ニンテンドーDS用ソフト『ポケモンレンジャー バトナージ』のマップを編集できる非公式ツール「PRSA Map Editor」が公開されました。
●PRSA Map Editor公式GitHub
https://github.com/etienerodri/PRSA-MapEditor
海外版タイトル『Pokémon Ranger: Shadows of Almia』を対象にしたツールで、ゲーム内のマップを表示するだけではなく、配置されているポケモンやNPC、オブジェクト、当たり判定、カラーパレットなどを編集し、その内容を新しいROMファイルとして保存するところまで対応しています。
『ポケモンレンジャー バトナージ』のマップを直接編集
「PRSA Map Editor」は、開発者のetienerodri氏がGitHubで公開しているJava製のツールです。
『ポケモンレンジャー バトナージ』のROMファイルを読み込むと、エディター側で必要なデータを展開。ゲーム内で使用されている実際のグラフィックスを使ってマップを表示し、その状態を確認しながら各種データを変更できます。
マップの拡大・縮小やスクロールだけではなく、マップ、NPC、オブジェクトなどのアニメーション表示にも対応しています。現在実装されている主な機能は以下のようになっています。
- ゲーム内マップの表示
- マップアニメーションの再生
- ポケモンの追加・削除・移動
- NPCの追加・削除・移動
- オブジェクトの追加・削除・移動
- 当たり判定の編集
- カラーパレットの編集
- マップのPNG画像への書き出し
- ポケモンのランダマイズ
- 編集したデータを新しいROMファイルとして保存
単なるマップビューワーではなく、すでにかなり本格的な編集機能を備えているのが特徴です。

マップ上のポケモンを自由に変更可能
なかでも面白いのが、マップ上に配置されているポケモンを編集する機能です。ゲーム内のポケモンを実際のスプライトで表示し、マウスでドラッグして場所を移動できるほか、X座標やY座標を直接変更することも可能。既存のポケモンを削除したり、一覧から別のポケモンを選んで新たに追加したりできます。
複数のポケモンを一度に追加することも可能で、元々ポケモン用のデータレイヤーが存在しないマップの場合は、エディター側で必要なレイヤーを作成してくれる仕組みも用意されています。
NPCについても同様に、表示されているキャラクターをドラッグして移動したり、新たなNPCを追加・削除したりすることができます。さらに、箱や看板、扉、家具などのオブジェクトも編集可能です。

当たり判定まで直接書き換えられる
マップ上の当たり判定を編集する「Collision Editor」も搭載されています。当たり判定は16×16ピクセル単位のグリッドとして表示され、マウスを使って直接値を書き換えることができます。
これにより、元々通れなかった場所を通れるようにしたり、逆に移動可能だった場所を通れなくしたりといった変更も可能になります。
また「Palette Editor」ではマップに使用されている色を変更可能。個別の色だけではなく、色相や彩度、明度をまとめて変更したり、マップ全体のパレットを変更したりする機能も用意されています。
ポケモンのランダマイザーも搭載
「PRSA Map Editor」には、マップ上に配置されているポケモンをランダムに入れ替える機能も搭載されています。
ただし単純に無作為なポケモンへ置き換えているわけではなく、ゲームの進行に必要となるフィールドわざが利用できるよう考慮しながら配置を変更する仕組みになっています。ランダマイズ時には元のROMファイルを上書きせず、新しいROMファイルが作成されます。

編集した内容は新しいDS用ROMとして保存
編集したマップは、実際にゲーム側へ反映させることもできます。エディターで保存すると、変更内容に応じてマップデータやグラフィックスデータ、「fielddata.bin」などが更新され、それらを組み込んだ新しい「.nds」ファイルが生成されます。
元のROMファイルは直接上書きされない仕様になっています。なお、ツールにはゲーム本体のROMデータは含まれていません。動作にはJava 17以降が必要で、WindowsやLinuxなどJavaを実行できる環境で利用できます。

将来的には新しいマップの作成も目標
かなり多くの編集機能を備えている「PRSA Map Editor」ですが、現時点ではまだ開発途中です。
『ポケモンレンジャー バトナージ』ではマップごとに異なる仕組みや特殊な処理が存在しており、一部のマップでは表示やアニメーション、NPC、オブジェクト、保存処理などが正しく動作しない可能性があるとされています。
また、開発者はRedditへの投稿で、最終的には「完全なマップ編集」と「完全なマップ作成」への対応を目標にしていると説明しています。つまり現在のバージョンでもポケモンやNPC、当たり判定などをかなり細かく変更できますが、ゼロから自由に新しいマップを作り上げるようなところまでは、まだ到達していません。
とはいえ、ゲーム内データを手作業で直接書き換えることなく、画面上で確認しながら『ポケモンレンジャー バトナージ』を編集できる環境が整ってきたことは大きな進展といえそうです。今後さらに機能が追加されれば、『ポケモンレンジャー バトナージ』をベースにした本格的なROMハックや、オリジナルマップを盛り込んだ作品が登場する可能性もありそうです。
via.Reddit















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