FXPak Pro/SD2SNES向け『sd2snes+ 2.16.4』公開。実機メニューからチートを直接入力、『スーパーマリオRPG』も修正

FXPak Pro/SD2SNES向け『sd2snes+ 2.16.4』公開。実機メニューからチートを直接入力、『スーパーマリオRPG』も修正

FXPak Pro/SD2SNES向けの拡張ファームウェア「sd2snes+」v2.16.4が、2026年9月24日に公開されました。今回のアップデートでは、これまで用意されたチートを有効・無効にするだけだった機能が拡張され、Super Nintendo本体のメニューからチートコードそのものを直接入力できるようになっています。あわせて『スーパーマリオRPG』や『スターオーシャン』など、特殊チップを使用するタイトルに関する修正も実施されました。

●sd2snes+公式ダウンロード/Changelog
https://sd2snes.ludufre.com/?lang=en&utm_source=chatgpt.com

PCにSDカードを戻さず、チートコードを追加可能に

v2.16.4の大きな変更点が、チートコードの編集機能です。ROMを選択してYボタンから開く「Cheats」画面と、ゲーム中に呼び出すメニュー内の「CHEATS」タブの双方から、既存コードのオン/オフだけでなく、新しいチートの追加や編集、削除まで行えるようになりました。

新しいチートを追加するときはSelectボタン、選択中のチートを編集するときはYボタンを使用します。画面上には専用のソフトウェアキーボードが表示され、ファームウェアが対応しているGame Genie形式の「XXXX-YYYY」と、Pro Action Replay形式の「AAAAAADD」を入力できます。チートには任意の名前を付けることもでき、ひとつのチート項目に複数のコードを登録することも可能です。

追加・編集・削除した内容は、そのゲーム用のYAMLファイルへ即座に保存されます。つまり、Webサイトなどで見つけたコードを試したい場合でも、そのたびにFXPak ProからSDカードを取り出してPCでファイルを編集する必要がありません。新規追加したチートはリストの先頭に登録され、最初から有効な状態になります。

RAM Trainerの動作も改善

v2.16で追加されたRAM Trainerにも変更が入りました。従来は検索して見つけたメモリアドレスを「Freeze」すると通常のチートとして登録されていましたが、v2.16.4ではTrainer内だけで値を固定する仕様に変更されています。最大4つの値を同時にFreezeでき、別のゲームを読み込むまで保持されます。

一方、見つけた値を正式なチートとして残したい場合には「Save cheat」を使用します。この場合はCHEATSタブの先頭に追加され、ゲームごとのYAMLファイルにも保存されます。また、セーブステートをロードしたあとも検索状態が維持されるため、「セーブステートをロード→残機を減らす→数値を絞り込む」といったチート探索も行いやすくなっています。

『スーパーマリオRPG』はMk.IIとFXPak Proで別々の問題を修正

ゲーム側の修正では、『スーパーマリオRPG』に対して2種類の対応が行われました。旧型のSD2SNES Mk.IIでは、プレイ開始から数分程度で戦闘中や戦闘前後にゲームが停止したり、キャラクターのアニメーションだけが動き続けて進行しなくなったりする場合がありました。開発者によるテスト環境ではベースとなっている公式ファームウェア1.11.2でも同様の現象が確認されており、今回SA-1関連のタイミング処理を調整することで問題が解消されたとしています。

一方、FXPak Pro/Mk.IIIでは別の不具合が修正されています。こちらではレベルアップ時に表示される「Level Up Bonus」の文字部分が正常に描画されず、同じ壊れたタイルが繰り返し表示されていた問題がありました。v2.16.4ではこの表示問題が修正されており、Mk.II版で発生していたフリーズとは別の対応となっています。

『スターオーシャン』の表示異常も修正

S-DD1を搭載する『スターオーシャン』についても、FXPak Pro/Mk.III向けの修正が行われました。従来はゲームを読み込んだ際、一定の頻度でタイトル画面の背景が崩れたり、名前入力画面に斜めのノイズ状の表示が現れたりすることがあったとのことです。今回、S-DD1用FPGAコアのビルド構成を実機で繰り返し確認した配置に固定することで、この問題への対策が行われています。

このほか、FXPak Pro/Mk.IIIでは、IPS/BPSパッチによってゲームが使用する特殊チップのモードそのものが変化する場合の処理も修正されました。たとえば通常のSuper FXタイトルをSuper FX 3対応へ変更するパッチを適用した場合でも、正しい動作モードでゲームを再ロードできるようになっています。メニュー音楽を無効にしている場合に「Random music」の設定を選択できないようにする細かなUI調整も含まれています。

sd2snes+とは?

sd2snes+は、公式sd2snesファームウェアをベースに独自機能を追加しているオープンソースの拡張ファームウェアです。v2.16.4は公式ファームウェアv1.11.2をベースとしており、メニューの多言語化やゲームのカバー表示、IPS/BPSパッチ、ゲーム中のチート管理など、公式版にはないさまざまな機能が追加されています。FXPak Proと旧SD2SNESの双方に対応しますが、搭載されているFPGAなどの違いから一部機能には機種ごとの制限があります。

導入する場合は公式サイトからv2.16.4のフルパッケージを入手し、ZIPファイル内のデータをSDカードのルートへ展開します。パッケージには必要な/sd2snesフォルダが含まれているため、事前に公式ファームウェアを別途インストールする必要はありません。ただしDSPやCX4、S-DD1/BS-X、Super Game Boy、ST-010、Sufami Turboなど、一部の特殊チップを利用するゲームについては、権利上の理由から配布されていないBIOSファイルをユーザー自身で用意する必要があります。

なお、v2.15以前から直接アップデートする場合は注意が必要です。v2.16ではセーブやチート、カバーなどを保存するSDカード内のディレクトリ構成が変更されているため、Web Managerを開いて一度「Organize」を実行する必要があります。すでに2.16系を使用している場合は、今回の2.16.4への更新に伴う再整理は必要ありません。

Atari 2600対応などは「2.16.4」の新機能ではない

sd2snes+の2.16系では、FXPak ProでのAtari 2600対応をはじめ、SPC7110、Super FX 3、Sufami Turbo、任天堂のCompetition Cartへの対応、RAM Trainer、メモリテストなど、多数の大型機能が追加されています。ただし、これらは9月10日に登場したv2.16などで導入された機能であり、今回のv2.16.4で新たに追加されたものではありません。

v2.16.4の中心となるのは、あくまでゲーム機上からのチートコード編集機能と、『スーパーマリオRPG』『スターオーシャン』などへの互換性修正です。特にチートコードを見つけてからSDカードをPCへ戻すことなく、そのままSuper Nintendo上で入力・保存できるようになった点は、実際にFXPak Pro/SD2SNESを使用しているユーザーにとって扱いやすさを大きく向上させるアップデートといえそうです。

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