『リンクの冒険』をワイド画面&HD化、ふたり協力でも遊べる再構築版「z2rs」v0.5.1公開

『リンクの冒険』をワイド画面&HD化、ふたり協力でも遊べる再構築版「z2rs」v0.5.1公開

NES用ソフト『Zelda II: The Adventure of Link(リンクの冒険)』をRustで再構築したプロジェクト「z2rs」の最新版となるv0.5.1が、2026年10月4日に公開されました。

単にオリジナル版を再現するだけではなく、ワイド画面やHDグラフィックパック、ふたり協力プレイなどにも対応。Windows、Linux、macOSに加えて、ブラウザーやAndroidでも利用できるなど、かなり充実した内容になっています。

●z2rs公式GitHub
https://github.com/troyedwardsjr/z2rs

●z2rs v0.5.1
https://github.com/troyedwardsjr/z2rs/releases/tag/v0.5.1

『ゼルダII』を現代の環境向けに再構築

「z2rs」は、『Zelda II: The Adventure of Link』をRustで再構築したClean-room-style reconstructionプロジェクトです。

エミュレーターでNES版をそのまま動かすのとは異なり、ゲームを再構築したうえでさまざまな機能を追加しています。

特徴的なのがワイド画面への対応で、16:10、16:9、21:9の表示を選択可能です。単純に元の映像を横方向に引き伸ばすのではなく、画面の左右に実際のゲーム画面を描画する仕組みになっています。

さらに、タイルやスプライトを2~8倍の解像度で描き直せるHDグラフィックパックにも対応しています。

ふたりのリンクで協力プレイも可能

オリジナル版にはなかった大きな特徴が、ふたり協力プレイへの対応です。

ひとりの画面上にふたりのリンクを登場させて遊ぶことができ、ローカルだけではなくオンラインでの協力プレイにも対応しています。

このほか、セーブステートや早送り、ゲームパッドへの対応、ゲーム内容をランダム化するランダマイザーなども搭載。オリジナル版をベースにしながら、現在の環境で遊びやすくするためのさまざまな機能が追加されています。

Windows、Linux、macOS向けのデスクトップ版だけではなく、WebAssemblyを利用したブラウザー版やAndroid版も用意されています。

ただし、Android版では現時点でオンライン協力プレイ、ランダマイザー、Enhancements機能は利用できません。

v0.5.1ではHDパックの表現力がアップ

今回公開されたv0.5.1では、HDグラフィックパック関連の機能が強化されています。

これまではリンクのグラフィックをタイル単位で差し替えていましたが、新たに全身をひとつの画像として扱うアニメーションフレームに対応しました。

これにより、歩行や攻撃といった動作ごとにリンクの全身グラフィックを差し替えられるようになり、HDグラフィックパックでより自然なアニメーションを表現できるようになっています。

そのほか、Windows 11環境でPrint Screenを使用した際にゲームが一時停止したままになる問題や、ブラウザー版のサウンド関連の修正も実施されています。また、デスクトップ版ではDiscord Rich Presenceにも対応しました。

なお、「z2rs」にゲーム本体のROMは含まれていません。利用するには、ユーザー自身で用意したUSA版『Zelda II: The Adventure of Link』のROMが必要です。

エミュレーションとは異なる形で『ゼルダII』を現代の環境へ移植しつつ、ワイド画面やHDグラフィック、さらにはふたり協力プレイまで追加した「z2rs」。オリジナル版を遊んだことがある人にとっても、かなり新鮮な感覚で楽しめるプロジェクトといえそうです。

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