに提供されているベータ版です。動作にはAndroid 8以上が必要で、スマートフォンのほか、タブレットやAndroid TVなどでの利用が想定されています。
基本的には「Game Vault for Android」から導入する仕組みとなっており、ゲームを起動する際に必要なエミュレーターをインストールできます。また、GitHubではAPKファイルも公開されており、手動でインストールすることも可能です。
今回のアップデートではリンク通信以外にも、Game Vault for Androidで作成したタッチ操作用のボタン配置を、ゲームプレイ中の画面に反映できる機能が追加されています。
現時点ではベータ版。対応ゲームや通信の安定性には注意
GB/GBAのリンク通信をインターネット越しに利用できるという点は、レトロゲームファンにとって非常に興味深い機能といえそうです。
一方で、現時点ではベータ版としての公開であり、当サイトではAndroid・Xbox・PC間で実際に通信できるかどうかの動作確認は行っていません。また、すべてのGB/GBA用ソフトで通信機能が利用できるかどうかについても不明です。
特定のゲームでの対戦やデータ交換が正常に行えるかどうかについては、今後の動作報告や検証結果を待つ必要があります。
興味のある人は、ベータ版であることを理解したうえで、以下のGitHubページから詳細を確認してみてはいかがでしょうか。




















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