ホームブリュー開発者のFrogbull氏が、メガドライブ用アクションゲーム『コミックスゾーン(Comix Zone)』をNINTENDO64向けに非公式移植した「Comix Zone 64」を公開しました。
●Frogbull Patreon
https://www.patreon.com/Frogbull/posts/comix-zone-sixty-168106925
Frogbull氏は2026年8月30日付のXへの投稿で「Comix Zone is now available on Nintendo 64」と発表。Patreonでは日本時間8月31日0時39分55秒に「Comix Zone… Sixty-FOOOUR!!!」と題した投稿が公開されており、「Comix Zone 64 (v0.1 by Frogbull).z64.zip」というファイルが添付されています。
1995年にメガドライブ向けに発売された作品が、当時ならまず実現しなかったNINTENDO64で動くという、まさに“別の歴史”を再現したようなホームブリュープロジェクトです。
1995年にはあり得なかったメガドライブ→NINTENDO64移植
『コミックスゾーン』は、Sega Technical Instituteが開発し、セガが1995年にメガドライブ/Genesis向けに発売したアクションゲームです。コミックの中へ入り込んでしまった主人公スケッチ・ターナーが、漫画のコマを移動しながら敵と戦っていくという独特な演出が特徴の作品でした。
一方のNINTENDO64は任天堂のゲーム機です。当時のセガと任天堂は家庭用ゲーム機市場で競合していたこともあり、『コミックスゾーン』がNINTENDO64へ移植されることはありませんでした。
それから約30年を経て、その“あり得なかった組み合わせ”をホームブリューとして実現したのが、今回の「Comix Zone 64」です。単純にPC上のエミュレーターでメガドライブ版を動かしているという話ではなく、NINTENDO64向けに作られたROMとして実機で動作するところもポイントです。
海外メディアのTime Extensionも、プレイ可能なバージョンが公開され、実際のNINTENDO64ハードウェア上で動作すると報じています。
「Comix Zone 64」v0.1がPatreonで公開
Frogbull氏のPatreonでは、「Comix Zone… Sixty-FOOOUR!!!」というタイトルで本作が公開されています。投稿ページでは、
「Comix Zone 64 (v0.1 by Frogbull).z64.zip」
という添付ファイル名を確認することができ、今回公開されたバージョンがv0.1であることもわかります。
Patreonのページ上では「Join for free」と表示されており、投稿全文や添付ファイルへのアクセスにはログインや無料メンバー登録などが必要になる可能性があります。
また、本作は通常の市販ゲームとして価格が設定された製品ではありません。入手を検討する場合は、実際のPatreonページで最新の公開条件を確認したほうがよさそうです。
NINTENDO64向けオープンソースSDK「libdragon」を使用
Frogbull氏のXへの投稿には「#LibDragon」というハッシュタグも付けられています。libdragonは、NINTENDO64向けに用意されているオープンソースのSDKです。公式サイトでは、現代的なプログラミングやデバッグ環境を提供しながら、NINTENDO64向けソフトウェアを開発するための環境として紹介されています。
エミュレーターだけではなく、64driveやEverDrive64、SummerCart64などの開発カートリッジを利用した開発にも対応しています。
今回の「Comix Zone 64」も、こうした現在のNINTENDO64ホームブリュー開発環境を活用して生み出された作品ということになります。
Frogbull氏が作り続ける「別の歴史」のゲーム
Frogbull氏はこれまでも、本来なら存在しなかった組み合わせのゲームを実際のレトロハードで動かす、ユニークなホームブリュープロジェクトを手掛けています。
Time Extensionによれば、これまでにも『メタルギアソリッド』『ファイナルファンタジーVII』『クラッシュ・バンディクー』といったPlayStation作品をセガサターン向けに再現するプロジェクトや、『Spyro the Dragon』のNINTENDO64版などを制作しています。
「Comix Zone 64」もその延長線上にある作品で、「もし1990年代のゲーム業界が違った歴史を歩んでいたら?」という架空の世界を、実際に動くソフトとして形にしてしまったところが最大の面白さといえそうです。
現時点ではv0.1。非公式プロジェクトである点には注意
なお、「Comix Zone 64」はセガや任天堂による公式移植ではなく、Frogbull氏が制作した非公式のホームブリュープロジェクトです。セガからのライセンスや配布許諾などについても確認できていません。
また、現在公開されているものは添付ファイル名上ではv0.1となっており、ゲーム全編の完成度やオリジナル版との動作速度の違い、対応するフラッシュカート、リージョン、拡張パックの必要性なども現時点では確認できていません。
そのため「メガドライブ版を完全再現したNINTENDO64版」というよりも、1995年には実現しなかった『コミックスゾーン』のNINTENDO64移植を実際のハード上で形にした、実験的なホームブリュー作品として見るのがよさそうです。
メガドライブとNINTENDO64という、本来なら交わることのなかった2台を約30年後に結び付けた「Comix Zone 64」。Frogbull氏が今後このプロジェクトをどこまで発展させていくのかも気になるところです。
via.Time Extension















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