2002年に発売されたPC向けRPG『Arx Fatalis』を『PS Vita』で動作させる非公式移植版『Arx Libertatis』のv2.0が、2026年10月25日に公開されました。開発を手掛けるKingTorro氏によると、今回のアップデートではパフォーマンスが大幅に改善され、40~60fpsでの動作が可能になったほか、描画距離も改善されています。
●GitHub/『Arx Libertatis』PS Vita版(KingTorro氏)
https://github.com/TheLostPantheon/ArxLibertatis
●GameBrew/『Arx Libertatis Vita』
https://www.gamebrew.org/wiki/Arx_Libertatis_Vita
●『Arx Libertatis』公式サイト
https://arx-libertatis.org/
地下世界を探索するPC向けRPGが『PS Vita』で動作
『Arx Fatalis』は、Arkane Studiosが開発した一人称視点のファンタジーRPGです。地下世界を舞台に、ダンジョンを探索しながら敵との戦闘や謎解きに挑んでいく作品で、画面上にルーンを描いて魔法を発動する独特のシステムも特徴となっています。
その『Arx Fatalis』のゲームエンジンをオープンソースで再実装し、現代のPCなどでも動作させられるようにしたプロジェクトが『Arx Libertatis』です。今回紹介するものは、これをKingTorro氏が『PS Vita』向けに移植した非公式版で、描画には『vitaGL』が使われています。
なお、『PS Vita』版が初めて登場したのは2026年2月です。今回のv2.0は新規移植ではなく、すでに公開されていた移植版を改良するアップデートとなります。
40~60fpsでの動作を公表。描画距離も大幅に改善
v2.0の主な変更点は、動作速度と描画距離の改善です。公開された更新履歴では、パフォーマンスが大幅に向上し、40~60fpsで動作すると説明されています。さらに、遠方まで表示できる距離も大幅に改善されたとしています。
ただし、このフレームレートは開発者側が公表した数値です。従来のv1.003と同じ場面で測定した比較データや、描画距離がどれだけ伸びたのかを示す数値は確認できていません。ゲーム全編を通して40~60fpsを維持できるかどうかも、現時点では不明です。
『PS Vita』版では、720×408ドットで内部描画した映像を、本体の画面解像度である960×544ドットに拡大して表示する仕組みが採用されています。また、左アナログスティックで移動、右アナログスティックで視点操作を行い、各種ボタンで攻撃やジャンプ、魔法などを操作できます。前面タッチスクリーンはマウスカーソルの操作に対応しており、背面タッチパッドも利用可能です。




プレイにはPC版のゲームデータが必要
『Arx Libertatis』には『Arx Fatalis』のゲーム本体のデータは含まれていません。プレイするにはPC版『Arx Fatalis』の正規ゲームデータを別途用意する必要があります。
GameBrewの導入案内では、data.pak、data2.pak、loc.pak、sfx.pak、speech.pakなどのファイルを『PS Vita』内の指定フォルダーに配置するよう説明されています。Brewologyでは、動作に必要なファイルとしてlibshacccg.suprxも挙げられています。
往年のPC向けRPGを携帯機で遊べるのは、こうした非公式移植ならではの面白さです。今回は動作速度だけでなく描画距離にも改良が加えられており、『PS Vita』でのプレイ環境がさらに整えられた形です。ただし、実際にどの程度快適になったのかについては、旧版との実機比較を待ちたいところです。


















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