AmigaのPiStormが3Dアクセラレータに!開発中の『PiStorm3D』で『Quake』が53fpsを記録

AmigaのPiStormが3Dアクセラレータに!開発中の『PiStorm3D』で『Quake』が53fpsを記録

Amiga用アクセラレータ「PiStorm」に3Dハードウェアアクセラレーションを追加する『PiStorm3D』で、大幅なパフォーマンス向上が報告されました。

●PiStorm3DのIndiegogo
https://www.indiegogo.com/en/projects/steffenhaeuser/3d-for-pistorm

●開発チームによるアップデート17
https://www.indiegogo.com/en/projects/steffenhaeuser/3d-for-pistorm/updates/17

PiStormは、Raspberry Piと専用のアダプターボードを組み合わせ、Amigaの680×0系CPUを置き換えるオープンソースのアクセラレータです。CPUの高速化だけではなく、ストレージやメモリー、RTGグラフィックスなど、Amigaの機能を拡張することができます。

しかし、Raspberry Pi 4やCompute Module 4には3Dグラフィックスを処理できるGPUが搭載されているものの、これまでPiStormを搭載したAmigaの3Dゲームでは、その能力を直接利用することができず、基本的にソフトウェアレンダリングに頼る必要がありました。

このGPUをAmiga側から利用できるようにし、MiniGL対応ゲームなどをハードウェアアクセラレーションで動かすことを目指しているのが『PiStorm3D』です。

プロジェクトを進めているSteffen Haeuser氏は2026年8月5日、Indiegogoに「Major speedup in PiStorm3D」と題したアップデートを投稿。Dennis Boon氏による最適化の結果、『Quake』の動作速度が大きく向上したことを明らかにしました。

公開されたテスト結果によると、『Quake』は640×480ピクセル/32bitカラーで53fpsを記録。解像度を1024×768ピクセルまで引き上げた状態でも、44fpsで動作したとされています。

『Quake』は単純なポリゴン表示デモとは異なり、ゲーム中に3D描画機能を継続的に使用します。そのため、今回の結果はPiStorm3Dが技術デモの段階を越え、実際の3Dゲームを動かせるところまで進んできたことを示すものといえそうです。

これに先立って公開されたアップデートでは、MiniGLの定番テストとして知られる「Gears」デモも動作。PiStorm32とRaspberry Pi Compute Module 4を搭載したAmigaで、約120~150fpsを記録したと報告されています。

比較用として紹介されているCyberStormPPCとCyberVisionを組み合わせた環境では、同じデモが約20~30fpsで動作するとのこと。ただし、デモの結果がそのまますべてのゲームの性能差を表すわけではなく、ソフトごとの互換性や使用する3D機能によって速度は変化します。

PiStorm3Dは、予定されている機能の多くが実装され、現在はベータ版に近い段階まで進んでいるとされています。しかし、現時点では一般向けに公開されていません。

まだ不具合が残っているほか、十分にテストされていないMiniGLの機能もあり、より多くのソフトを使った互換性確認が必要とのこと。開発チームは今後、『Quake II』や『Heretic II』などを使ったテストも予定しています。

本プロジェクトはIndiegogoで資金調達が実施され、記事執筆時点では追加支援にあたるLate Pledgeを受け付けています。集められた資金は、PiStorm3Dの開発やドライバーを手掛けるDennis Boon氏の作業費などに利用されます。

PiStormはこれまでもAmigaのCPUやストレージ、グラフィックス環境を大幅に強化してきましたが、PiStorm3Dが完成すれば、Raspberry Pi側のGPUを活用した3Dアクセラレーションまで加わることになります。

一般公開時期や対応ゲームはまだ明らかになっていないものの、Amiga上で『Quake』が640×480ピクセル/32bitカラーの53fpsで動くという結果は、今後の展開を期待させるものとなっています。

via. GenerationAmiga

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