PCエンジンエミュ「Geargrafx 1.8.0」がLaserActiveのLD-ROM²に対応!ディスクの面切り替えもサポート

PCエンジンエミュ「Geargrafx 1.8.0」がLaserActiveのLD-ROM²に対応!ディスクの面切り替えもサポート

PCエンジン/TurboGrafx-16/SuperGrafx/CD-ROM²系エミュレーター「Geargrafx」のv1.8.0が、2026年9月27日に公開されました。今回の目玉は、LaserActiveのNEC系ゲーム規格「LD-ROM²」への新規対応です。MMI形式のイメージを扱えるようになり、複数の面を持つメディアもサポート。PCエンジンに連なる特殊なゲーム環境へと、エミュレーションの対象が広がっています。

●一次情報:GitHub v1.8.0
https://github.com/drhelius/Geargrafx/releases/tag/1.8.0

●Libretro Geargrafx documentation
https://docs.libretro.com/library/geargrafx/

LaserActiveは、レーザーディスクの映像とゲーム機能を組み合わせた、1993年登場のハードです。プレーヤー本体に「PAC」と呼ばれる拡張ユニットを装着する構成で、NEC系のLD-ROM²とセガ系のMega LDという異なるゲーム規格が展開されました。レーザーディスクのアナログ映像とデジタルデータを組み合わせている点も特徴で、当時の映像表現を生かしたゲームを楽しめる仕組みでした。

今回Geargrafxが対応したのは、このうちNEC系のLD-ROM²です。公式READMEでは、拡張子「.mmi」のイメージに対応すると説明されており、デスクトップ版では「Geargrafx → MMI Media」からディスクの面を切り替えられます。複数面メディアへの対応により、実機でディスクを裏返す操作に相当する切り替えも、エミュレーター側で扱えるようになっています。

RetroArch向けのLibretroドキュメントにも、MMIイメージの読み込みとディスク操作に関する説明が追加されています。こちらではMMIファイルを直接読み込み、RetroArchのディスク操作機能からディスクや面を選択します。なお、MMIの読み込みには64ビット版のコアが必要と明記されているため、Geargrafx自体が動作する環境でも、LD-ROM²を利用できるかは別途確認が必要です。

利用には、対応するゲームイメージに加えて、LaserActive用のファームウェアも必要になります。Libretro版では、日本向けに「PAC-N1」または「PCE-LP1」、米国向けに「PAC-N10」のファームウェアを使用する構成です。通常のCD-ROM²向けSystem Cardとは区別されており、選択したLaserActiveのリージョンに合うファームウェアを用意する必要があります。

v1.8.0では、このほかにADPCMのクロック精度改善や、LaserActive/MMIメディア向けMCPサーバーツールの強化も行われています。ゲームコントローラーのデータベース更新と各種不具合修正も含まれており、新しいハードへの対応とあわせて既存機能にも手が加えられたアップデートとなっています。

GeargrafxはWindows、macOS、Linux、BSD向けの単体版に加え、RetroArch向けのコアとしても展開されています。ただし、公式READMEによると、デスクトップ版のLaserActive利用時には巻き戻しとRun-aheadが無効になります。通常のPCエンジンソフトとすべて同じ機能を利用できるわけではない点は、導入時に押さえておきたいところです。

レーザーディスクの映像とゲーム処理が組み合わさるLD-ROM²は、当時の遊びを残すうえでも独特の課題を持つ規格といえます。今回の対応は、そうした環境をソフトウェア上で再現し、動作を検証する選択肢が増えたという点で注目できます。PCエンジンの歴史を周辺ハードまで掘り下げたい人にとって、興味深い更新となりそうです。

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