Mac用のゲームライブラリー/ランチャー「NostalgiApp」の最新版となるBuild 191(バージョン1.2.1.2)が、2026年10月1日に公開されました。
今回のアップデートでは、とくにROMファイルのインポート機能が大きく改善されています。これまでスキャンしても読み飛ばされていた形式への対応に加えて、PSPやPS2など複数機種で使われる拡張子の判定精度も向上。大量のレトロゲームをMac上でまとめて管理しているユーザーにとって、使い勝手に直結するアップデートとなっています。
●NostalgiApp公式サイト
https://www.nostalgi.app/?utm_source=chatgpt.com
多数のROM/ディスクイメージ形式を正しく検出できるように
NostalgiApp 1.2.1.2では、ROMインポート時に検出できるファイル形式が大幅に追加・修正されました。これまでは対応しているはずのゲームデータを指定してもファイルが読み飛ばされ、スキャンしても何も起こらないように見えるケースがあったとのことです。
今回のアップデートでは、GameCubeの「CISO」、ニンテンドー3DSの「CCI」、Wii Uの「WUX/WUD/WUA/RPX」、ドリームキャストの「GDI/CDI」、PS Vitaの「VPK」、PS3の「PKG」、Wiiの「WIA」などを正しく検出できるようになりました。
このほか、複数枚のディスクをまとめる「M3U」プレイリストや、「CCD」「MDS」などのディスクイメージにも対応。SNES、バーチャルボーイ、SG-1000、Jaguar、Atari ST、C64、Amiga、ZX Spectrumなどについても、対応するファイル形式の検出処理が改善されています。
PSPのISOやPS2のCSOなど機種判定も改善
今回の更新で重要なのが、同じ拡張子が複数のゲーム機で利用されている場合の判定精度が向上したことです。
たとえば「ISO」という拡張子だけでは、どのゲーム機のディスクイメージなのか判断できない場合があります。最新版ではフォルダー名などの情報も利用することで、PSPのISOをより正しくPSP用ゲームとして認識できるようになりました。同様に、PS2のCSOやAtari 2600のBINについても判定処理が改善されています。
ZIP形式で保存されたゲームについても、ゲームボーイカラー、ゲームギア、ネオジオポケット、Atari Lynx、ワンダースワンなどを以前より正しいプラットフォームへ振り分けられるようになっています。複数機種のROMをひとつのライブラリーで管理している場合には、とくに恩恵の大きな変更といえそうです。
ドリームキャストなどで起きていた重複登録も修正
CD-ROM系ゲームの管理でありがちな問題についても改善が行われています。
ドリームキャストのGDIや一般的なCUE形式では、ひとつのゲームが複数のトラックファイルで構成されていることがあります。これまでのNostalgiAppでは、こうしたゲームを取り込んだときに、メインとなるGDIやCUEだけではなく、それらから参照されている個々のディスク/トラックファイルまで別のゲームとして登録されてしまう場合がありました。
バージョン1.2.1.2では、CUE、GDI、M3Uをひとつのゲームとして扱い、内部から参照されているファイルを別タイトルとして登録しないよう修正されています。ドリームキャストやマルチディスク作品を多数管理している環境では、ライブラリーを整理しやすくなりそうです。
ScreenScraperからメタデータを再取得可能に
ゲームのメタデータを取得し直す機能も追加されました。
ゲームを右クリックして「Scrape Metadata」を選択することで、ScreenScraperから対象ゲームの情報を再取得できます。ひとつのゲームだけではなく、複数選択したゲームをまとめて処理することも可能です。
すでにアートワークが登録されているゲームについても、新たに取得したアートワークや各種情報へ置き換えることができます。ROM名などの問題で最初の取り込み時に正しい情報が取得できなかった場合や、あとからライブラリーの情報を整えたいときに便利な機能です。
NostalgiAppとは?
NostalgiAppは、Mac向けに開発されているゲームライブラリー/ランチャーです。ROMフォルダーを指定してゲームを取り込み、アートワークなどのメタデータとともに管理できるほか、RetroArchやScummVM、MAME、各種スタンドアロンエミュレーターなどと連携してゲームを起動できます。
公式サイトでは70以上のプラットフォームをサポートしており、対応OSはmacOS 13 Ventura以降です。PSPやPS2、PS3、ドリームキャスト、GameCubeなど比較的新しい世代のゲーム機もライブラリーへ登録できます。
ただし、ここでいう「対応」はNostalgiApp自身がすべてのゲーム機をエミュレーションするという意味ではありません。RetroArchをはじめ、PPSSPP、RPCS3、Vita3Kなど外部のエミュレーターを利用するプラットフォームもあるため、ROMファイルを認識・管理できることと、そのゲームを実際に起動できることは分けて考える必要があります。
14日間の無料試用版も用意
NostalgiAppには14日間利用できる無料試用版が用意されており、クレジットカードを登録せずに全機能を試すことができます。
有料版の「Personal」は1台のMacで利用でき、価格は29.99ユーロの買い切りです。サブスクリプション方式ではなく、購入後は継続して利用でき、公式サイトでは無期限の無料アップデートも含まれると案内されています。
今回の1.2.1.2は派手な新機能を追加するアップデートではありませんが、PSPのISOやPS2のCSO、ドリームキャストのGDIなど、レトロゲーム環境で実際に使われることが多い形式の取り込み処理がまとめて改善されています。
とくに複数のゲーム機のROMをMac上で一括管理しているユーザーにとっては、「ファイルが見つからない」「違うゲーム機として登録される」「1本のゲームが複数登録される」といったライブラリー管理上のトラブルを減らせるアップデートになりそうです。















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