初代Xboxを代表するFPS『Halo: Combat Evolved』を、なんとNINTENDO64で遊べるようにした非公式プロジェクト『Halo 64』がGitHubで公開されています。開発を手掛けているのはJackTulli氏で、最大4人の画面分割対戦やAIボットとの対戦に加えて、次々と襲いかかってくる敵を撃退する「Firefight」モードなども搭載されています。
また、10月16日にはWindows向けのROM作成ツール「Halo 64 ROM Builder」のv0.3.2も公開されました。こちらを利用することで、自分が所有する初代Xbox版『Halo: Combat Evolved』のゲームデータから、NINTENDO64向けのROMを作成することができます。
●Halo 64 v0.3.2 – ROM Builder for Windows(GitHub Releases)
https://github.com/JackTulli/halo-64/releases/tag/v0.3.2

初代Xboxの『Halo』をNINTENDO64向けに再構築!
『Halo: Combat Evolved』は、2001年に初代Xbox向けに発売されたFPSです。主人公のマスターチーフとなって異星人勢力と戦うキャンペーンモードに加えて、複数人で楽しめるマルチプレイも人気を集め、Xboxを代表するシリーズへと発展していきました。
今回公開された『Halo 64』は、そんな初代『Halo』をNINTENDO64で動かせるようにしたファンプロジェクトです。
ただし、Xbox版のゲームデータをそのまま動かしているわけではありません。『Halo: Combat Evolved』のゲームコードを逆コンパイルした「halo-ce-universal」というプロジェクトを基盤に、NINTENDO64向けに再構築されています。
ゲーム内の物理演算や武器、ゲームルールなどには原作のコードが活用されている一方で、グラフィックの描画やサウンド処理などはNINTENDO64に合わせて新たに実装されています。
もちろん、MicrosoftやBungieなどが関わる公式移植ではありません。しかし、原作のゲームシステムを活用しながら、性能の異なるNINTENDO64で動作させているところが、このプロジェクトの面白いポイントです。

13マップで最大4人対戦! AIボットやFirefightにも対応
『Halo 64』で特に注目したいのが、マルチプレイの充実ぶりです。
ゲームには「Blood Gulch」や「Battle Creek」、「Sidewinder」など、原作に登場した13種類の対戦マップが収録されています。マップに配置された武器や車両、テレポーターなども再現されており、原作を彷彿とさせる対戦が楽しめます。
対戦ルールも豊富で、敵を倒して得点を競う「Slayer」をはじめ、敵チームの旗を奪う「Capture the Flag」、特定のエリアを占拠する「King of the Hill」、ボールを保持して得点を競う「Oddball」、乗り物などを使ってチェックポイントを巡る「Race」などに対応しています。
最大4人までの画面分割プレイに対応しているため、コントローラーを持ち寄れば、ひとつのテレビを囲んで対戦することができます。
さらに、最大8人のAIボットも参加させることが可能です。AIボットはマップ内を移動しながら武器を拾って戦うほか、チーム戦にも対応。難易度も4段階から選べるため、ひとりでプレイするときでも対戦を楽しめるようになっています。

もうひとつの注目要素が「Firefight」モードです。こちらは対戦とは異なり、次々と襲いかかってくる敵を撃退していくモードで、Grunt(グラント)やJackal(ジャッカル)、Elite(エリート)といったシリーズおなじみの敵が登場します。
Firefightも最大4人で協力プレイが可能となっており、仲間とともに敵の猛攻をしのぐことができます。
そのほか、NINTENDO64の振動パックにも対応。コントローラーの操作設定や描画解像度、地形の表示品質なども変更できるようになっています。
なお、画面分割やAIボットを使ったプレイには対応していますが、ネットワークを利用したオンライン対戦には対応していません。また、動作速度はマップや対戦人数、AIボットの数などによって変化します。
Windows用ROM Builderも公開! 遊ぶには初代Xbox版が必要
『Halo 64』を遊ぶために用意されているのが、Windows向けの「Halo 64 ROM Builder」です。
こちらはWindows 10/11の64bit環境に対応したツールで、初代Xbox版『Halo: Combat Evolved』のディスクイメージ、またはゲームデータが格納された「maps」フォルダーを指定することで、NINTENDO64向けのROMを作成できます。
ROMはマルチプレイ用の「halo-n64.z64」と、キャンペーン用の「halo-campaign.z64」の2種類が用意されています。作成したいROMを選択してビルドできるため、従来のように開発環境やコンパイラーを自分で用意する必要はありません。
ただし、ROM Builderにゲームデータ自体は含まれていません。利用するには正規に所有する初代Xbox版『Halo: Combat Evolved』が必要で、Windows向けに発売されたPC版のデータには対応していない点にも注意が必要です。
作成したROMをNINTENDO64実機で動かすには、メモリーを拡張する「Expansion Pak」と、ROMファイルを読み込めるフラッシュカートリッジなどが必要になります。また、エミュレーターの「ares」でも動作確認が行われています。
ちなみに、今回公開されたv0.3.2では、以前のバージョンで発生していたキャンペーン用ROMが正常に起動しなくなる問題が修正されています。さらに、ステージ内に配置される木や岩などを減らして処理を軽量化したほか、水面の描画も改善されました。マルチプレイでは、車両を登場させない設定も追加されています。
キャンペーンについては、現時点では「Halo」ステージの一部のみが実装されている開発途中の状態です。敵との戦闘やチェックポイントなどには対応していますが、カットシーンやイベント用のスクリプト、ステージ後半などは未実装となっています。
そのため、原作のストーリーを最初から最後まで遊べるわけではありません。
また、作成したROMには原作のゲームデータが含まれるため、開発者は第三者に配布しないよう案内しています。
初代XboxとNINTENDO64では、CPUの性能や搭載メモリーなど、ハードウェアの仕様が大きく異なります。それだけに、Xboxを代表する『Halo』のゲームシステムをNINTENDO64向けに作り直し、実際に対戦まで楽しめるようにしているのは興味深いところです。
何よりも、NINTENDO64のコントローラーを4つつないで『Halo』の画面分割対戦が楽しめるというのは、当時のゲームファンにとっても、なかなか不思議な光景といえるのではないでしょうか。
















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