ゲームボーイアドバンス用RPG『MOTHER 3』をWindowsやLinux、Androidで動かせる非公式プロジェクト『MOTHER 3 Recomp』のバージョン1.0.8が、開発者のjosiahg2502-glitch氏によって2026年10月28日に公開されました。今回の更新では、日本版ROMを使用した場合もランチャーを開けるようになったほか、高リフレッシュレート環境での表示改善や、ほかのエミュレーターからセーブデータを取り込む機能が追加されています。
『MOTHER 3』は、2006年に国内で発売されたゲームボーイアドバンス向けのRPGです。『MOTHER 3 Recomp』は再コンパイルという方式を利用し、同作を現行のPCやAndroid端末で動かすためのプロジェクトで、任天堂による公式移植ではありません。
●MOTHER 3 v1.0.8
https://github.com/josiahg2502-glitch/Mother3Recomp/releases/tag/v1.0.8
●Mother3Recomp
https://github.com/josiahg2502-glitch/Mother3Recomp

日本版ROMでもランチャーから設定を変更可能に
今回の更新で日本のユーザーにとって大きいのが、日本版ROMを使用した際のランチャーに関する修正です。これまでは日本版ROMでランチャーを開けない問題がありましたが、バージョン1.0.8では設定画面を利用できるようになりました。
ランチャーでは画面表示や操作方法などを変更できるため、日本版ROMを使用する場合も、好みのプレイ環境に合わせて設定を調整できます。また、日本版ROMをベースにした一部の海外向け翻訳版で、ランチャー内の文字が乱れる問題にも対処されています。
このほかWindows版では、日本語などの英語以外の文字を含むフォルダーから起動できるようになりました。ただし、日本版ROMのすべてのリビジョンで問題なく動作するかについては、当サイトで検証したものではありません。

144Hz/165Hz/240Hzディスプレイでの表示が滑らかに
画面表示については、144Hz、165Hz、240Hzのディスプレイに合わせたフレーム補間が改善されました。ゲーム本来のフレームの間に中間フレームを生成し、ディスプレイの更新タイミングに合わせて表示することで、キャラクターなどの動きをより滑らかに見せる仕組みです。
従来はこれらの環境でも120fpsで表示され、フレームの間隔にばらつきが生じていましたが、今回の更新では各ディスプレイのリフレッシュレートに応じた表示が可能になったとされています。また、120Hzディスプレイでタイトル画面を抜けると60fpsに落ちていた不具合や、高リフレッシュレート環境でパーティーの移動速度が不自然に速くなる問題も修正されました。
なお、これはフレーム補間による表示の改善であり、ゲーム本来の進行速度が240fps相当に高速化するわけではありません。実際にどの程度滑らかに表示できるかは、使用する端末や動作環境によって異なります。

『mGBA』などのセーブデータを取り込めるように
新たに追加されたのが、ほかのエミュレーターで作成したセーブデータの取り込み機能です。『mGBA』『VBA』『RetroArch』『My Boy!』などで使われる.savおよび.srm形式のセーブデータを読み込めるようになりました。
PC版では設定画面の『Import a save file』から取り込みが行え、Android版では初期設定画面に『Import a save from another emulator』という項目が用意されています。取り込み先に既存のセーブデータがある場合は、.bak形式でバックアップが残されます。

これにより、エミュレーターで進めていた『MOTHER 3』の続きを『MOTHER 3 Recomp』で楽しむ際にも、セーブデータを引き継げるようになります。ただし、対象となるのはゲーム内の通常のセーブデータで、エミュレーター独自のステートセーブとは異なります。また、日本版ROMと各エミュレーターのセーブデータの組み合わせを当サイトで実際に検証したわけではないため、すべてのデータを問題なく移行できるとは限りません。
このほか、Android版では『RetroAchievements』のソフトコア実績に対応。コントローラーを接続すると画面上のタッチ操作ボタンが非表示になるよう改善されたほか、ワイド画面表示の不具合や音声処理などにも修正が加えられています。

導入にはROMとGBA BIOSを別途用意する必要あり
『MOTHER 3 Recomp』バージョン1.0.8は、Windows(x64)、Linux(x86_64/Steam Deck)、Android(ARM64/x86_64)向けに配布されています。ゲーム本体のROMやGBA BIOSは含まれていないため、利用者が別途用意する必要があります。
今回の更新では、日本版ROMの設定画面が利用可能になったことに加え、表示の滑らかさやセーブデータの移行など、実際に遊ぶ際の使い勝手が改善されました。導入方法や配布ファイルの詳細については、以下のGitHubページで確認できます。




















Divoom Ditoo Pro











