RetroTINK LLCは2026年8月28日、同社の映像アップスケーラー向け実験版ファームウェア「RetroTINK-4K Experimental Firmware Version 1.77.0」を公開しました。
●RetroTINK-4K Experimental Firmware(Version 1.77.0配布・変更履歴)
https://retrotink-llc.github.io/firmware/4k-experimental.html
●Introducing the RetroTINK-6X CE(製品公式紹介)
https://www.retrotink.com/blog/introducing-the-retrotink-6x-ce
今回のアップデートでは、発売されたばかりの『RetroTINK-6X CE(RT6XCE)』向けとなるFPGAイメージが追加され、変更履歴にも「Compatible with RT6X」と記載。『RetroTINK-6X CE』が、既存の『RetroTINK-4K』シリーズと共通する実験版ファームウェアの更新対象に加わった形です。
なおVersion 1.77.0は正式な安定版ではなく、あくまでもプレリリースの実験版です。公式ページでも正常な動作は保証されず、機能が開発途中である可能性があると注意喚起されています。
『RetroTINK-6X CE』用FPGAイメージを追加
Version 1.77.0で公開された主な変更点は、以下の3つです。
- RT6X用FPGAイメージの追加/RT6Xとの互換性
- 古いSDカード/MMCカードとの互換性を改善
- 更新されたバナーで発生していた1ピクセルの位置ずれを修正
今回もっとも大きなポイントとなるのが、「RT6X FPGA images」の追加と「Compatible with RT6X」の記載です。
『RetroTINK-6X CE』は米国時間の8月22日に発表・販売が開始されたばかりの新製品で、公式では8月24日の週から注文分の出荷を開始すると案内していました。それからわずか6日後となる8月28日に、早くも実験版ファームウェアの更新対象へ加わったことになります。
ただし、変更履歴では「Compatible with RT6X」とのみ記載されており、具体的にどの範囲まで機能が共通化されたのかについて詳しい説明はありません。『RetroTINK-4K』シリーズとすべての機能が共通になったという意味ではないため、この点には注意が必要です。
古いSD/MMCカードとの互換性も改善
もうひとつの変更点が、古いSDカードおよびMMCカードとの互換性改善です。
『RetroTINK』シリーズではファームウェアやプロファイルなどをSDカードから利用しますが、今回の変更で具体的にどのメーカーや容量、規格のカードが対象になったのか、また従来どのような症状が発生していたのかについては明らかにされていません。
そのため、古いSD/MMCカード全般の問題が解消されたとまではいえませんが、旧世代のメディアを利用しているユーザーにとっては気になる変更点といえそうです。
このほか、以前のアップデートで変更されたバナー表示について、1ピクセル分ずれて表示される問題も修正されています。
Version 1.77.0のファームウェアファイルには、以下のチェックサムが公開されています。
- CRC-32:D17B6712
- SHA-256:79dd79826c9013a0b7d3c6c4b3496a4aecf218850e63bbffa6823c7b7fafa488
230ドルで1440pやHDR10に対応する『RetroTINK-6X CE』
『RetroTINK-6X CE』は、ファミコンやスーパーファミコン、NINTENDO64、メガドライブ、セガサターン、ドリームキャスト、PlayStation、PlayStation 2など、アナログ映像を出力するレトロゲーム機を現行ディスプレイに接続するためのアップスケーラーです。
米国価格は230ドルで、VGA、SCART、YPbPrコンポーネント、S映像、コンポジット映像といった各種アナログ入力を搭載。標準となる映像出力はネイティブの2560×1440pで、1920×1080p・120Hzにも対応しています。
さらにHDR10を利用したCRTシミュレーションや、対応ディスプレイで3840×1080p・60Hzを利用してCRTマスクを表現する「quasi-4K」モードなど、『RetroTINK-4K』シリーズで採用されてきた映像処理機能の一部も受け継いでいます。
本サイトでは8月23日に『RetroTINK-6X CE』の発表と販売開始について紹介しましたが、今回のVersion 1.77.0は、それ以降に公開された発売後の続報となります。
すでに購入して出荷を待っているユーザーにとっても気になるアップデートですが、今回公開されたのはあくまでも実験版です。安定性を重視する場合は無理に導入せず、今後の正式版や追加情報を確認したうえで判断したほうがよさそうです。
なお、『RetroTINK-6X CE』および今回のファームウェアは任天堂やセガ、ソニーなどのゲーム機メーカーによる公式製品ではなく、RetroTINK LLCが開発・販売しているサードパーティー製品です。
















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