ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた

ASUS ROG Allyの到着後、いろいろとセットアップは行ってきたものの、ゲーム自体をプレイする時間が全く取れませんでしたが、ようやくパフォーマンスチェックを行うことができました。

今回チェックしたタイトルは『オーバーウォッチ2』、『ディアブロIV』、『CONTROL』、『Forza Horizon 5』の4本。タイトルによってかなり設定出来る項目が多いものがあるなど、いろいろと新たな発見をすることができました。こちらではそのレポートをお届けします!

ちなみに今回計測に使用したのは、

『RAZER CORTEX』というツール。別のツールでFPSの統計がとれるようなものがないか試していたところ、たまたま数日前に購入したRazerのキーボードをきっかけに入れていたこちらのツールが、「最高FPSを計測した」といった感じの通知を出してきたことから気が付き使用しています。

●『RAZER CORTEX』の入手先
https://www.razer.com/jp-jp/cortex/boost

『オーバーウォッチ2』はデフォルトでも快適にプレイ可能

Steam Deckでは、プレイヤーが集まっているポイントなどではFPSがかなり低下して重く感じてしまう場面もたたありましたが、ROG Allyではほぼそうした場面はなく、普通にプレイすることができました。

こちらで試したのは、本体側の設定のみ。「パフォーマンスモード(TDP15W)」では平均FPSが56。「Turboモード(TDP30W)」では平均FPS59と微増にとどまっていますが、後者のほうがFPSが安定しています。しかしながら、実際にプレイした感覚ではそれほど大きな違いは感じることはできないかもしれません。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲パフォーマンスモードの結果。
ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲こちらはTurboモードの結果。

『ディアブロIV』はゲーム内のFSRを活用してパフォーマンス向上

『ディアブロIV』は、「パフォーマンスモード(TDP15W)」では、平均FPS30、「Turboモード(TDP30W)」でも平均FPSが40と、それほどパフォーマンスが出てないない印象です。どちちらもゲームプレイ自体に大きな支障を感じることはありませんが、たしかに若干重めな部分もあります。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲パフォーマンスモードの結果。
ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲こちらはTurboモードの結果。

しかしながら、本作では「AMD FidelityFX Super Resolution(FSR)」の設定項目があり、こちらでパフォーマンスの調整をすることができます。この「FSR」とは、簡単にいうとゲームの映像をアップスケーリングする技術で、本来はフルHDの映像を4Kなどで出力するときなどに使われるものと思われます。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲『ディアブロIV』のゲーム内で設定可能なFSRの項目。

ゲームに限らずより大きな解像度で映像を出力すると、どうしてもその分マシンのパフォーマンスも必要になります。当然のことながら、解像度が低い場合はマシンへの負荷も低くなり、パフォーマンスもよくなります。そこでこの技術が活用出来るシーンが、最近話題のゲーミングUMPというわけです。

本来は出力する解像度を下げて、こうした「FSR」の機能を利用することになるのですが、ゲーム内で「FSR」の機能が用意されている場合は、単純にそちらをONにすることで利用することができます。

ちなみにこの「FSR」はクォリティを選択することができ、画質は劣るもののパフォーマンス重視の「ウルトラ・パフォーマンス」から、映像の質も重視した「クオリティ」まで選ぶことができます。

「Turboモード(TDP30W)」でFSRの設定を最低の「ウルトラ・パフォーマンス」にしたときの平均FPSは70となかなか。グラフィックはそこまでひどいわけではないため、あくまでも操作感を重視する場合はこの設定もありかなと思います。

同様の設定で、FSRを「バランス」にしたときは平均FPSが64、FSRを「クオリティ」にしたときは平均FPSが54という結果になりました。FSRに関しては「クオリティ」でもいいですが、まさに「バランス」にしておくことで映像の質とパフォーマンスの両方を両立させることができそうな印象です。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲TurboモードでFSR(ウルトラ・パフォーマンス)はON。
ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲TurboモードでFSR(バランス)はON。
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▲TurboモードでFSR(クオリティ)はON。

FPSが出ない『CONTROL』は本体のRSRを活用

本機のセットアップついでに、軽くゲームを動かしたときに、あんまりパフォーマンスが出てないなと感じていたのが『CONTROL』です。そのとき見ていたFPSモニターには20FPSを下回ることがあり、ゲーム内の動作もかなり重たく感じました。

ということで、今回改めてチェックしてみたのですが……「パフォーマンスモード(TDP15W)」は、だいたいFPS35ぐらい、「Turboモード(TDP30W)」でも平均FPS37程度と、やはりそれほどパフォーマンスが出せないことがわかりました。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲パフォーマンスモードの結果。
ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲Turboモードの結果。

『CONTROL』は、「FSR」によく似たテクノロジーの「Nvidia DLSS」に対応したオプションが用意されていますが、こちらは残念ながらNividaのGPUを搭載したマシンでしか利用することができません。そこで活用したいのが、ASUS ROG Ally本体に搭載された機能です。

Steam Deckでは、本体に「FSR」が搭載されており、『CONTROL』のようなゲーム内で設定項目がないものでもそのテクノロジーの恩恵を受けることができるようになっていました。実は、ASUS ROG Allyにも同様の機能が用意されています。それが、「AMD RSR」と呼ばれるものです。

この「AMD RSR」とは、AMD Radeon™ Super Resolutionの略語です。ベースに「FSR」の機能が搭載されており、こちらの利用することでパフォーマンスとゲームプレイの滑らかさを向上させることができるとうものです。簡単に言うと「FSR」とほぼ同じようなものと思えばいいでしょう。

ASUS ROG Allyで「AMD RSR」を利用するときは、ゲーム内で解像度を下げておく必要があります。今回は『CONTROL』のゲーム内のレンダー解像度を1280×720に変更。「AMD RSR」をONにして、「Turboモード(TDP30W)」でパフォーマンスをチェックしてみました。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲『CONTROL』のレンダー解像度を1280×720に変更しておく。
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▲「AMD RSR」もONにする。

その結果、平均FPSが60になるなど、大幅にパフォーマンスが向上しました。またゲーム内の実際のプレイも、かなり軽くなり快適にプレイ出来るようになりました。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた

膨大なオプションが選べる『Forza Horizon 5』

実は今回テスト中では、最も多くのプレイ回数を繰り返すことになったのが、『Forza Horizon 5』です。つまり、それだけテストできる項目が大量にあった、というわけですね。

まずはゲーム内の設定はデフォルトのまま遊んでみました。「パフォーマンスモード(TDP15W)」では平均FPSが46。「Turboモード(TDP30W)」では平均FPS50という結果に。どちらにも当てはまりますが、この時点でもゲームプレイ自体はそれほど重たいということもなく、比較的快適に遊べる状態になっていました。

しかし、せっかくなので、もっといろいろと試してみることに。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲パフォーマンスモードの結果。
ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲Turboモードの結果。

3つも用意されているゲーム内の解像度スケーリングのオプション

ゲーム内のオプションをチェックしたときにまず驚いたのが、3種類もユーザーが選べる項目が用意されていたことです。

「AMD FSR 2.2」は、「FSR」テクノロジーの中ではもっとも新しいバージョンで、こちらを採用しているところも本作の特徴のひとつとなっています。「Intel XeSS」は、AIで強化されたアップスケーリングテクノロジーです。「

「AMD FidelityFX CAS」は、画像のボケを補正するテクノロジーですが、内部で画像解像度が下がったときの補間も行うことができるというもの。似たようにで微妙に異なりますが、とりあえずそれぞれどれぐらいの変化が出るのかチェックしてみました。

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▲『Forza Horizon 5』のゲーム内に用意されている画像スケーリングのオプション。

最初に試したのは「FSR」。「Turboモード(TDP30W)」で「FSR」をバランスにしてチェックしてみたところ、平均FPSが54と、割と平凡な結果に。

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▲TurboモードでFSRをバランスに設定した結果。

ゲーム内フレームレートの設定がパフォーマンスにも大きく影響

他のも試していこうと思ったところ……もうひとつゲーム内の設定を発見しました。それが、ゲーム側でのフレームレートの設定です。そこで、こちらで「120FPS」に設定してそれぞれの項目を測定してみることにしました。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた

いずれも、本体側は「Turboモード(TDP30W)」でゲーム側では各項目ごとに「バランス」を選んでいます。「FSR(バランス)」では、平均FPSが60、「XeSS」も平均FPSが60、「FidelityFX CAS」は平均FPS73とかなりパフォーマンスが向上。とくに注目は後半で、「FidelityFX CAS」では105FPSを上回る数値も出ていました。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲TurboモードでFSRをバランス。ゲーム内のフレームレートを120FPSに設定した結果。
ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲TurboモードでXeSSをバランス。ゲーム内のフレームレートを120FPSに設定した結果。
ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲TurboモードでFidelityFX CASをバランス。ゲーム内のフレームレートを120FPSに設定した結果。

また、ゲーム内のオプションをフレームレートのみにして、「パフォーマンスモード(TDP15W)」と「Turboモード(TDP30W)」を測定してみました。結果、「パフォーマンスモード」は平均FPSが50、「Turboモード」は平均FPS63となりました。こちらも全体的なパフォーマンスの底上げに繋がっています。

ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲パフォーマンスモードでフレームレート120にした結果。
ASUS ROG Allyの底力はどんなものなのか? タイトルごとのパフォーマンスをチェックしてみた
▲Turboモードでフレームレート120にした結果。

PCゲームならではの細かな設定が快適に遊ぶ秘訣

マシンの構成が決まっているコンシューマーゲーム機とは異なり、PCは人によって環境が千差万別です。このASUS ROG Allyも、ゲーム機のような見た目をしていますが、基本はPCとほぼかわりません。PCゲームでは、ユーザー自身がゲームを快適に遊ぶための工夫が必要になります。

今回初回してきた例では、いくつかの設定のポイントがあるので、最後にそちらをまとめておきます。

●ASUS ROG Allyの設定
・よりパフォーマンスを重視するならば「Turboモード(TDP30W)」を使用。しかし、その分消費電力は多くなるというデメリットもある。ちなみにTurboモードでTDP30Wを利用するときは、ACアダプターを繋いでいるときのみ有効。

・ゲーム内に「FSR」などのテクノロジーが用意されていないときは、解像度を下げて本体の「AMD RSR」を利用してみる。

●ゲーム内のテクノロジーを利用
・ASUS ROG Allyで利用できる、「FSR」、「Intel XeSS」、「AMD FidelityFX CAS」を利用する。
・ゲーム側でフレームレートが選べるときは、そちらも120FPSに設定してみる。