974年に登場し、現在まで続くロールプレイングゲームの原点となった『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』。その半世紀を超える歴史を、700点以上のアートや貴重な資料とともに振り返る書籍『ダンジョンズ&ドラゴンズ ヴィジュアル大全』が、グラフィック社より2026年12月に発売される予定です。
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本書の発売については、翻訳監修を担当する岡和田晃氏が、自身のXで8月15日に明らかにしたもの。
日本語版は朱鷺田祐介氏が監修、岡和田晃氏が翻訳監修を担当。翻訳には見田航介氏、中村俊也氏、待兼音二郎氏が参加しています。
現時点では価格や判型、ページ数、詳しい発売日などは発表されていません。
日本のアマゾンの情報によると、発売は2026年12月8日で価格は8,910円。440ページとなっています。
オリジナル版から第5版までの歴史を網羅
本書の原書にあたるのは、2018年に海外で発売された『Dungeons & Dragons: Art & Arcana: A Visual History』です。
マイケル・ウィットワー、カイル・ニューマン、ジョン・ピーターソン、サム・ウィットワーの4人が手掛けた、全448ページに及ぶ大型書籍で、オリジナル版『D&D』から第5版までの歴史を詳しく解説しています。
海外版の公式商品ページによると、収録されているアートは700点以上。歴代の基本ルールブックをはじめ、サプリメントやアドベンチャー、『フォーゴトン・レルム』や『ドラゴンランス』の小説、雑誌『Dragon』と『Dungeon』、当時の広告や関連商品など、幅広い資料が掲載されています。
さらに、未公開のスケッチや大型原画、貴重な写真、制作途中の草稿なども収録。ウィザーズ・オブ・ザ・コーストのアーカイブに加えて、著名なコレクターや、歴代のデザイナー、イラストレーターが所有していた資料も活用されています。
単なる画集ではなく、D&Dがどのように誕生し、時代とともにルールや世界観、ビジュアルを変化させてきたのかを追いかけた研究書としての側面も持っています。
また、ビホルダーやローパー、アウルベアといったモンスターが、歴代シリーズの中でどのように描かれてきたのかを比較する企画も収録。古くからのファンはもちろん、第5版からD&Dを知った人でも、そのルーツをビジュアルでたどれる内容になっています。
『ウィザードリィ』や『ドラゴンクエスト』にもつながるRPGの原点
『D&D』はビデオゲームではありませんが、現在のコンピューターRPGや家庭用ゲーム機向けRPGに与えた影響は計り知れません。
ヒットポイントや経験値、レベル、種族、職業、装備、パーティ編成といった、現在では当たり前になっているRPGの仕組みの多くは、『D&D』によって広く定着したものです。
米国のストロング国立遊戯博物館も、『D&D』が数多くのコンピューターRPGに影響を与えただけではなく、後のビデオゲームを構成する基本的なメカニクスにも大きな影響を残したと解説しています。
1981年にApple II向けに登場した初代『ウィザードリィ』も、『D&D』から強い影響を受けて誕生した作品です。種族や属性、職業を選んでパーティを編成し、迷宮を探索しながら経験値を獲得してレベルを上げていくという仕組みは、『D&D』のプレイ体験をコンピューター上で再現しようとしたものでした。
そして『ウィザードリィ』に衝撃を受けた堀井雄二氏が、家庭用ゲーム機で遊びやすい形に再構成したのが、1986年に発売された初代『ドラゴンクエスト』です。その後、『ファイナルファンタジー』をはじめとする日本独自のRPG文化へとつながっていきました。
つまり『D&D』の歴史を知ることは、そのまま『ウィザードリィ』や『ドラゴンクエスト』、さらには現在まで続くビデオゲームRPGのルーツを知ることでもあります。
アナログゲームの枠を超え、ビデオゲーム史やファンタジー文化に大きな影響を与えてきた『D&D』。その歩みを日本語と膨大なビジュアルで楽しめる『ダンジョンズ&ドラゴンズ ヴィジュアル大全』は、レトロゲームファンにとっても注目すべき一冊となりそうです。















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