ゲームボーイアドバンス(GBA)向けのオープンソースSDK/軽量2Dエンジン「ZamGBA」が、2026年8月23日にv0.1.0へ到達しました。本プロジェクトは、C言語などを組み合わせず、プログラミング言語「Zig」だけでGBA向けのプログラムを開発することを目指したものです。
●ZamGBA GitHubリポジトリ
https://github.com/tsetseggames/zamgba
●Ziggit「ZamGBA: Pure Zig SDK for Game Boy Advance homebrew (v0.1.0)」
https://ziggit.dev/t/zamgba-pure-zig-sdk-for-game-boy-advance-homebrew-v0-1-0/17344
ZamGBAは、GBAのハードウェアプログラミングを学んだり、デモやゲームを制作したりするために開発されているプロジェクトです。GBAのMMIOレジスタやVRAM、OAMなどをZigから扱うためのHAL(Hardware Abstraction Layer)に加え、ゲームループなどを備えたエンジン層が用意されています。作成したROMは実機のほか、mGBAなどのエミュレーターで動作させることができます。
v0.1.0ではPongを遊べるところまで開発
2026年8月23日付のv0.1.0では、ゲームパッドからの入力や単色の四角形スプライト、コリジョン処理などが実装されています。
また、機能を確認するための複数のデモROMも収録。そのひとつとして、実際にプレイできる「Pong」が用意されています。Pongのデモでは、方向キーによるパドル操作に加えて、相手側パドルのAIによる追従、ボールと壁やパドルとの衝突判定、得点とリセット処理まで組み込まれています。
ZamGBAを利用するにはZig v0.16.0以降が必要です。リポジトリをクローンしてビルドすることでGBA用ROMを生成でき、mGBAなどを使って動作を確認できます。
まだ開発初期の「developer preview」
もっとも、v0.1.0は完成したGBAゲーム制作環境というわけではありません。開発者自身も現段階を「early developer preview」と位置付けており、小規模なレトロゲームや技術デモ、ベアメタル開発の学習などには利用できるものの、本格的な商用タイトル制作を目的とした段階には達していないと説明しています。
Ziggitでの公開告知でも、v0.1.0の時点では音声ドライバーやスクロール背景はまだ実装されていないことが明記されています。今後のロードマップには、Mode 0への対応やPNGスプライトのデータ変換、スクロール背景、チップチューン再生、セーブデータ関連の機能などが並んでいます。
すでに登場から25年以上が経過しているGBAですが、2026年現在もホームブリュー開発の対象として新たなツールが作られています。その中でもZamGBAは、比較的新しい低レベルプログラミング言語であるZigのみを使い、実際のGBAハードウェアをターゲットにしたSDKと2Dエンジンを構築しようとしているところが特徴的なプロジェクトといえそうです。
なお、ZamGBAは任天堂による公式SDKではなく、任天堂とは関係のない非公式のホームブリュー開発ツールです。















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