MiSTer FPGAで実際のゲームCDがより快適に!『Physical Disc Support v2.4.0』公開。3DO対応改善や読み込み高速化も

MiSTer FPGAで実際のゲームCDがより快適に!『Physical Disc Support v2.4.0』公開。3DO対応改善や読み込み高速化も

MiSTer FPGAにUSB接続したCD/DVDドライブをつなぎ、PlayStationやセガサターンなどの実際のゲームディスクから直接ゲームを起動できる「Physical Disc Support」。こちらの最新版となる「v2.4.0」が、2026年8月9日に公開されました。

今回のアップデートでは、PlayStationにおけるオーディオCDの入れ替え処理が改善されたほか、3DOの実ディスク対応で不安定な専用コアを利用する必要がなくなりました。さらに不要なディスクスキャンの待ち時間が削除され、ディスクへのアクセスや読み込み速度も改善されています。

●Physical Disc Support 公式GitHub
https://github.com/Anime0t4ku/Main_MiSTer_Physical_Disc

●Physical Disc Support Releases(v2.4.0含む)
https://github.com/Anime0t4ku/Main_MiSTer_Physical_Disc/releases

MiSTer FPGAで実際のゲームディスクを直接読み込める

「Physical Disc Support」は、MiSTer FPGAにUSB接続のCD/DVDドライブを追加することで、ディスクイメージではなく実際のCDからゲームを読み込めるようにするプロジェクトです。

対応するUSB光学ドライブをMiSTer FPGAに接続してゲームディスクを入れ、「_Physical Disc Cores」フォルダーから対応するシステムを選択することでゲームを起動できます。

現在対応しているのは、以下のシステムです。

・PlayStation
・セガサターン
・メガCD/Sega CD
・PCエンジン CD-ROM²/TurboGrafx-16 CD
・Neo Geo CD
・Philips CD-i(実験的対応)
・3DO(実験的対応)
・スーパーファミコン MSU-1
・メガドライブ/Genesis MD+

ゲームやコア、使用するUSB光学ドライブによって互換性は異なります。

この中でもPlayStationやセガサターン、メガCD、PCエンジン CD-ROM²などは、手元にあるゲームディスクをUSBドライブに入れて遊べるという、かなり実機に近い使い方ができるところが面白いポイントです。

v2.4.0では3DO対応も改善

今回公開されたv2.4.0では、3DOの実ディスク対応について大きな変更が加えられています。

これまでPhysical Disc Supportで3DOを利用する場合は、不安定な開発版の3DOコアが必要でした。しかしv2.4.0ではこの専用ビルドが不要となり、リリースパッケージからも削除されています。

3DO自体は現在も「experimental / unstable(実験的/不安定)」という扱いですが、実ディスク対応が少しずつ通常のMiSTer環境へ近付いてきた形です。

また、不要なディスクスキャン時の待ち時間も削除されており、ディスクアクセスと読み込み速度が改善されています。

PlayStationではゲーム中のCD入れ替えも改善

PlayStation関連では、『Vib-Ribbon(ビブリボン)』や『リッジレーサー』のように、ゲーム中にオーディオCDを入れ替えるタイトルへの対応も修正されています。

Physical Disc Support自体もディスクの取り出しや入れ替えを検出できる仕組みを備えており、複数枚組のゲームやゲーム中にディスク交換を要求するタイトルへの対応が進められています。ただし、この機能が利用できるかどうかはゲームや各コアによって異なります。

一方で、現時点では『リッジレーサー』で実ディスクを使用した場合、内蔵されているCDオーディオの2曲目以降が正常に再生されない問題も確認されており、こちらについては引き続き調査が行われています。

Update_Allから導入・更新できるように

Physical Disc Supportは機能面だけではなく、導入方法についてもかなり使いやすくなっています。

現在はMiSTerユーザーにはおなじみの「Update_All」からインストールとアップデートが可能。「Other Cores」で「Physical Disc Support」を有効にしておけば、Update_All実行時に必要なファイルが導入・更新されます。

また、PC向け管理ツール「MiSTer Companion」からインストールすることも可能です。こちらでは必要なファイルのインストールやアップデートに加えて、MiSTer.iniの設定や「Auto Disc Detection」の有効・無効もGUIから変更できます。開発者は、ほとんどのユーザーにはMiSTer Companionを使った方法を推奨しています。

ディスクを入れるだけで自動起動も可能

さらに「Auto Disc Detection」を有効にしておけば、USB光学ドライブに挿入されたディスクを検出し、自動的に起動させることも可能です。

MiSTer Companionでは2026年7月31日に公開されたv6.7.1から、このAuto Disc DetectionをGUIでオン/オフできる機能が追加されています。

つまり環境を整えてしまえば、「ゲームディスクをUSBドライブに入れて対応するコアを選ぶ」という操作だけではなく、より実機に近い感覚でディスクからゲームを起動できるわけです。

MiSTer FPGAといえば、SDカードなどに保存したROMやディスクイメージからゲームを読み込む使い方が一般的です。しかしPhysical Disc Supportを利用することで、棚に並べているPlayStationやセガサターンなどのゲームディスクを直接使うという、これまでとは違った遊び方もできるようになります。

まだ開発途中のため、使用するゲームやUSB光学ドライブによって互換性や読み込みタイミング、CDオーディオなどで問題が発生する可能性はあります。とはいえ、Update_AllやMiSTer Companionへの対応に加え、今回のv2.4.0でも読み込み速度や3DO対応などが改善されており、着実に実用性が高まってきているプロジェクトといえそうです。

via.RetroRGB

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