『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?

PCエンジンを無改造でDVI出力できる『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』ですが、新たに追加された機能に「CD-ROM2互換機能」があります。当時は持っていたものの、さすがに今ハードを入手するのはめんどうなため、大変ありがたい機能ということで、早速チェックしてみました。

ということで用意したのがこちらのソフト。今日日未開封のソフトを今開けちゃってもいいのかと思いつつも、たいして高くも無かったので、気にせず開封しました。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

まずはソフトのリッピングをする必要があります。ちなみに、この当時はCD-ROMはもちろんのこと、通常のCDですらさほど普及していない時代だったということもあり、プロテクト等は一切掛けられていません。そのため、ある程度一般的なソフトでリッピングすることが可能です。

今回使用したのは、オフシャルサイトにも指示してある『CD Manipulator』をダウンロード。ソフトを起動すると言語の選択がでるので、適当に日本語のものを選択しておきます。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

メニューから「CDからイメージを作成します。」を選択し、イメージファイルのところにファイル名を記入。「高度な設定」にチェックを入れて「エラーの無視」にもチェックを入れ、OKを押します。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

あとはリッピングが終わるまで待ちましょう。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

リッピングが終わると4つのファイルが出力されます。このうち.cueファイルは使用しませんがとりあえず残しておきます。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

SDカードをフォーマットする

さて、このリッピングしたCD-ROMのデータは、MMCまたはその互換性のあるメモリーカードに書き込むことで利用できるようになります。MMCといわれてもピンと来ない人も多いかもしれませんが、それもそのはず、日本ではほとんど普及していません。その代わり、一部のSDカードで代用することができます。

ちなみにTranscendのSDXC64GBを試しにつかってみたところ、残念ながら使用することが出来ませんでした。たまたま家にPanasonicのSDHC(class6)4GBがあり、そちらは問題なく利用することができました。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

『うーぱーぐらふぃくす』では、SDカードは独自のフォーマットで使用するため、まずツールでフォーマットをしておく必要があります。

『CDイメージ転送ソフト』を公式サイトからダウンロードします。ダウンロードが終わって解凍したら、「ikaebi.exe」というファイルを右クリックで管理者権限で起動します。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

上記のタブからcom.mainを選び、「format」を押しましょう。このときに、ドライブがあっているかも確認しておきます。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

「initializing is successed.」の文字がでればフォーマット完了です。

SDカードにリッピングしたCD-ROMのデータを書き込む

同じように、「ikaebi.exe」というファイルを右クリックで管理者権限で起動し上記のタブから「Witer」を選び、「add」で先ほどリッピングした.cdmファイルを選択し、「start」を押してSDメモリに書き込んでいきましょう。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

書き込みが終わったら、上記のタブから「imagelist」を選んでしっかりと書き込まれているか確認しておきます。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

早速実機でチェック! こ、これはジライ(地雷)や~!!

というわけで、『うーぱーぐらふぃくす』に先ほどのSDカードを挿します。ちなみに、CD-ROM2のソフトを利用するときは当然のことながらシステムカードも必要になるので用意しておきます。メニューが出たら「RUN」ボタンを押しましょう。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)
▲SDカードが非対応の場合は「PLEASE CLOSE COVER!」のメッセージが表示されます。

うまくいくと、音楽プレイヤーのメニューが表示されます。SDカードに入れた順にトラックが並んでいます。「PLAY」を押すとそのゲームの音が⑤秒ほど流れます。その流れている間に「SELECT+RUN」を押すか「DISC CHANGE」ボタンを押します。ここが微妙に上手くいかないのですが・・・・・・すると再びメニューが表示されるので、そこで「RUN」を押すとゲームが起動するという仕組みになっています。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

というわけでなんとか起動したわけですが・・・・・・ん? システムカードが違うだと・・・・・・。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

『天外魔境ZIRIA』といえば、初期に発売されたCD-ROM2のタイトル。そこで用意したのがシステムカード2.1だったのですが・・・・・・どうやらこれ、非売品のプレゼント用のタイトルだった模様。しかもスーパーCD-ROM2用という市販されているバージョンとは異なるため、当然のことながらシステムカードもスーパーシステムカードが必要となるようです。

そんなのわかるわけねー!! まさに地雷(ZIRIA)や!

ほかにCD-ROM2のソフトは用意していなかっため、この続きは新たなシステムカードまたはゲームを入手してから追記していきたいと思います!

スーパーシステムカードを入手!(2018.7.30追記)

ということで、スーパーぽてとに行って、買ってきました『スーパーシステムカード』。オリジナルの『天外魔境ZIRIA』を買おうか悩みましたが、同じソフトのバージョン違いを買ってもしょうがないので(何本も買ってるけど)こちらにしました。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

早速家に帰って確かめてみたところ・・・・・・おお、動いた! 途中でボタンを押し間違えて、CD-ROM2のメニュー画面に戻っちゃったけど! とりあえずの動作は大丈夫そうです。

『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』のCD-ROM2互換機能はややめんどう?(追記あり)

text.レトロゲームライター 高島おしゃむ

スーパーシステムカード
Posted with Amakuri at 2018.7.29
インターチャネル
ABOUT US
アバター画像
高島おしゃむ
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。