無改造でPCエンジンを高画質で出力できるアイテム『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』ですが、その機能のひとつにROMデータの吸い出しがあります。
はじめに、PCエンジンに『うーぱーぐらふぃくす』を接続し、USBケーブルでPCと繋いでいる状態で、リッピングするゲームを本体にセットして起動しておきます。利用するのは、「CD-ROM2互換機能」でも利用した「ikaebi.exe」というソフト。こちらも同じように管理者権限で起動し、上部のタブから「com.sub」を選択します。
![『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』でPCエンジンのROMデータを吸い出し](https://i0.wp.com/retro-gamer.jp/wp-content/uploads/2020/03/01-36.jpg?resize=340%2C169&ssl=1)
「ROM dumper」の「filename」で、保存擦る場所とファイル名を付けておきます。下記の条件以外の通常のゲームROMまたはバージョン2以下のシステムカード、Games Express CDカードの場合は、「dump」をクリックすることでリッピングが開始されます。
・version 3 の NEC 製 Super System Card
・Arcade Card Pro
・天の声バンク
・Populous
は「dump」の左側にあるリストから「ROM+RAM (Super System Card, Populous)」を選択。『ストリートファイターIIダッシュ CHAMPION EDITION』のみ、「ROM+banked ROM (Street Fighter II’)」を選択します。
![『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』でPCエンジンのROMデータを吸い出し](https://i0.wp.com/retro-gamer.jp/wp-content/uploads/2020/03/02-8-1.jpg?resize=286%2C393&ssl=1)
リッピングが完了したら、ROMチェッカーで確認してみましょう。
![『うーぱーぐらふぃくす(UGX-02)For PCE』でPCエンジンのROMデータを吸い出し](https://i0.wp.com/retro-gamer.jp/wp-content/uploads/2020/03/03-6-1.jpg?resize=401%2C612&ssl=1)
使ってみた感想ですが、思った以上も簡単でした。ちなみに『うーぱーぐらふぃくす』本体のメモリーにROMデータを移すことができるようですが、ややこしそうなのでアップデートなどの対応で様子をみようと思います。
text.レトロゲームライター 高島おしゃむ