PlayStationのエミュレーター『Bleem!』や、スーパーファミコン版『Doom』などを手掛けた伝説のプログラマーRandy Linden氏が、苦労の末ゲームボーイアドバンス用に移植したFPS『QUAKE』がダウンロード可能になりました。それについて、YouTubeberのModern Vintage Gamer氏がRandy Linden氏にコンタクトを取り、彼の動画でその話題について触れられています。
移植されたGBA版『QUAKE』は、ARMのアセンブリ言語を使って1から丁寧に作り直されたもので、総コード数は数万桁になったとのこと。オリジナルのROMは、大元のId Softwareが所有している『QUAKE』のアセットが含まれているため、そちらは公開されていません。
この移植版自体の存在は2019年から知られていたものの、実際にゲームボーイアドバンスでプレイできるものは入手することができませんでした。
最初にこの話題を紹介したForest of Illusionがツイッターで速報を出し、かれらのサイトでダウンロード可能なGBA版『QUAKE』のROMを提供しています。「Cyboid」と呼ばれるリリース版では、オリジナルの『QUAKE』で使われていたアセットは一切含まれておらず、すべてRandy Linden氏によって作られているとのこと。Forest of Illusionでは、GBA版『QUAKE』のプレイ動画も公開しているので、そちらも合わせてチェックしておきましょう。
ちなみに、GBA版『QUAKE』はエミュレーターでの動作は確認されているものの、現在はMiSTer FPGAで動かすことはできないようです。Randy Linden氏によると、対応しているのはゲームボーイアドバンス、ゲームボーイアドバンスSP、ゲームキューブ、Wii、ニンテンドーDS、mGBA(Windows11)とのこと。
●GBA版『QUAKE』のダウンロードリンク
https://forestillusion.com/2022/quake-usa-prototype
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