1987年にルーカスフィルム・ゲームズから発売されたアドベンチャーゲーム『マニアックマンション(Maniac Mansion)』の、ZX Spectrum 128K向け非公式移植版が公開されました。制作を手掛けたのはOutsoftwareで、開発元のサイトからゲームデータを無料でダウンロードできます。
今回の移植版は、海外のレトロゲーム専門メディア『Indie Retro News』や『Sprite Fountain』が2026年10月26日に紹介しています。ただし、開発元が最初に配布を開始した正確な日時は確認できていません。
『ZX Spectrum』は、1980年代に英国を中心に普及した8ビットパソコンです。日本ではあまりなじみのないハードですが、当時の英国では数多くのゲームが発売されました。今回の移植版は、その中でも128KBのメモリーを備えた『ZX Spectrum 128K』を対象としています。
●Outsoftware:Maniac Mansion — Sinclair ZX Spectrum 128K
https://outsoftware.it/giochi/maniac-mansion-sinclair-zx-spectrum-128k/
52の部屋を探索! 仲間を切り替えながら謎を解く
『マニアックマンション』は、主人公のデイブが仲間とともに不気味な屋敷へ潜入し、さらわれた恋人のサンディを救い出すアドベンチャーゲームです。プレイヤーは複数のキャラクターを切り替えながら屋敷を探索し、さまざまなアイテムや行動を組み合わせて仕掛けを解いていきます。
Outsoftwareによると、今回のZX Spectrum版には52の部屋が登場します。画面に表示された動詞のコマンドを選び、対象となる人物や物に対して行動するという、原作でおなじみの操作方法も採用されています。『NEW KID』コマンドから操作キャラクターを切り替えることも可能です。
グラフィックスはZX Spectrum向けに再構成され、テキストは英語に対応。サウンドには、ZX Spectrum 128Kに搭載されたAY音源が使われています。1980年代の名作アドベンチャーが、別の8ビットパソコンでどのように表現されているのかも見どころのひとつです。
なお、ポインターはキーボードの『QAOP』キーとスペースキーなどで操作できます。セーブは『CAPS SHIFT+S』、ロードは『CAPS SHIFT+L』に対応しており、マウス操作の有効・無効を『M』キーで切り替えることもできます。

遊ぶにはDISCIPLE/+D対応のディスク環境が必要
ゲームデータは、開発元の配布ページからZIPファイル『Maniac_Mansion.zip』としてダウンロードできます。ただし、ZX Spectrum 128K本体があればそのまま遊べるというわけではありません。動作には『DISCIPLE』または『+D』のディスクインターフェースに対応した環境が必要です。
今回の移植版はMGT形式のディスクイメージを使用し、ゲームの進行に応じてデータを読み込むマルチロード方式を採用しています。そのため、プレイ中もディスクを挿入したままにしておく必要があります。一般的なテープ形式のZX Spectrum用ソフトとは、導入方法が異なる点に注意してください。
開発元によると、エミュレーターを利用する場合はZX Spectrum 128Kと対応するディスクインターフェースを選択し、両面・80トラックのドライブを設定します。そのうえでMGT形式のディスクをドライブ1にセットし、『128 BASIC』から『RUN』を実行する手順が案内されています。なお、当サイトでは実機・エミュレーターでの動作検証は行っていません。
また、Outsoftwareは本作の制作にAIツールの『ChatGPT』と『Codex』を使用したことも明記しています。ただし、具体的な制作工程のすべてが公開されているわけではありません。
本作はあくまでファンによる非公式移植版であり、ルーカスフィルム・ゲームズなどの権利元による公式移植作品ではありません。プレイには少々特殊な環境が必要ですが、限られたハードウェア上で『マニアックマンション』の探索や謎解きを再現しようとする、興味深い取り組みといえそうです。




















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