Hight Time Reality Interactiveは2026年9月10日、Analogue PocketをMP3プレーヤーとして利用できる『HT Resonance』を公開しました。現在はEarly Access Betaとしてitch.ioで販売されており、価格は11.99ドルです。
●プロジェクトウェブサイト
https://hightime.studio/
●itch.ioで公開中のHT Resonance
https://foht.itch.io/ht-resonance
本作はAnalogue公式の機能ではなく、openFPGAを利用した独立系のサードパーティ製品です。WindowsまたはmacOSで動作する専用のデスクトップアプリと、Analogue Pocket上で音楽を再生するPlayerがセットになっています。

『HT Resonance』の大きな特徴は、単にAnalogue PocketでMP3を再生するだけではなく、PC側で音楽ライブラリを管理できるところです。
手持ちのMP3ファイルをデスクトップアプリに読み込み、メタデータやアルバムアート、再生順などを確認・整理。その後、FAT32またはexFATでフォーマットされたmicroSDカードなどのリムーバブルストレージに、ライブラリとPlayerをまとめて書き出す仕組みになっています。
ちなみに、このデスクトップアプリ自体に音楽を再生する機能はありません。あくまでもAnalogue Pocket向けのライブラリを作成・管理するためのツールで、楽曲のストリーミングやダウンロード機能も搭載されていないため、ユーザー自身でMP3ファイルを用意する必要があります。

Analogue Pocket側のPlayerでは、音量やイコライザーの調整に加えて、「Normal」「Shuffle」「Repeat One」「Repeat All」といった再生モードを利用できます。
さらに、音楽に合わせて画面表示が変化する「Spectrum」「Oscilloscope」「Radial」「Mirror」の4種類のビジュアライザーも搭載。アルバムアートの表示にも対応しており、開発者はiPodのようなシンプルな携帯音楽プレーヤー体験を目指したと説明しています。
現在対応している音楽形式はMP3のみです。RedditでFLACやOGGなどへの対応について質問された開発者は、将来的な追加を検討したいと回答しているものの、Analogue Pocket上でのパフォーマンスや互換性を調査する必要があるとしており、現時点では実装が約束されているわけではありません。

デスクトップアプリはmacOS 14以降のIntel/Apple Siliconと、Windows 10 バージョン1809以降のx64環境に対応しています。
なお、現時点ではmacOS版はAppleによる公証が行われておらず、Windows版もコード署名されていません。そのため、初回起動時にmacOSのGatekeeperやWindowsのMicrosoft Defender SmartScreenから警告が表示される場合があると公式サイトで案内されています。
Analogue Pocket向けには、すでに複数のMP3プレーヤー系openFPGAコアが登場しています。「レトロゲームで遊ぼう!」でも以前、FPGA内部にRISC-V CPUを構築してMP3をデコードするHarpMudd氏の『MP3 Player』を紹介しました。
今回の『HT Resonance』は、それらとは異なり、デスクトップ上でのライブラリ管理からPocketへの転送までをひとつの環境としてまとめているところが特徴です。有料ではあるものの、Analogue PocketをよりiPodに近い感覚で音楽プレーヤーとして使いたい人には、面白い選択肢となりそうです。
via.Reddit















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