カプコンの対戦格闘ゲーム『ストリートファイターIII 3rd STRIKE -Fight for the Future-』に、『ストリートファイターIII -NEW GENERATION-』と『ストリートファイターIII 2nd IMPACT GIANT ATTACK』のステージを組み込むROMハックが、完成間近の段階まで進んでいることがわかりました。
CPS-3のROMハックを手掛けているAndy R(DrewDos)氏が2026年9月27日、自身のXで最新の動作映像を公開。「Almost there(もう少し)」としたうえで、『2nd IMPACT』と『NEW GENERATION』のすべてのステージを『3rd STRIKE』へ組み込み、さらに7番目のSIMMを使用することで、同じROM構成の中に収めることができたと説明しています。
『NEW GENERATION』『2nd IMPACT』のステージが『3rd STRIKE』に
『ストリートファイターIII』シリーズは、1997年の『NEW GENERATION』から始まり、同年に『2nd IMPACT』、1999年に『3rd STRIKE』が登場しました。いずれもカプコンのアーケード基板「CP SYSTEM III(CPS-3)」を使用しており、『3rd STRIKE』では春麗やQなどのキャラクター追加を含む大幅な変更が行われています。
一方で、ステージについては『NEW GENERATION』や『2nd IMPACT』から大きく入れ替えられており、旧作に存在した背景の多くは『3rd STRIKE』には収録されていません。今回DrewDos氏が進めているのは、こうした旧2作品のステージを『3rd STRIKE』側に統合するというものです。
公開された映像では実際に『3rd STRIKE』のキャラクターたちが旧作のステージ上で対戦している様子が確認でき、単なる画像によるコンセプトではなく、ゲーム上で動作するところまで開発が進んでいることがわかります。海外メディアのMeriStationやTime Extensionなどでも、このROMハックの進捗が取り上げられています。
カギになった「7番目のSIMM」とは?
今回の投稿で特に興味深いのが、「7th SIMM(7番目のSIMM)」を利用している点です。
CPS-3ではゲームのプログラムやグラフィックデータを専用のSIMMモジュールに格納する仕組みが採用されています。MAMEのCPS-3ハードウェア資料によると、『3rd STRIKE』では1~6番のSIMMが使用されていますが、基板自体には7番目のSIMM用スロットも用意されています。グラフィック用SIMMは3~7番に配置できる構造になっている一方、市販されたCPS-3タイトルでは7番目のSIMMは使用されていませんでした。
DrewDos氏はこの未使用だった7番目のSIMMを利用することで、『NEW GENERATION』と『2nd IMPACT』のステージデータを追加。それでも『3rd STRIKE』と旧2作のステージをひとつのROM構成に収めることができたとしています。
つまり『3rd STRIKE』の内容を置き換えるのではなく、CPS-3側に残されていた追加の保存領域を活用しながら、ステージの選択肢を増やす方向で開発が進められているようです。
現時点ではまだ開発中。一般公開にも注目
もっとも、現時点でこのROMハックが一般向けにリリースされたことは確認できていません。DrewDos氏自身も今回の投稿を「Almost there」と表現しており、完成を宣言したわけではありません。
同氏は以前からCPS-3や『3rd STRIKE』の解析・改造に取り組んでおり、旧作ステージを動作させる試み自体も以前から公開していました。今回の更新では、それらをまとめて同一ROM構成に収めるところまで進んだというのが大きなポイントになっています。
『3rd STRIKE』のゲームシステムはそのままに、『NEW GENERATION』『2nd IMPACT』のステージまで選べるようになれば、見た目のバリエーションは大幅に広がります。まずはROMハックそのものの完成と、今後一般ユーザーが利用できる形で公開されるのかに注目したいところです。















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