ROG ALLY LIFEにASUS ROG Ally版の『EmuDeck』セットアップガイドの記事が掲載されていたので、そちらを参考にご紹介していきます。記事の内容は、必要に応じて随時アップデートしていく予定です。
『EmuDeck』を知らない人のために軽くご紹介しておくと、こちらは様々なエミュレーターを一括でセットアップするための便利ツールのような存在です。『RetroArch』のように内部にエミュレーターを包括するようなシステムではなく、個別のエミュレーターを一括でインストールしてセットアップできるといったイメージだと思えばいいでしょう。
ちなみに2023年6月13日の時点では、Windows版の『EmuDeck』はベータ版となっており、Patreonのサブスクライバーのみが利用できます。
●EmuDeckのPatreon
https://www.patreon.com/dragoonDorise/posts
ASUS ROG Ally版『EmuDeck』のセットアップ
Patreonにサインアップ後、こちらから最新の実行ファイルをダウンロードします。
●EmuDeckの入手先
https://github.com/EmuDeck/emudeck-electron-early/releases
インストールが完了すると、Patreonのログイン画面が表示されます。こちらでPatreonの情報を使用してログインを行います。
Patreonにログインした後でトークンコードをコピーして、空のトークンボックスに貼り付けてアカウントの確認を行います。
続いてデバイスのセットアップを行っていきます。ここで「Custom Mode」を選択しましょう。ちなみに「Easy Mode」を選んだ場合であっても、後からいつでも好きなタイミングでオプションのカスタマイズができます。
次にROMディレクトリーを配置するドライブを選択します。
デバイスの選択画面で「Asus Rog Ally」を選択します。
続いて、インストールしたいエミュレータをリストから選択します。
ここから先は、エミュレーターの細かな設定を行っていきます。基本的にはデフォルトのままでOKです。特定のエミュレータに対して自動保存を有効にする場合は、「ON」を選択します。
RetroAchievementsを有効にしたい場合は、ログインしておきます。基本的には無視してもOKです。
以降のオプションはお好みで変更していきましょう。基本はデフォルトがベストです。
続いて、エミュレーターのラウンチャーソフトである『Emulation DE』のテーマを選択します。
これまで選択してきたすべての構成が表示されます。「Finish」をクリックしてインストールを開始します。
『EmuDeck』を実行しているデバイス間で、クラウドセーブを同期できるようにするオプションがあります。
続いて、ゲームのROMを適切なフォルダーに入れて起きます。『EmuDeck』をインストールしたドライブを開き、その中の「Emulation」フォルダーの中の「roms」フォルダーを開いて、ROMをコピーします。
同様にbiosファイルを設置していきます。どのエミュレーターにどんなbiosファイルが必要かについては、下記のページを参考にしてください。
●EmuDeckのGitHub
https://github.com/dragoonDorise/EmuDeck
ROG ALLYのSteam ROM Managerのセットアップ
エミュレーターのセットアップは上記で終わりですが、非SteamのゲームをSteamに登録するときは、『Steam ROM Manager』というツールを利用します。ROMとbiosファイルを設置した後で、Steamが起動していないことを確認してから『EmuDeck』を起動し、『Steam ROM Manager』の「Launch」をクリックします。
パーサーを使用すると、Steamライブラリに追加するエミュレータ/ゲームを切り替えることができます。ここで必ずEmulationStationDEを切り替えてください。Steamライブラリで必要なものを切り替えた後、プレビューをクリックします。
Parseライブラリ内のすべてのROMをスキャンし、各ゲームのアートワークをダウンロードします。切り替えたエミュレータとゲームが表示されます。ちなみにアートワーク自体は、Steamで後から編集することもできます。「Save to Steam」をクリックしたあとで、右上隅に完了のメッセージが表示されるまで待ちます。その後、『Steam ROM Manager』を終了します。
Steamのアプリを再起動すると、Steamライブラリ内にRoms/Emulatorが表示されます。
EmulationStation DE
『Emulation DE』は、キーボードがなくても、お気に入りのゲームにひとつのアプリからアクセスできる、グラフィカルなエミュレータのフロントエンドです。Steamを起動して「EmulationStation-DE」を探して起動します。すべてのROMはシステムごとに分類された状態になっています。
『Emulation DE』内で表示するためのROMのアートワークをスクレイピングすることもできます。メニューボタンを押して、「SCRAPER」をクリックしてシステムを選択し、戻って開始をクリックします。ROMの数によって、時間がかかる場合があります。
以上でセットアップは完了です。
via.ROG ALLY LIFE