伝説の9ピンジョイスティック「TAC-2」が復活!USB化せず当時の操作感を継承

伝説の9ピンジョイスティック「TAC-2」が復活!USB化せず当時の操作感を継承

Commodoreは、1980年代のホームコンピューターで人気を集めたジョイスティック「TAC-2」を復刻した「Commodore TAC-2 Joystick」を発表しました。

●Commodore TAC-2 Joystick
https://commodore.net/store/tac-2/

価格は49.99ドルからで、出荷予定日は2026年10月20日。現代向けにUSBやBluetoothへ変更するのではなく、オリジナルと同じAtari互換9ピン端子を採用しているところが大きな特徴です。

C64やAmigaで親しまれた名作ジョイスティック

「TAC-2」は「Totally Accurate Controller MK2」の略称で、かつてSuncomから発売されていたデジタルジョイスティックです。

Atari 2600をはじめ、Commodore 64、Amiga、Atari 8ビットコンピューター、Atari STなど、Atari互換9ピン端子を備えたさまざまなゲーム機やホームコンピューターで利用されていました。

四角い本体に金属製のシャフトとボールトップ、左右に配置されたふたつのファイヤーボタンというシンプルな構成ながら、正確な操作感と高い耐久性で知られています。

Commodoreによると、オリジナルのTAC-2は「300万回の操作に耐えた」として宣伝されていたとのこと。今回の復刻モデルでも、その頑丈さと操作感を引き継ぐことが目指されています。

マイクロスイッチを使用しない独特の構造を再現

復刻版で注目したいのが、現在のアーケードスティックなどで一般的なマイクロスイッチを採用していないところです。

TAC-2では、スティックを倒したときに内部の金属部分が接点へ直接触れる「ダイレクト・メタルコンタクト方式」が使われています。

オリジナル版の操作感を生み出していた重要な部分でもあり、復刻版でもこの機構を再現。方向を入力したときにマイクロスイッチ特有のクリック音が発生しない点も、TAC-2ならではの特徴です。

外見だけを似せた復刻品ではなく、内部の入力方式までオリジナルを意識した設計になっているというわけです。

銅製タイヤバルブからスチール製シャフトへ変更

一方で、耐久性に関わる部分には現代的な改良も加えられています。

オリジナルのTAC-2では、スティックのシャフトとして銅製のタイヤバルブを利用していました。復刻版では、これを新たに設計されたスチール製シャフトへ変更。操作感を維持しながら、オリジナル以上の強度を実現したとしています。

ケーブル長もオリジナルより20cm長い2mへ延長されました。9ピンプラグ部分には、Commodoreを象徴する「Chicken Lips」ロゴが成形されています。

本体サイズは101×101×114mmで、重量は約300g。オリジナルのTAC-2およびAtari互換9ピン規格を採用する機器と、1対1の互換性を持つとされています。

クラシックカラーからLED搭載モデルまで全5種類

復刻版TAC-2には、合計5種類のカラーバリエーションが用意されています。

  • Knight Black
  • C= White
  • BASIC Beige
  • Starlight Edition
  • Founders Edition

「Knight Black」と「C= White」は、オリジナルを意識したクラシックモデルです。この2種類にはLEDが搭載されておらず、当時の外観に近いシンプルな仕様となっています。

「BASIC Beige」「Starlight Edition」「Founders Edition」の3種類には、発光するLEDボタンを搭載。さらにFounders Editionでは、ボールトップとボタンに金色のPVDコーティングが施されています。

すべてのモデルで、スティックの入力機構や基本的な操作性能に違いはありません。

価格は49.99ドルから、出荷は10月を予定

「Commodore TAC-2 Joystick」の価格は、税別49.99ドルから。2026年10月20日の出荷が予定されています。

ただし、記事執筆時点では公式商品ページに「Out of Stock」と表示されており、すぐに注文できる状態ではありません。販売の再開や追加在庫については、今後の公式発表を確認する必要がありそうです。

レトロ風のUSBコントローラーではなく、実機へ直接接続する9ピンジョイスティックとして復活したTAC-2。見た目だけでなく、金属接点を使用する独特の構造まで引き継いでいるところに、Commodoreの強いこだわりが感じられます。

C64 Ultimateのような復刻ハードだけでなく、現在もオリジナルのC64やAmiga、Atari系ハードを使用しているユーザーにとっても、気になる新製品となりそうです。

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