ModRetro『M64』ファームウェア1.26.0の不具合に進展。EverDriveなどの問題は内部修正も、内蔵Controller Pakは引き続き調査中

ModRetro『M64』ファームウェア1.26.0の不具合に進展。EverDriveなどの問題は内部修正も、内蔵Controller Pakは引き続き調査中

NINTENDO64互換FPGAゲーム機「M64」のファームウェア1.26.0で発生した不具合について、ModRetroの開発状況を説明する新たな進捗報告が2026年10月14日に公開されました。

Redditのr/ModRetroに投稿された情報によると、「EverDrive」や「SummerCart64」といったフラッシュカートで発生していた問題については、原因を特定して修正し、内部での検証も完了したとのことです。

一方、M64本体に内蔵されたController Pakのデータ破損については、いまだに問題を再現できておらず、調査が続けられています。そのため、修正版ファームウェアの一般公開は引き続き見送られている状況です。

●ModRetro M64ファームウェアダウンロードページ
https://tools.modretro.com/downloads/m64-console/

EverDriveやSummerCart64の不具合は内部で修正済み

今回の進捗報告を投稿したのは、Redditユーザーのu/mr-crunchwrapsupreme氏です。投稿では、ファームウェア1.26.0の公開後に発生した問題について、現在の対応状況が説明されています。

まず進展があったのが、EverDriveやSummerCart64などのフラッシュカートに関する不具合です。具体的には、グラフィックの表示異常やCPU例外、SDカード内のデータ破損といった問題が報告されていました。

ModRetro側では、これらの問題を引き起こしていた不具合を特定し、すでに修正を行ったとのことです。さらに、その修正が正常に機能することも内部テストで確認したと説明しています。

ただし、ここで注意したいのは、あくまでも開発チーム内部で修正と検証が完了したという点です。修正版ファームウェアがユーザー向けに配布されたわけではなく、現時点で一般ユーザーがこの修正を利用できる状態にはなっていません。

内蔵Controller Pakのデータ破損は原因を特定できず

今回のファームウェア再公開に向けて、最大の課題となっているのが内蔵Controller Pakの問題です。

ファームウェア1.26.0では、新機能として「Console Built-In CPak」が追加されていました。これは、M64本体にController Pak相当の機能を内蔵することで、物理的なController Pakを用意しなくても、対応ゲームのセーブデータを保存できるというものです。

しかし、アップデート後には、この内蔵Controller Pakに保存されたデータが破損したという報告も寄せられていました。

ModRetroによると、こちらの問題については、現在までに開発チーム内で再現できていないとのことです。問題が発生する条件を特定できていないことが、ファームウェアの再公開が遅れている理由だと説明しています。

また、原因を十分に理解できないままアップデートを再公開することは避けたいという考えも示されました。

今回の対応では、テスト設備の数を従来の2倍に増やしたほか、M64に対するストレステストの範囲も拡大しています。現在は異なるカートリッジや本体を組み合わせながら、問題の発生条件を調査しているとのことです。

フラッシュカートに関する問題では一定の進展が見られたものの、セーブデータに関わる別の不具合が残っているため、慎重に対応を進めていることがうかがえます。

修正版の公開は10月22日の週を目標に

気になる修正版ファームウェアの公開時期についても、今回の投稿では言及されています。

ModRetro側では、2026年10月22日の週を公開目標としているとのことです。ただし、これは確定した配布日ではなく、今後の調査状況によって変更される可能性があります。

また、内蔵Controller Pakの問題を再現できるようになるか、正式な公開日が決まった段階で、Redditを通じて改めて情報を発信する予定だと説明しています。

今回の進捗報告により、ファームウェアの再公開が遅れている理由と、今後の目標時期が明らかになった形です。

9月30日の公開後に不具合が発覚し、1.25.0へロールバック

そもそも今回問題となっているファームウェア1.26.0は、2026年9月30日に公開されたものです。

内蔵Controller Pakの追加に加えて、メニューからのCPak/Rumble Pak切り替えや「Forced Progressive」モードの追加、熱効率やゲーム互換性の改善など、比較的大きなアップデートとなっていました。

ところが、公開直後からEverDriveやSummerCart64などで不具合が報告され、ModRetroは同バージョンの配布を一時的に撤回。ひとつ前の1.25.0へロールバックする対応を実施しました。

当サイトでも10月1日に、こうした不具合の発生とロールバックについてお伝えしています。

今回の報告は、そこからさらに調査が進み、フラッシュカート関連の問題について内部で修正が完了したという新たな進展を伝えるものです。

もっとも、内蔵Controller Pakのデータ破損については未解決であり、ファームウェア全体の安全性が確認されたわけではありません。

新機能の利用を楽しみにしているM64ユーザーにとっては、もう少し時間が必要となりそうですが、まずはデータの安全性を優先したうえで、問題のない状態で再公開されることを期待したいところです。

via.Reddit

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