Chromaticでゲームボーイの通信プレイが無線化!非公式ファームウェア「Shiny Relay」が公開

Chromaticでゲームボーイの通信プレイが無線化!非公式ファームウェア「Shiny Relay」が公開

ゲームボーイ互換機「ModRetro Chromatic」で、通信ケーブルを使わずに対戦やデータ交換が行える非公式ファームウェア「Shiny Relay」が公開されました。開発したのはShiny Genで、David Walter氏が2026年10月12日に発表したものです。

このShiny Relayを導入することで、近くにあるChromatic同士を無線接続できるほか、インターネットを経由した通信プレイにも対応します。『ポケットモンスター』シリーズでおなじみの交換や対戦など、これまで通信ケーブルが必要だった遊びを、ケーブルなしで楽しめるようになります。

ただし、これはModRetroが提供する公式アップデートではなく、Chromatic本体のファームウェアを書き換えて利用する非公式の機能です。

●Shiny Relay公式ドキュメント
https://shinyrelay.com/docs/

●Shiny Relay公式サイト
https://shinyrelay.com/

●Shiny Relay公式インストーラー
https://install.shinyrelay.com/

通信ケーブルの機能をWi-Fiで再現

Shiny Relayの特徴は、Chromaticに内蔵されているWi-Fi機能を利用して、ゲームボーイの通信ケーブルによるデータのやり取りを無線で再現することです。

通常、ゲームボーイの通信プレイでは、ふたつの本体を専用ケーブルで接続する必要があります。しかしShiny Relayでは、ゲームが通信ポートに送信したデータをWi-Fi経由で相手側に届ける仕組みを採用しています。

そのため、通信ケーブルに対応したゲームを改造する必要はなく、通常のカートリッジをそのまま利用できるのがポイントです。

通信方法は、大きく分けてふたつ用意されています。

ひとつは、近くにある2台のChromaticを直接接続する方法です。双方の本体にShiny Relayを導入し、設定メニューの「LINK CABLE」を「NEARBY」に変更することで、Wi-Fiルーターを使わずに通信できます。

もうひとつは、インターネット経由で接続する方法です。こちらはShiny Genのアカウントと本体を連携させ、ホスト側が作成したルームのコードを相手に伝えることで接続できます。離れた場所にいる相手とも通信プレイを楽しめるというわけです。

なお、オンライン通信では双方が同じゲームを使用する必要があります。また、Shiny Genが提供するブラウザ上のゲームプレイヤーとの接続にも対応しています。

『ポケモン』の交換や『テトリス』の対戦でも動作を確認

開発元の公式サイトでは、実際のChromaticを使用した動作確認の結果も公開されています。

たとえば、『ポケットモンスター 金・銀』や『ポケットモンスター ピカチュウ』に相当する海外版で、ポケモンの交換を確認したとしています。このテストではChromaticとPCを接続しており、近距離通信については2台のChromaticを使った『テトリス』の対戦も確認されています。

さらに、インターネット経由では、ModRetro版『テトリス』に専用パッチを適用した状態で、2台のChromaticによる対戦が動作したと報告されています。

ただし、すべての通信対応ゲームで正常に動作することが保証されているわけではありません。開発元によると、ポケモンの交換やターン制の対戦などは比較的相性がよい一方、毎フレーム通信を行うような高速なゲームでは、ネットワークによる遅延が発生する可能性があるとのことです。

導入はPCのブラウザから。元のファームウェアへの復元も可能

Shiny Relayは無料で公開されており、専用のインストールページから導入できます。

必要なのはChromatic本体と、データ通信に対応したUSBケーブル、そしてGoogle ChromeまたはMicrosoft Edgeが動作するPCです。Windows、Mac、Linuxに対応していますが、スマートフォンやタブレットからのインストールには対応していません。

導入時にはブラウザ上でChromaticを認識させ、現在のファームウェアをバックアップしてからShiny Relayを書き込みます。開発元は作業時間の目安として約15分を案内しています。

インストール後はChromaticの設定メニューからWi-Fi接続を行い、オンライン機能を利用する場合はShiny Genのアカウントと連携させます。

また、導入時に保存したバックアップや、ModRetroが配布している公式ファームウェア更新ツールを使用することで、元の公式ファームウェアに戻すことも可能です。

ただし、非公式ファームウェアの導入には本体の書き換えが伴います。バックアップを必ず保存し、作業中はUSBケーブルを抜いたり、本体の電源を切ったりしないよう注意が必要です。

付属の『テトリス』カートリッジに別のゲームを書き込む機能も

Shiny Relayには、無線通信以外にもユニークな機能が用意されています。

そのひとつが、Chromaticに付属するModRetro版『テトリス』のカートリッジに、別のゲームやアプリを書き込む機能です。専用のフラッシュカートリッジを用意する必要はなく、PCとChromaticをUSBケーブルで接続して、ブラウザ上から書き込みを行います。

対応するゲームデータは最大約1.94MB、セーブデータは最大32KBで、カートリッジはMBC5相当として動作します。ただし、リアルタイムクロックや振動などの特殊な機能には対応しておらず、すべてのゲームが動作するわけではありません。

また、ModRetro版『テトリス』v1.4向けには「PARTY BATTLE」というパッチも用意されています。こちらは無線通信によるふたり対戦を最適化したほか、最大100人が参加できる対戦モードも追加するものです。

カートリッジの書き換えを行う場合は、元のゲームデータとセーブデータを事前にバックアップしておく必要があります。保存したデータを使用すれば元の状態に復元することもできます。

Chromaticの通信プレイを大きく広げる非公式プロジェクト

今回のShiny Relayは、ゲームボーイ実機そのものにWi-Fi機能を追加するものではなく、あくまでもModRetro Chromatic向けのプロジェクトです。

それでも、通信ケーブルでつないでいたゲームを近距離の無線通信だけでなく、インターネット経由でも遊べるようにした点は大きな変化といえます。

Shiny Genは、当サイトでも紹介したNINTENDO64向け変換ツール「Cart64」も手掛けていますが、こちらはShiny Relayとは別のプロジェクトです。

なお、当サイトではShiny Relayの実機検証は行っていません。対応状況や導入方法の詳細については、開発元が公開している公式ドキュメントを確認してください。

via.Retro DoDo

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