PS3向け『GTA III』『Vice City』非公式移植が更新!描画設定の追加や読み込み時の引っかかりを改善

PS3向け『GTA III』『Vice City』非公式移植が更新!描画設定の追加や読み込み時の引っかかりを改善

PlayStation 3(PS3)向けに非公式移植されている『グランド・セフト・オートIII』(GTA III)と『グランド・セフト・オート:バイスシティ』(GTA: Vice City)の新たなアップデートが公開されました。

開発を手掛けるstingziz0u氏が2026年10月11日ごろに更新内容を公開したもので、『GTA III』向けの「re3 v1.1alpha」と、『Vice City』向けの「reVC v1.2alpha」が対象です。

今回のアップデートでは、グラフィック設定の拡充に加えて、ゲーム中に新しいエリアや音声データを読み込む際に発生する引っかかりの軽減などが図られています。また、フリーズやクラッシュにつながる不具合への対策も盛り込まれました。

●re3 v1.1alpha 更新・配布ページ(PSX-Place)
https://www.psx-place.com/resources/re3.1795/updates

●reVC v1.2alpha 更新・配布ページ(PSX-Place)
https://www.psx-place.com/resources/revc.1796/updates

グラフィック設定が充実!FXAAやテクスチャフィルタリングに対応

今回のアップデートで追加された大きな要素のひとつが、グラフィック設定の拡充です。

新たにミップマップやテクスチャフィルタリングに関する項目が用意され、バイリニア、トライリニアに加えて、2倍から16倍までの異方性フィルタリングを選択できるようになりました。

さらに、アンチエイリアシングについても、無効(Off)とFXAAを切り替えられるようになっています。FXAAは、ポリゴンの輪郭などに発生するギザギザを目立ちにくくするための画像処理技術です。

これにより、好みに合わせて画質を調整できるようになったほか、描画負荷とのバランスを考えた設定も可能になりました。

また、操作面では右アナログスティックの感度設定が追加されています。こちらは三人称視点と一人称視点で個別に調整できるため、プレイヤーの好みに合わせたカメラ操作が可能です。

エリアや音声の読み込み処理を改善

もうひとつの大きな変更点が、ゲーム中の読み込み処理の改善です。

『GTA III』や『Vice City』のように広い街を自由に移動するゲームでは、プレイヤーの移動に合わせて周辺エリアのデータを順次読み込んでいます。今回の更新では、こうした新しいエリアの読み込み時に発生する一時的な引っかかりを減らすための変更が加えられました。

音声関連の処理にも手が加えられています。歩行者のセリフを音声処理用のスレッドで読み込むように変更されたほか、ラジオや音声ストリームの切り替え時に、ディスクからの読み込みを待つことでゲームの進行が止まらないよう改善されています。

さらに、テクスチャの変換処理も高速化されました。圧縮済みのDXT形式のテクスチャを直接ビデオメモリーへ転送する仕組みや、処理を複数のフレームに分散する仕組みなどが取り入れられています。

このほか、60fps動作時には煙のパーティクル数を半減させる変更も行われています。ただし、これは描画負荷の軽減を目的としたものであり、常に60fpsで動作することを保証するものではありません。

これらは開発者が公表した改善内容であり、実際にどの程度快適になったのかについては、使用する環境での確認が必要です。

フリーズ対策も実施。ただし未解決の不具合も

安定性に関する修正も複数行われています。

具体的には、音声ミキサーに不正な値が渡された場合の対策や、異常な座標によって処理が終わらなくなる問題、パーティクルのアニメーション処理でクラッシュする問題などが修正対象となっています。

また、PC向けのコードをPS3で動作させる際に問題となっていた処理についても見直しが行われました。フリーズが発生した際に原因を調べやすくするため、ログに記録される情報も増やされています。

ただし、すべての不具合が解消されたわけではありません。

『Vice City』向けのreVC v1.2alphaでは、高速走行中にバイクで事故を起こした後、ゲームがフリーズするという問題が報告されています。今回のバージョンには原因と考えられる箇所への修正が含まれているものの、開発者によると、問題が完全に解消されたことはまだ確認できていないとのことです。

導入にはPC版のゲームデータとHomebrew対応PS3が必要

今回更新された「re3」と「reVC」は、いずれもPC向けゲームをPS3上で動作させるための非公式ソースポートです。

通常の市販PS3ソフトとは異なり、導入するにはHomebrewを利用できるPS3が必要です。また、配布されるプログラムにはゲーム本編のデータが含まれていないため、正規に所有しているPC版のゲームデータを別途用意する必要があります。

なお、両ソフトは現在もAlpha版として公開されている段階です。今回のアップデートによって操作性や安定性の向上が図られていますが、引き続き不具合が発生する可能性がある点には注意が必要です。

すでに導入しているユーザーにとっては、グラフィックを細かく調整できるようになったことに加えて、街を移動する際の読み込み処理が改善されている点が、今回のアップデートの注目ポイントといえそうです。

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