ScummVMプロジェクトは2026年10月11日、古典的なアドベンチャーゲームなどを現行の環境で楽しめるソフト「ScummVM 2026.4.0」を正式公開しました。
今回のアップデートでは、『ダンジョンマスター』や『Star Wars: Rebel Assault』シリーズなどの有名タイトルが新たに対応作品に加わりました。公式発表によると、新規対応作品は194本、新たに追加されたゲームエンジンは12種類にのぼります。
ScummVMは今年で25周年を迎えており、今回の2026.4.0はその節目に公開された大型アップデートとなっています。
●ScummVM公式ダウンロードページ
https://www.scummvm.org/downloads/
『Dungeon Master』『Rebel Assault』など194作品が新たに対応
今回のアップデートで大きな変更点となっているのが、対応ゲームの大幅な拡充です。
なかでもレトロゲームファンにとって気になるのが、1987年に登場した名作ダンジョンRPG『ダンジョンマスター』への対応でしょう。本作は一人称視点でダンジョンを探索するゲームで、リアルタイムで進行する戦闘や独特の操作システムなどが特徴です。
また、ルーカスアーツの『Star Wars: Rebel Assault』と、その続編『Star Wars: Rebel Assault II: The Hidden Empire』も対応作品に加わりました。これらは実写映像やCGを活用した演出が特徴のアクションゲームで、CD-ROM時代を象徴する作品のひとつです。
このほかにも、ホラーアドベンチャーゲームの『Harvester』や『Dracula: Resurrection』『Amerzone: The Explorer’s Legacy』など、さまざまなジャンルの作品が新たにサポートされています。
特に対応作品数が多いのが、アドベンチャーゲーム開発ツール「Wintermute Engine」で制作されたタイトルです。今回の発表では140作品以上が挙げられており、こうした作品群も含めて、新規対応ゲームは公式の集計で194本に達しています。
新規エンジンの追加に加えて既存作品の動作も改善
ScummVMは、古いゲーム機やパソコンのハードウェアそのものを再現する一般的なエミュレーターとは異なり、各ゲームで使われていたエンジンの機能を再実装することで、異なる環境でもゲームを動作させる仕組みを採用しています。
そのため、対応するゲームエンジンが増えることは、それだけScummVM上で楽しめる作品の幅が広がることにつながります。
2026.4.0では12種類の新規エンジンが追加されたほか、既存の17種類のエンジンにも改良が加えられました。
具体的には、『Sanitarium』における歩行音の修正や、『Another World』のビッグエンディアン環境での互換性向上、『Might and Magic』シリーズの不具合修正などが行われています。
さらに、AdLib音源のエミュレーションに使われるOPL3の処理を高速化したほか、新たなインストーラー形式への対応など、ゲームをより快適に楽しむための改善も盛り込まれています。
ゲームデータは別途必要。対応する機種や言語にも注意
ScummVM本体は無料でダウンロードできますが、対応する市販ゲームのデータが付属しているわけではありません。実際にゲームを遊ぶには、ユーザー自身が所有するディスクなどから、必要なゲームデータを別途用意する必要があります。
基本的には、対応するゲームのデータファイルを用意し、ScummVMにその保存先を指定することでゲームを起動できます。作品によって必要なファイルが異なるため、導入する前に公式ドキュメントを確認しておくといいでしょう。
また、今回『Dungeon Master』などが対応作品に加わったからといって、過去に発売されたすべての機種版や日本語版が利用できるとは限りません。同じタイトルでも、発売された機種やエディション、言語によって対応状況が異なる場合があります。
ScummVMが動作する環境によっても、利用できるゲームエンジンには違いがあります。特にゲーム機向けの移植版では、対応作品すべてが動作するとは限らない点に注意が必要です。
WindowsやmacOS、ドリームキャスト向けなどを配布
2026年10月11日の正式公開時点では、WindowsやmacOSに加えて、ドリームキャスト、Haiku、OpenDingux向けなどのパッケージが案内されています。
Windowsではインストーラー形式のほか、ZIP形式のファイルも用意されています。macOSについても、Intel MacやApple Silicon搭載Mac向けに加え、古いMac OS XやPowerPC Macに対応したパッケージが公開されています。
なお、当サイトでは先日、Wii U向けのコミュニティ移植版「ScummVM v0.6.0」についても紹介しましたが、こちらは独自に開発が進められている移植版です。今回公開された本家プロジェクトの2026.4.0とは別の更新となります。
ScummVM 2026.4.0は、公式サイトのダウンロードページから入手可能です。古いPCゲームのディスクやデータを所有している人は、この機会に対応状況を確認してみてはいかがでしょうか。















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