ゲームキューブのPhobGCCにOLEDを追加! 入力表示やキャリブレーションに対応する『kiteTRAK v1.0』が公開

ゲームキューブのPhobGCCにOLEDを追加! 入力表示やキャリブレーションに対応する『kiteTRAK v1.0』が公開

ゲームキューブコントローラー向けのカスタム基板『PhobGCC』にOLEDディスプレイを追加するMOD『kiteTRAK』のv1.0が、2026年8月26日に公開されました。

開発を手掛けたのはkiteCTRL氏。コントローラーの中央部分に128×64ピクセルのOLEDディスプレイを搭載し、スティックやボタンの入力状況を確認できるほか、入力回数の計測やキャリブレーション、設定内容の確認などにも利用できるようになっています。

●kiteTRAK
https://github.com/kiteCTRL/kiteTRAK

●kiteTRAK v1.0 Release
https://github.com/kiteCTRL/kiteTRAK/releases/tag/v1.0

『PhobGCC』は、ゲームキューブコントローラーの純正基板と置き換えて使用するカスタム基板です。一般的なポテンショメーターではなく、磁石とホール効果センサーを利用してスティック位置を検出する仕組みを採用しており、細かなキャリブレーションやスナップバックフィルターなどにも対応しています。

今回の『kiteTRAK』は、そんなPhobGCC 2.xコントローラーをさらに拡張するユーザー製のDIYプロジェクトです。

hobGCC用のkiteTRAKを紹介します!

kiteTRAKは、コントローラーの中央にOLEDディスプレイを追加するPhobGCCのMODです。kiteTRAKは、あなたが欠けていることさえ知らなかった、楽しくて機能的な機能を追加します。

専用のRP2040を追加してOLEDを制御

実はkiteCTRL氏は2023年にも、OLEDディスプレイをPhobGCCに追加する「kiteTRAK-for-PhobGCC」というプロジェクトを公開していました。

しかし、こちらは0.91インチ・128×32ピクセルのOLEDをPhobGCC側から直接制御する構成になっており、頻繁に画面を書き換えるとスティック入力に影響が出るという問題がありました。そのため、画面の更新は入力が行われていないタイミングに限定されていました。

2026年版の新しい『kiteTRAK』では、この構成を大きく変更。新たにAdafruit QtPy RP2040マイコンをコントローラー内部へ追加し、PhobGCCとQtPy RP2040の間をDMAベースのSPI通信で接続。PhobGCC本来のコントローラー処理を妨げずに、OLEDへ情報を送れるように設計されています。

旧プロジェクトは2026年8月26日付けで非推奨となり、現在は新しい『kiteTRAK』への移行が案内されています。

スティックの状態からIPM、キャリブレーションまで表示可能

OLEDディスプレイも128×64ピクセルへ大型化され、機能もかなり増えています。

「Button Mode」では、メインスティックとCスティックの値をグラフィカルに確認できるほか、L/Rトリガーのアナログ値や各デジタルボタンの入力状態も表示可能。すべてのアナログ/デジタル入力をまとめて確認できるダッシュボードも用意されています。

また「IPM Mode」では、1分間あたりの入力数を表すIPM(Inputs per Minute)をリアルタイムで表示。その変化をグラフで確認することもでき、一定以上のIPMに達すると『Balatro』をイメージした炎のアニメーションが表示されるという遊びも仕込まれています。

そのほか、コントローラーを接続してからの経過時間を表示する「Timer Mode」や、炎、雨、入力に反応する水たまりなどを表示する「Animation Mode」も用意されています。

OLEDを見ながらPhobGCCをキャリブレーション

個人的に面白いと感じたのが「Calibration Mode」です。OLEDにPhobGCCのキャリブレーションガイドへアクセスするQRコードを表示できるほか、メインスティックとCスティックのキャリブレーションを画面の案内を見ながら進めることができます。

さらに、X/Y方向のスナップバックフィルター、ウェーブシェーピング、スムージング、スケーリング、カーディナルスナッピングといったスティック関連設定に加えて、L/Rトリガーのモードやオフセット値、ボタンのリマッピング状態などもOLED上で確認可能です。

これまで外部ツールや操作コマンドを頼りに調整していたPhobGCCの各種設定を、手元のコントローラーを見ながら確認できるというわけです。

導入にはハンダ付けや3Dプリントが必要

ただし、『kiteTRAK』は完成品として販売されている周辺機器ではありません。導入にはPhobGCC 2.xコントローラーのほか、Adafruit QtPy RP2040、0.96インチ128×64 OLEDディスプレイ、ケーブルやコネクターなどの電子部品が必要です。

さらに、OLEDを組み込む専用トップシェル、スクリーンカバー、ランブルモーターブラケット、背の高いスタートボタンなどの3Dプリントパーツも使用します。

組み立てにはハンダごてやハンダ吸い取り線、ワイヤーストリッパーなども必要になるため、気軽に取り付けられるMODというよりは、電子工作に慣れたユーザー向けといえそうです。

また、QtPy RP2040とOLEDはコントローラーの5Vラインから電源を取る構成になっており、そのスペースを確保するため振動モーターを取り外して置き換える形になります。開発者による実測では消費電流は30~40mAで、振動モーターとほぼ同程度とのことです。

専用ファームウェアはGitHubのv1.0リリースから入手可能。リポジトリには3Dモデルやパーツリスト、詳細な組み立て手順も公開されています。

ゲームキューブコントローラーの中央に画面が付くだけでもかなりインパクトがありますが、実際には入力テスターやキャリブレーションツールとしても機能するなど、見た目以上に実用性を重視したMODになっています。

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