PlayStation 3エミュレーターの「RPCS3」は、シェーダーインタープリターの映像品質と安定性を改善したと公式Xで発表しました。
●RPCS3公式サイト
https://rpcs3.net/
今回の改善は、RPCS3の開発者であるkd-11氏が手掛けたものです。新しいシェーダーのコンパイル中に表示される一時的な映像の品質が向上し、ゲーム画面の乱れや不自然な表示を抑えられるようになっています。
✨ RPCS3でのシェーダー読み込みがよりスムーズに!
kd-11は、シェーダーインタープリターの視覚品質と安定性を大幅に向上させました!
シェーダーインタープリターは、本物のシェーダーがバックグラウンドでコンパイルされる間、一時的な近似を表示して視覚的な連続性とゲームの没入感を維持します。
シェーダーを裏側でコンパイルしながら一時的な映像を表示
ゲーム内のキャラクターや地形、光、影、エフェクトなどを描画するために使用されるプログラムが「シェーダー」です。PlayStation 3と現在のPCではGPUの仕組みが異なるため、RPCS3ではPS3用のシェーダーを、そのPCのGPUで処理できる形式に変換する必要があります。
ゲーム中に未変換のシェーダーが初めて登場した場合、その場でコンパイル処理が行われます。この処理が完了するまでゲームの描画を停止すると、一瞬画面が固まったり、カクついたりする原因になります。
RPCS3には、こうした問題を軽減するために「Async with Shader Interpreter」と呼ばれるハイブリッド方式が用意されています。
この方式では、必要なシェーダーがキャッシュ内に見つからなかった場合、一時的な近似結果をシェーダーインタープリターで描画。その裏側で正しいシェーダーのコンパイルを進め、処理が完了した段階で本来のシェーダーに切り替えます。
仮表示の映像品質と安定性を改善
シェーダーインタープリターによる描画は、正しいシェーダーが完成するまでの一時的な代替表示です。そのため、従来はシェーダーのコンパイル中に、一部のオブジェクトやエフェクトが不正確に表示されたり、映像が一瞬変化したりする場合がありました。
今回の改善では、この一時的な近似描画の品質と安定性が強化されています。RPCS3によると、正しいシェーダーをバックグラウンドでコンパイルしている間も映像の連続性を維持しやすくなり、ゲームへの没入感を損ないにくくなったとのこと。
公式Xに投稿された比較映像では、シェーダーのコンパイルが行われている場面でも、ゲーム画面が継続して描画されている様子を確認することができます。
シェーダーのコンパイル自体が不要になるわけではない
注意したいのは、今回の変更によってシェーダーのコンパイル処理そのものがなくなるわけではないという点です。初めて遭遇したシェーダーはこれまで通り変換する必要があり、PCの性能やゲームによっては処理に時間が掛かる可能性があります。
今回の改善は、コンパイルが完了するまでゲームを停止させるのではなく、その間に表示される近似映像の品質と安定性を高めるものです。シェーダーキャッシュが作成された後は、次回以降そのシェーダーを再利用できるため、同じ場面でのコンパイルによる影響も発生しにくくなります。
単純なフレームレートの向上とは異なりますが、初めて訪れる場所や、新しいエフェクトが登場したときの視覚的な乱れを抑えられるため、実際のプレイ感を向上させる重要な改善といえそうです。
via. RPCS3















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