日本では『遊戯王 真デュエルモンスターズ 封印されし記憶』として発売されたPS向けタイトル『Yu-Gi-Oh! Forbidden Memories』。そのゲームをWindows/Linux上でネイティブ動作させる非公式プロジェクト「Yu-Gi-Oh! Forbidden Memories Recompiled」の最新版「v0.1.3-preview.1」が公開されました。
今回のアップデートでは、フィールド上にモンスターの3Dモデルを表示する「3D Monsters」や、カードや融合、対戦相手などのゲームデータを編集できる「FM Editor」が追加。単にPS版をPC上で動かすだけにとどまらず、グラフィックの強化やMOD制作まで楽しめる環境へと大きく進化しています。なお、v0.1.3-preview.1は正式安定版ではなく、現時点では「Pre-release」として公開されています。
●v0.1.3-preview.1 GitHub Releases
https://github.com/Unchiga/Yu-Gi-Oh-Forbidden-Memories-Recompiled/releases/tag/v0.1.3-preview.1
モンスターが3Dモデルでフィールド上に登場!
今回追加された機能の中でも、特に見た目の変化が大きいのが「3D Monsters」です。この機能を利用すると、表向きになっているモンスターの3Dモデルがフィールド上に表示され、攻撃時などに使用されていたモデル同士が向かい合うような形でデュエルを楽しめるようになります。
オリジナルの『Forbidden Memories』ではカードを中心とした画面構成でしたが、PCネイティブ版ではPS版に収録されていた3Dモデルをより積極的にゲーム画面へ取り入れているのが特徴です。今回のアップデートでは「落雷(Raigeki)」使用時に3D Monstersがクラッシュする問題も修正され、内部解像度4倍でもデュエルがスムーズに動作するよう改善されています。
カードや融合などを編集できる「FM Editor」も追加
もうひとつの目玉が、MOD制作向けの独立ツール「FM Editor」です。カードをはじめ、融合、装備、儀式、対戦相手、画像など、ゲーム内のさまざまなデータを編集できるようになっています。FM Editor自体はゲーム本体とは別のツールとして配布されており、必要に応じてゲームと同じフォルダへ展開して利用する形です。
もともと本プロジェクトには、新規カードや融合、テクスチャ、音楽、ゲームプレイ関連データなどを変更できるMODフレームワークが用意されています。オリジナル版に収録されている722種類を超えてカードを追加する仕組みもあり、今回FM Editorが加わったことで、こうしたMOD制作をより扱いやすい環境が整ってきたといえそうです。
さらにv0.1.3-preview.1では、MOD側からフリーデュエルの対戦相手や初期デッキを追加したり、パスワードショップで販売するカードや価格を設定したり、新規カードにHD画像を使用したりする機能も追加されています。従来のv0.1.2向けMODについても引き続き利用できるとされています。
最大4倍内部解像度やワイドスクリーンにも対応
「Yu-Gi-Oh! Forbidden Memories Recompiled」は、PS版のゲームをデコンパイルしたソースコードからWindows/Linux向けのネイティブPCゲームとして再構築するプロジェクトです。現在はゲームのCデコンパイル対象となっている1,134関数すべてが一致しており、進捗は1,134/1,134、100%とされています。
PC版ならではの機能として、最大4倍の内部解像度やワイドスクリーン、HDテキストなどにも対応しています。さらにカードやフレーム、キャラクターのポートレートなどを描き直したオプションの「Forbidden Memories HD」パックも用意されており、PS版の雰囲気を残しながら高解像度化して遊ぶことも可能です。
今回のアップデートでは、欧州版に収録されていた英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語の5言語にも対応しました。PAL版のディスクを用意する必要はなく、ゲーム内の「Language」から切り替えられるようになっています。
プレイには米国版「SLUS-01411」のディスクイメージが必要
注意しておきたいのが、ゲーム本体のデータはプロジェクトに含まれていないという点です。新規インストール時には、自分で所有している米国版『Yu-Gi-Oh! Forbidden Memories』のディスクから作成した「SLUS-01411」の.bin形式ディスクイメージを指定する必要があります。Windows版では「memories-pc.exe」、Linux版では「memories-pc」を実行してセットアップを行います。
そのため、日本で発売された『遊戯王 真デュエルモンスターズ 封印されし記憶』の日本版ディスクを、そのまま今回のPCネイティブ版に利用できるという意味ではありません。現行READMEでも初回起動時に「USA disc」の.binを指定するよう案内されているため、この点は導入する際に特に注意しておきたいところです。
PSタイトルのPCネイティブ化というだけでも興味深いプロジェクトですが、3Dモンスター表示やHD化、さらには専用エディターを使ったMOD制作へと機能が広がってきた「Yu-Gi-Oh! Forbidden Memories Recompiled」。まだPreview版ではあるものの、オリジナル版をベースにどこまで遊びの幅を広げていくのか、今後のアップデートにも注目したいところです。















ダンジョンズ&ドラゴンズ ビジュアル大全 半世紀を超えるその歴史とアート









ゲームコンソール2.0