1995年にAmiga向けに発売されたFPS『Alien Breed 3D』を、現行PCで遊べるようにした非公式移植プロジェクトの正式版「v1.0.0」が、2026年10月18日に公開されました。WindowsとLinux向けのファイルがGitHubで配布されており、Amigaのエミュレーターを使用することなくゲームを動かすことができます。
今回公開されたのは、RetroFoundryが開発を進めている『Alien Breed 3D I』のPC移植版です。これまでベータ版やリリース候補版として公開されてきましたが、今回正式バージョンとなるv1.0.0に到達しました。
●Alien Breed 3D I v1.0.0 配布ページ
https://github.com/retro-foundry/Alien-Breed-HD/releases/tag/v1.0.0
●RetroFoundry プロジェクトページ
https://github.com/retro-foundry/Alien-Breed-HD

AmigaのFPSがWindows・Linux上で動作
『Alien Breed 3D』は、Team17が1995年にAmiga向けに発売したFPSです。SFホラーをテーマにした『Alien Breed』シリーズの作品で、それまでの見下ろし型のゲーム画面から一転し、プレイヤー視点で3D空間を探索するゲームとして登場しました。
今回のPC移植版では、こうしたオリジナルのゲームシステムを現行のWindowsやLinux上で動かせるようにしています。
特徴的なのは、単にAmigaのゲームをエミュレーターで再現しているわけではないことです。ゲーム自体をPC向けのプログラムとして再構築しているため、Amigaの動作環境を別途用意することなくプレイできるのが魅力となっています。

エミュレーターではなくPC向けにゲームを再構築
本プロジェクトでは、オリジナルのMotorola 68000向けアセンブリコードを参考に、ゲームの処理をC言語で再構築しています。また、画面描画や入力、サウンドの出力には、複数のOSで利用できるSDL2を採用しています。
開発にあたっては、オリジナルのゲームデータ形式や動作を可能な限り維持する方針が取られています。単に別のゲームエンジン上で似た作品を再現するのではなく、当時の『Alien Breed 3D』らしさを残しながら、現代のPCで動かせるようにすることが目指されているのです。
また、ゲームに必要なデータについても、オリジナルのソースコードとともに公開された素材を利用しており、PC向けの配布物にも組み込まれる構成となっています。

正式版v1.0.0がダウンロード可能に
今回公開されたv1.0.0では、Windows x64向けのZIPファイルと、Linux x64向けのtar.gzファイルが用意されています。いずれもGitHubのリリースページから無料でダウンロードすることが可能です。
また、ソースコードからビルドすることでmacOSでも動作させられる設計となっています。ただし、今回の正式リリースでは、macOS向けの完成済み実行ファイルの配布は確認できていません。
さらに、Emscriptenを利用したWebAssembly版のビルドにも対応しています。プロジェクトの説明によると、ブラウザー向けのビルドでも全16ステージをプレイできるほか、オートセーブや設定の保存も可能となっています。

ただし、今回確認したGitHubの配布ページではブラウザー向けの完成済みファイルは案内されておらず、PC向けのダウンロード版とは提供方法が異なります。
なお、配布ファイルにはSHA-256によるチェックサムも用意されており、ダウンロードしたファイルが正しいものか確認することもできます。

当サイトでは以前、シリーズ6作品を収録した『Alien Breed 35th Anniversary Collection』についても紹介しましたが、こちらはCommodoreやTeam17などが関わる公式の商品です。今回の『Alien Breed 3D I』は、それとは別に開発されている非公式のPC移植プロジェクトとなっています。
Amigaで発売された往年のFPSを、当時のゲームシステムを残したまま現行PCで楽しめるようにするという点で、レトロゲームファンにとって興味深い取り組みといえるでしょう。
















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