初代ゲームボーイを大きく成功に導いたタイトルのひとつが、『テトリス』です。ゲームが生まれたのは当時ソ連が支配していた地域ということもあり、ライセンスも複雑怪奇な状況になっていましたが、その隙をかいくぐって任天堂向けゲームの権利を勝ち取った立役者が、『ザ・ブラックオニキス』など作者としても知られるヘンク・ロジャース氏です。

同氏がYouTuberのYouTuberのエリオット・コール氏のインタビューに出演。ヘンク氏は、日本のみで発売された初期バージョンの音楽が異なっていたことをまったく知らなかったことが明らかになりました。このゲームボーイ版の音楽については、ヘンク氏の意向によって変更されたと記述されていることがありましたが、本人が全く知らなかったというのはなかなか興味深い事実です。
あまり詳しくない人のために補足しておくと、このゲームボーイ版『テトリス』にはバージョン違いがあり、初期版のみA-TYPEの音楽がオリジナル曲の『メヌエット』が使用されています。それ以外はテトリスと言えばあの曲といったイメージのロシア民謡『コロベイニキ』が採用されています。

初期版の見分け方は、ラベルの刻印を見ることでチェックすることができます。この刻印は大きく分けて「DMG-TRA」と「DMG-TRA-1」の2種類の型番が表記されたものがあります。このうち「DMG-TRA」で、かつ数字二桁の刻印がされているものが初期版だと言われています。
ちなみにソースは見つけられませんでしたが、Time Extensionによると、この初期版の『テトリス』は日本で2万5000本のみ作られたと言われています。

via.Time Extension