ファミコンがWindows風のパソコンに!? 『NESPC』のソースコードが公開、マウスやキーボード操作にも対応

ファミコンがWindows風のパソコンに!? 『NESPC』のソースコードが公開、マウスやキーボード操作にも対応

ファミコン(海外名:NES)で、Windows風のデスクトップ画面を操作できる非公式プロジェクト『NESPC』のソースコードが、GitHubで公開されています。開発したのはThroatyMumbo氏。2026年10月26日には海外メディアHotHardwareがこのプロジェクトを紹介しており、開発者自身による動作デモ動画も公開されています。

面白いのは、単にパソコンの画面を再現しただけではないところです。デスクトップ上からアプリやゲームを起動できるほか、ファイル管理やマウス操作にも対応しています。

●開発者による一次情報・ソースコード:『NESPC』GitHub
https://github.com/ThroatyMumbo/NESPC

ファミコンにデスクトップ画面が登場! ゲームの起動やファイル管理もできる

『NESPC』は、ファミコン向けに開発された独自のデスクトップ環境です。画面にはパソコンのようなアイコンやウィンドウが表示され、ショートカットから専用アプリや対応ゲームを起動できます。ファイル管理の仕組みも備えており、ゴミ箱まで用意されているのがユニークなところです。

ファイルは『EverDrive N8 Pro』のSDカード内に作成したnespc/フォルダー以下で管理します。アプリを収めるapps/、デスクトップのショートカットを管理するdesktop/、ゲーム用のgames/、ゴミ箱にあたるtrash/など、用途別のフォルダーが用意されています。

専用アプリには.dxという実行形式が使われています。また、ゲーム用のウィンドウにはファミコンやゲームボーイのROMを管理する仕組みがあり、対応するものを起動できます。ただし、利用できるゲームは『EverDrive N8 Pro』側の対応状況などに左右されます。

動作の鍵を握るのは『EverDrive N8 Pro』。コントローラーもマウス代わりに

この仕組みを実現するうえで重要なのが、FPGAを搭載したフラッシュカートリッジ『EverDrive N8 Pro』です。『NESPC』は同製品の標準メニューを置き換える形で動作し、搭載されたFPGAの機能を大きく活用しています。ファミコン本体の性能だけで、すべてを処理しているわけではありません。

では、実際に動かすには何が必要なのでしょうか。開発者の説明によると、基本的なデスクトップ環境を試すうえでは『EverDrive N8 Pro』が中心となり、通常のファミコン用コントローラーをマウス代わりに使用できます。USBマウスやキーボードがなくても操作できるというわけです。

一方、USBキーボードやUSBマウスを接続するには、RP2350を搭載したマイコンと、改造したファミコン用コントローラーケーブルを使った追加アダプターが必要です。こちらは『EverDrive N8 Pro』を差し込むだけで利用できる機能ではありません。GitHubではアダプター用のファームウェアも公開されていますが、市販のRP2350搭載ボードがそのまま使えるかどうかまでは確認できていません。

なお、別途自作する装置『NESCD』との連携によるディスク利用も想定されていますが、こちらも標準構成に含まれるものではありません。

Windowsそのものが動くわけではない点に注意

見た目はWindowsを思わせるものですが、『NESPC』で実際のWindowsが動いているわけではありません。開発者はGitHubのFAQで、Windowsとの互換性はないと明言しています。そのため、通常のWindows用ソフトウェアで使われる.exeファイルは実行できず、『NESPC』の専用アプリは、より簡素な.dx形式となっています。

また、GitHubにはソースコードとビルド手順が公開されていますが、誰でも簡単に導入できる完成済みのソフトウェアというわけではありません。動作環境を構築する際は、必要な機材や手順を開発者の説明で確認する必要があります。

ファミコンといえばゲームを遊ぶための機械ですが、その画面にデスクトップが現れ、アイコンを選んでファイルやアプリを扱えるというのは、なかなか面白い試みです。どのように動いているのか気になる人は、開発者が公開しているデモ動画もチェックしてみてはいかがでしょうか。

via.HotHardware

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