NES向けゲーム制作ツール『NESmaker』の後継にあたる『RetroGameForge』が、2026年8月8日よりKickstarterキャンペーンを開始しました。
『RetroGameForge』は、直感的なインターフェースを使ってNESやSNESなどのレトロゲーム機向けソフトを制作するための開発環境です。完成したゲームはエミュレーターで動かせるだけではなく、専用の開発カートリッジを利用して実機でテストすることもできます。
●RetroGameForge公式サイト
https://www.retrogameforge.com/
『NESmaker』の制限を見直した新しい開発環境
前身となる『NESmaker』は、専門的なプログラミングの知識がないユーザーでもNES向けゲームを作りやすいように設計された制作ツールでした。
しかし、NESという限られたハードウェア上でゲームを作る都合もあり、使用できるアニメーションやモンスター、画面数などにあらかじめ制限が設けられていました。
『RetroGameForge』では、このような固定された上限を撤廃。メモリーバンクに空きがある限り、ゲームの内容に合わせてアニメーションや敵、画面などを自由に割り振れるようになっています。
もちろん、実機の容量そのものが無制限になるわけではありません。そこで用意されているのが、使用中のメモリーバンクを確認するためのメーターです。どの程度の容量を使用しているかを確認しながら、素材を別のバンクへ移動するといった管理が行えるようになっています。
レトロゲーム機の仕様を完全に意識せず作れるというよりも、難解だったメモリー管理を視覚的に分かりやすくしたツールと考えたほうがよさそうです。

音楽制作機能も内蔵
『RetroGameForge』には、ゲーム用の音楽を作るためのコンポーザーも内蔵されています。
一般的なDAWに近い画面と、マス目に音を並べていくグリッド形式の両方に対応。MIDIキーボードからの入力も行えるため、ゲーム本体とは別の作曲ソフトを用意しなくても、同じ環境内で楽曲を制作できます。
対応するゲーム機ごとに音源の仕様は異なりますが、『RetroGameForge』側で各システム向けの音楽制作を扱えるようにする計画です。

Wi-Fi対応開発カートリッジで実機へ転送
さらに上位の支援プランには、Wi-Fiに対応した開発用カートリッジも用意されています。
制作中のゲームをカートリッジへ無線転送し、実際のNESやSNESに装着して動作を確認できるというものです。
レトロゲーム開発では、まずエミュレーター上で確認し、その後フラッシュカートなどへ書き込んで実機でテストするという流れが一般的です。『RetroGameForge』では、この実機テストまでの手間を大幅に減らせる可能性があります。
なお、2026年11月に提供予定の初期バージョンはNESモジュールのみの対応です。SNESモジュールはその後追加される予定で、さらに別のレトロゲーム機向けモジュールも計画されています。

目標額の約10倍を集める人気に
Kickstarterの目標額は6502ドル。NESなどに採用されたCPU「MOS 6502」を意識した金額だと思われます。
キャンペーン開始から約2日が経過した8月11日の時点で、支援額は約6万4500ドル、支援者数は384人に到達。すでに目標額の約992パーセントを集めています。
支援プランはNESモジュールのみが40ドルから。SNESモジュールを含むプランは64ドルから用意されており、Wi-Fi対応開発カートリッジが付属するプランも選択できます。
キャンペーンは2026年9月7日まで実施される予定です。
●『RetroGameForge』Kickstarterページ
https://www.kickstarter.com/projects/retrogameforge/retrogameforge
『RetroGameForge』は、単に新しいレトロゲームを遊ぶための製品ではなく、自分で“実機向けの新作”を作るためのツールです。
NESから始まり、SNESやほかのレトロゲーム機まで対応が広がれば、ひとつの開発環境から複数の実機向けゲームを生み出せるようになるかもしれません。今後どこまで対応機種を増やせるのかにも注目したいところです。















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