ついに本物の体験ができた!? 『ドラクエ』シリーズ「ぱふぱふマップ」完成への道【ドラクエ1SFC/GBC/PS4編】

ついに本物の体験ができた!? 『ドラクエ』シリーズ「ぱふぱふマップ」完成への道【ドラクエ1SFC/GBC/PS4編】

前回に引き続き、今回も『ドラクエ』シリーズ「ぱふぱふマップ」完成への道への挑戦が始まります。ファミコン版の初代『ドラゴンクエスト』(以下ドラクエ1)では、「リムルダール」にたどり着いてぱふぱふをお願いするものの、その後会話は続かずに終了という、なんともふがいない結果となってしまいました。

しかし、この『ドラクエ1』は、ファミコンとそれ以外とではまったく異なる「ぱふぱふ体験」ができるようになっていたのをご存じでしょうか?

まずここで、それぞれの発売日を確認しておきましょう。

タイトルプラットフォーム発売日
ドラゴンクエストファミコン1986年5月27日
ドラゴンクエストI・IIスーパーファミコン1993年12月18日
ドラゴンクエストI・IIゲームボーイカラー1999年9月23日
ドラゴンクエストPS4、3DS、Nintendo Switch2017年8月10日、2019年9月27日(Switch)

『ドラクエ1』自体は、それ以外にもMSXやフィーチャーフォン、スマートフォンなどでもリリースされていますが、今回は割愛します。1993年12月18日に、最初の2本がセットになった『ドラゴンクエストI・II』が発売されて以降、基本的にこれ以降の機種でリリースされたバージョンではこちらが元に作られているようです。

ぱふぱふポイントが「リムダール」から「マイラ」に変更!?

スーファミ版以降は、ファミコン版と比べてやや難易度が下げられているように感じられ、序盤もさほど苦痛に感じません。そして何よりも当コンテンツ的に重要な「ぱふぱふ」ポイントに大きな変更が加えられました。

ファミコン版『ドラクエ1』のぱふぱふポイントは「リムルダール」でしたが、『ドラゴンクエストI・II』以降はその手前にある町の「マイラ」に変更されています。

上のマップでいうと、②のポイントだったのが③になったってことですね。つまり①の洞窟を通る必要もなく、初期ポイントから橋をふたつ渡るだけで住むので、レベル上げも3ぐらいあれば十分行くことができます。そのため、ぱふぱふ体験をするまでの時間も大幅に短縮されたということになります。

▲ファミコン版より近いということもあり、わりと短時間でマイラの村に到着。

目的の「ぱふぱふポイント」は、このマイラの村にできた「ろてん風呂」で体験することができます。1回20ゴールド必要になるので、モンスターをしばいて稼いでおきましょう。

▲こちらがマイラのろてん風呂。奥にいるおねぇさんに話しかけよう!

ファミコン版の簡素なメッセージとは異なり、なんとこのスーパーファミコン版ではぱふぱふしてもらえるだけではなく、アニメーションによる演出まで付いてきます。真っ黒ですが。ま、そこにゲームならではの想像力を働かせる余地が設けられているといった感じですね!?

スーファミの後にリリースされたゲームボーイカラー版や、PS4/Switch版の『ドラクエ1』も、同様にぱふぱふポイントがマイラの村に変更されています。ゲームボーイカラー版は、アニメーションのような表現がなくて少しだけ残念……かな!?

▲ゲームボーイカラー版では、アニメーション的な演出がカットされています。
▲こちらはPS4版。

ちなみに、おねえさんにぱふぱふを誘われたときに断ると、「あら 残念だわ。その気になったら また声をかけてね。」という台詞が流れ、所持金が足りないときは「あらっ でも お金がたりないみたいよ。」という台詞が流れます。

そもそも「ぱふぱふ」と「パフパフ」どちらが正しい表記なのか?

……と、ここでひとつの疑問が発生しました。そもそも、「ぱふぱふ」と「パフパフ」、どちらが正しい表記なのでしょうか? ファミコン版『ドラクエ1』では文字の表現にもある程度制限があったため「ぱふぱふ」となっていました。しかし、このスーファミ版以降はおねえさんが「パフパフ」に。プレイ中(!?)が「ぱふぱふ」となっています。まだまだここに大きな謎が隠されていそうですが、あ、残念ながらここで時間が来てしまった! 我々調査隊はさらなる真相の闇に挑んでいきたいと思います。

レトロフリークを活用

今回の調査では、レトロフリークとPS5を活用しました。レトロフリークはセーブステートのみ使っており、あとは素のままプレイ。PS5ではPS4版の『ドラゴンクエスト』を遊びましたが、こちらも中断を利用した程度です。ま、今回はそれほど時間が掛からなかったため、短時間で3機種のチェックを終えることができました。

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高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。