Mac用レトロゲーム管理『NostalgiApp』更新! 『モンキー・アイランド』など64作品で起動方法を選択可能に

Mac用レトロゲーム管理『NostalgiApp』更新! 『モンキー・アイランド』など64作品で起動方法を選択可能に

Mac向けのレトロゲーム管理アプリ『NostalgiApp』の最新版となるバージョン1.2.3.7(Build 200)が、2026年10月21日に公開されました。

今回のアップデートでは、『eXoDOS』に収録されている64タイトルを対象に、複数の起動方法から好きなものを選べるメニューが追加されました。たとえば、アドベンチャーゲームの『モンキー・アイランド』では、『DOSBox』と『ScummVM』を使った異なる起動環境を選択できるようになっています。

さらに、『eXo』が独自に用意したDOSメニューをそのまま表示する機能も追加。このほか、ROMのインポート時にアプリがクラッシュする不具合の修正や、ゲームボーイ向けエミュレーターの初期設定の改善なども行われています。

当サイトでは、これまで『NostalgiApp』のROM取り込み機能やCHD圧縮、複数ディスクの統合といった機能を紹介してきましたが、今回はゲームを起動するときの選択肢が増えたことが大きなポイントです。

●NostalgiApp公式サイト(ダウンロード)
https://www.nostalgi.app/

●NostalgiApp公式更新履歴
https://www.nostalgi.app/changelog

●NostalgiApp公式ユーザーガイド
https://www.nostalgi.app/guide

DOSゲーム64作品で複数の起動方法を選択可能に

今回のアップデートで注目したいのが、『eXoDOS』に収録されている64タイトルに追加された起動方法の選択メニューです。

DOSゲームの中には、当時のパソコン環境に合わせて複数の画面表示モードが用意されていたり、異なるサウンド環境に対応していたりする作品があります。今回の更新では、『eXo』側が用意しているこうした起動方法を、『NostalgiApp』から選択できるようになりました。

具体例として挙げられているのが、ルーカスアーツのアドベンチャーゲーム『モンキー・アイランド』です。

こちらでは、『DOSBox』を利用する場合にHerculesやIBMの画面環境を選べるほか、『ScummVM』ではオリジナル版とスペシャルエディションの音楽を選択することができます。

ちなみに、『DOSBox』は当時のDOS搭載パソコンの動作環境を再現してゲームを実行するエミュレーターです。一方の『ScummVM』は、対応するアドベンチャーゲームの実行プログラムに相当する部分を独自に再実装し、現代の環境でも遊べるようにするツールです。

つまり、同じゲームであっても、当時のパソコン環境を再現して動かす方法と、『ScummVM』を利用して動かす方法を選べるわけです。

また、ほかの対象作品では、TandyやCGA、PCjrといった当時のパソコンに対応した起動モードも用意されています。

こうした選択肢を利用することで、当時の異なるパソコン環境を意識しながらゲームを楽しめるのは、レトロPCゲームのファンにとって興味深いポイントといえそうです。

なお、今回の64タイトルという数字は、複数の起動方法を選べるメニューが追加された作品数です。64タイトルが新たにプレイ可能になったという意味ではありません。

『eXo』独自のDOSメニューをMacでも利用可能に

もうひとつの新機能が、『eXo』独自のDOSメニューをそのまま利用できるようになったことです。

『NostalgiApp』では、ゲームの起動時にアプリ独自の選択画面を表示する仕組みが用意されていますが、今回のアップデートでは『eXo』が作成したオリジナルのDOSメニューを『DOSBox』内に表示することも可能になりました。

この機能は、設定画面の「Settings → General → Launch Options」から有効にできます。

『NostalgiApp』側の選択画面を利用するか、『eXo』オリジナルのメニューを表示するかを選べるため、従来の『eXoDOS』に近い操作方法を好むユーザーにも対応した形です。

ただし、『eXo』独自のDOSメニューではキーボード操作が必要になる場合があります。そのため、テレビに接続してコントローラーを中心に操作するTVモードでは、メニューの表示前に警告が出るようになっています。

また、TVモードでは『DOSBox ECE』を使用するゲームのエミュレーター選択についても、コントローラーで操作できるよう改善されています。

ROM取り込み時のクラッシュやゲームボーイの起動設定も修正

このほか、ROMファイルをインポートする際に発生していた不具合も修正されています。

具体的には、同じ10月21日に公開された直前のバージョン1.2.3.6で、ROMのインポート時に「Scan」を実行するとアプリがクラッシュする問題が発生していました。最新版の1.2.3.7では、この不具合が修正されています。

ゲームボーイ向けエミュレーターの設定も見直されました。

最新版では、ゲームボーイ作品の既定の起動先が『mGBA』に変更されています。また、一部のタイトルでは『DoubleCherryGB』を使用するよう調整されており、エミュレーターのコアを選択するメニューについても、従来の『TGB Dual』に代わって『DoubleCherryGB』が表示されるようになりました。

これらの改善により、ROMを取り込んだ後のゲーム起動に関するトラブルを減らすことが期待できます。

Macでレトロゲームをまとめて管理できる『NostalgiApp』

『NostalgiApp』は、Mac向けに開発されているレトロゲームのライブラリー管理・ランチャーアプリです。

『eXoDOS』『eXoWin3x』『eXoWin9x』などのコレクションを取り込めるほか、家庭用ゲーム機やアーケードゲームなど、70以上のプラットフォームに対応しています。

各種エミュレーターと連携することで、登録したゲームをライブラリーから起動できるのが特徴です。ただし、すべてのゲームを『NostalgiApp』自身がエミュレーションするわけではなく、ゲームやプラットフォームに応じた実行環境を利用する仕組みです。

対応OSはmacOS 13 Ventura以降で、Apple SiliconとIntelの両方のMacで利用できます。

Mac版には14日間の無料試用期間が用意されており、試用後も利用する場合は有料ライセンスが必要です。Personalライセンスは29.99ユーロの買い切り方式となっています。また、Windows向けにも無料ベータ版が提供されています。

これまでのアップデートでは、ゲームファイルの取り込みや圧縮、整理といったライブラリー管理機能の強化が中心でした。

それに対して今回のバージョン1.2.3.7では、ひとつのDOSゲームに用意された複数の起動方法を選べるようになった点が大きな特徴です。単に古いゲームを動かすだけではなく、当時の様々なパソコン環境の違いを楽しみたいユーザーにとっても、注目したいアップデートといえそうです。

なお、本記事は公式の更新履歴およびユーザーガイドに基づいて作成したもので、各起動方法による画面表示や音楽の違いを実機で比較したものではありません。

ABOUT US
アバター画像
retrogamer